2006年3月25日土曜日

善定三角点

姫新線播磨新宮から西に行き,平野で栗栖川を渡ると,善定の集落があります。西に進むと三叉路があり,中央は公民館,正面の岡は登ると中山寺跡で,宝篋印塔があります。この三叉路を右に行くと,奥善定を通って溜池があり,その先に林道があります。

この林道は地形図にも載っており,手入れが良く倒木も崖崩れもありませんから,峠を越えて角亀方面まで自動車で行けます。途中に投棄された自動車が2台ありました。なお,林道に入らずにまっすぐ沢を登ると,水道関係の施設があります。

峠には祠があり,ここにも調整池(と言ってもコンクリートのタンク)があります。右に曲がってさらに田幸山の方に林道を上ります。植林の間を行くと,416mピークの付近に三叉路があります。まっすぐ行くと田幸山ですが,今回はここを右に曲がりました。この林道は地形図にはありませんが,ゼンリンの地図(Google Map)には載っています。林道は尾根の西側についており,ピークを避けながら北に延びています。気持ちよく歩くことができますし,ときどき西栗栖方面が望めます。途中にアマチュア無線のアンテナがありますが,林道は突然終わってしまいます。その先の尾根をさらに北に行くと,田幸三角点(415.5m)があります([1])。

ここで引き返して,次は東の尾根を歩きました。林道を戻って,三角形のピークの東側を通るように林道を外れ,尾根に向かいます。赤い火の用心の札が立っており,送電線の巡視路であることが分かります。尾根の上に立つ送電線の鉄塔は赤白に塗られています。この先も東に進路を取って尾根を進みますが,ときどき大きな岩がある他は,特徴のない藪山です。たまに羊歯が生えていますが,特に歩きにくい場所はありません。

善定三角点(393.7m)は林の中です。灌木の枝が邪魔なこともありますが,落ち葉を踏んで気持ちよく歩けます。たまにマーキングもあります。最後の274mピークは写真のように南側だけ植林されており,北側の雑木林との間にまっすぐ道が付いています。この辺りには展望の良い岩場があります。最後のピークを越えると最後は植林の間を降りますが,山の麓には動物避けのネットがありますから出口を探す必要があります。出口から出ると,大屋の神社がありました。

このコースは意外と展望もあり,気持ちよく歩けました。林道をはずれると道はありませんし,尾根から降りるには植林を抜けなければなりませんので,散歩道というわけにはいきませんが,歩きやすいコースだと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆

2006年3月21日火曜日

千本の北の山

姫新線で姫路から7つめの駅が千本です。国道179号線からちょっと北側の山裾にある村ですが,陣屋があったりして歴史のある村のようです。この村は三方(東西と北)を山に囲まれた場所にあり,この三方の山をぐるっと回れないかというのが今回の試みです。

歩き始めは,千本の西側の山(城山)にある通信塔の保守用道路にしました。モダンな建物のお寺の脇から歩き始めます。地形図で見るとわかりますが,城山の西側を通って,山の上に出る簡易舗装の道路です。山の上には3つの携帯会社のアンテナとNHKのアンテナがあり,通信の要地と思われます。問題は,この先にどうやって進むかで,実は一番奥にあるNHKのアンテナの先に行くと,尾根伝いには歩けません。正しい尾根に乗るには,ちょっと藪のようなところを抜ける必要があります。標識はなにもありませんから,地図とコンパスが必要です。

この先しばらくは,たまに木にテープが巻いてある程度のマーキングしかありませんが,木の間隔が広く,歩きやすい場所です。周回コースからちょっとはずれて,北の牧三角点(422.5m)に行ってみました。ビールの缶が散乱しており,さらに北に行く道があったので,おそらく北側から登れるのだと思います。

この後は周回コースに戻りました。地形図では幅広い尾根に見えますが,こういう所は迷いやすいものです。この付近は倒木がところどころあり,それを避けているうちに間違った尾根に進んでしまいます。なんとかコースを修正しつつ,千本の三角点に着きました。写真は,この付近のものです。ごくごく普通の里山です。木が多いので,展望はほとんどありません。途中で少し道に迷って古いテレビアンテナを見つけましたが,アンテナのある方に行くと尾根を外れます。

ここから尾根は北に向かっており,489mピークまでとりあえず行ってみました。この辺りも広い尾根で,迷い易いという点を除けば歩きやすい尾根です。489mピークに行ってから南へ戻り,451mピークに進みます。ここは千本の東側の尾根になります。この先は東河内三角点(339.7m)です。この付近は千本の村が見えますが,大規模な植林の倒木があって歩きにくくなります。最後は神社の近くに降りました。

このコースのよいところは,周回コースで戻ってこれるということです。姫新線で千本で降りて,一周歩いて姫新線で帰ってこれます。もちろん車を千本にとめてもOKです。欠点は,眺望が余り良くないことと,ところどころ倒木があることですが,藪山と思えば十分に楽しめます。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆