2008年3月31日月曜日

白旗山から上郡へ

上郡で一番有名な山は,この白旗山でしょう。なにせ歴史ある山城の跡があります。南の鞍居川からも登れますが,今回は北の河野原から赤松を通って登りました。赤松には小さくて一系統(3本)しか線の張ってない高圧線が通っています。しかも平地に短い間隔で何本も鉄塔が建っているのが不思議です。この高圧線とは,また後で会うことになりました。

岩の多い山道を登りますが,途中は植林です。細く高く伸びた木が,風に揺られてぎしぎし音を立てています。そのうちにボキッと折れるのではないか心配です。手入れはされていますが,いずれ倒木地帯になる可能性があるのではないでしょうか。

尾根に出ると,東に尾根沿いに歩いて山頂の白旗城趾に行きました。大きな城ですが,石垣はあまり残っていません。山登りとしては櫛橋丸のほうが本丸よりも楽しめます。赤松の方向の植林の木が一部分切ってあって,下から見上げると本丸が見えるようになっています。これは,本丸から北側を見て初めて気がつきました。

ひととおり城跡を見たら,あとは尾根沿いを上郡まで降りることにしました。尾根の三叉路(北は赤松,南は鞍居川,東は城跡)を西に入ります。いきなり藪っぽくなりますが,いちおう歩ける尾根でした。しばらく行くとなだらかなピークがあり,地形図で2本の破線道が繋がっている地点のようです。しかし,破線道に相当する道は確認しそこないました。

この後,尾根道からは写真のような北側の展望が続きます。そして地形図に標高の書いてない400mピークで南西の尾根を選び(というか,道なりに歩いたらこっちに行きました),400.7mピークに進みます。割と歩きやすい尾根道ですが,だんだん松茸山の雰囲気が出てきて,荷造りテープが木に絡まっています。ビールなどの空き缶が大量に捨てられていたり,315mピークの近くには見張り小屋の残骸まであります。これらは7年前と余り違いません([1])が,おそらく最近は松茸はあまり採れないのだと思います。

あとは尾根の可愛らしい送電線鉄塔(上月上郡線9 赤松にあったのと同じ系統です)を愛でて,周囲の木が伸びすぎて明らかに機能していないパラボラアンテナを眺め,上郡の町の眺望を楽しみながら鈴の宮公園の中を降りて行きました。

白旗城趾はハイキングコースとしてよく整備されてます。上郡までの尾根道は,山歩きの好きな人にはお勧めできるコースです。松茸山は人間の欲を見せつけられているようで気分は良くありませんが。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆



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