2006年1月15日日曜日

御立三角点から山富へ

姫路の北西,御立に三等三角点(239.3m)があります。山陽自動車道の御立トンネルの真上付近になりますが,意外と行きにくい場所です。

横関の交差点から山の斜面にある御立北二丁目の住宅地を抜けると,その先は草ぼうぼうの舗装道路になります。車が入れないようにゲートが閉まっていますが,歩いて入るのは問題ありません。道路沿いの電信柱を見ると,電気・電話に光ファイバーが山の上まで行っています。行き止まりにあるのは,かつて「姫路の心霊・廃墟スポット巡礼」で取り上げられていたゴルフ練習場(唐立ゴルフクラブ)の廃墟です。クラブハウスだった建物は,2004年頃に窓ガラスが誰かに割られてしまい,中にはゴミが散乱しています。開所式の写真の貼ってあるアルバムなども落ちていて,悲惨な状況です。この練習場はヘリポートもあったりして,もともと不思議な空間だったのかも知れません。

御立の三角点は,このゴルフの練習場(地形図では「御立トンネル」という字の「御立」の部分に半分隠れてしまっている点線で描かれています)からまっすぐに山を登っていったところにあります。ゴルフの打ちっ放しだった場所は,夏には草が生い茂ってまったく見通しが効きません。少し横に廻って道路脇の土手から登る方が無難です。2005年ごろからは三角点までピンク色のマーキングが付けられていますが,それでも夏は藪が厳しく,通り抜けるのに苦労します。三角点までは距離にしたら200mほどですが,最初に夏に行ったときには藪を抜けられずギブアップしました。 「点の記」を見ると,尾根筋に幅0.5mの山道があることになっているのですが,そんなものは見あたりません。

三角点付近からは,北側の眺望が多少あります。と言っても,ここの北側は書写ゴルフ場で,さほど面白い景色ではありません。三角点から西に少し行ってから北の尾根を歩くと,山富に抜けることができます。地形図で見ると比較的平坦な長い尾根が続いていますが,尾根に道が通っているわけではなく,藪を抜けていくことになります。たまに岩場があると,ゴルフ場や夢前川が見えます。 写真は,ゴルフ場側を撮ったものです。

冬に三角点から少し北に歩いたところで男性に会ったことがあります。猟をしているかも知れないので,尾根以外を歩かないほうがよいと注意されました。しかし,そうは言われても175mのピークから北に降りるところは間違えてゴルフ場の方へ降りそうになりました。こんなにゴルフ場や民家の近いところで猟銃を撃つとは思えないのですが,気をつけるに越したことはありません。

山富に近づくと,境界線の標識がいくつかあります。最後はゴルフ場の入口からちょっと外に出たところに降りることが出来ました。

この山は,さして魅力的ではありませんが,街の近くにある山なので散歩気分で行きたいところです。その割りには藪がきついのがちょっと難点ですが。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★

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