2008年9月20日土曜日

上月の高倉山と宮ノ下三角点

羽柴秀吉が上月城攻略の際に陣を敷いたので有名な高倉山です。上月城とは佐用側を挟んで向かい合う位置にあります。この山の尾根は以前は南光町と上月町の境界でしたが、今は佐用町に統合されています。

179号線を西に走り、徳久駅前を直進して千種川沿いに走ります。登り口は、送電線が千種川を渡る場所にしました。地形図ではここから峠越えの破線道があります。ところがこの破線道は農場の中を通っているようなので、右手の急な丘を送電線の鉄塔を目指して登りました。ここは笹藪と書いてあったので([1])警戒はしていたのですが、背丈以上に伸びた笹が密集した非常に登りにくい斜面でした。かなり苦労して鉄塔に着きましたが、これはどう考えても不正解なルートです。

鉄塔は佐用線13です。ここから尾根沿いに登っていきますが、すぐに尾根は笹で覆われてしまい、破線道は消滅します。笹藪というのは笹だけではなく、灌木や蔓草が混ざっているため、前進に時間がかかります。北側の林に逃げ込むと、ここにも笹は生えていますが、いくぶん歩きやすくなります。最後はまた笹藪をかき分けて進みましたが、細かく砕いた発泡スチロールが散乱している場所を抜けると、ようやく植林に出てきました。関電の赤い「火の用心」が立っており、14号鉄塔は登りとなっています。ここは150m程度の標高ですが、ここにいきなり出てくるルートで登るべきです。北斜面は植林ですが、関電の巡視路が通っているようで、おそらくそれを使えばここへ出てくるのではないかと思います。

この先は斜面にえぐられた道を伝って峠まで出ます。峠からは尾根を西に歩きますが、ここも笹が茂っていて歩きにくいので、北側の植林に少し降りて歩きました。この先の尾根は笹と倒木が邪魔ではありますが、歩くのにはさほど支障がありません。傾斜もほどほどです。最後に尾根に出たところで右に曲がると、高倉山(357m)の頂上に出てきます。羽柴秀吉が陣を敷いたというだけあって、頂上付近に平坦地がたくさんあります。特に南西側は何段にも渡って明らかに人工的な平坦地がありますが、今は植林されています。陣を敷いただけらしく、石垣のようなものはありません。

ここから先の尾根に進むには、頂上から西の雑木林の方向に降ります。そして尾根沿いに南に歩きましたが、ここも歩きやすい尾根です。そのうちに智頭急行のトンネルの上に出てきますが、ここの尾根から北の佐用方面を望めます。南側も少し見えます。そして、ちょっとピークに登って少し歩くと宮ノ下三等三角点(299.12m)がありました。標石は笹に囲まれて、あまり地面から出ておらず、角が欠け気味で、そのうちに発見不可能になりそうです。(写真)

ここから先の尾根には道があり、落ち葉を踏みしめて気持ちよく歩けます。次の290m+ピークを南に折れ、植林を進みました。この先にも道がありますが、真っ直ぐ歩くと東に進路が変わります。これは平谷集落の北の尾根に出る道だと思いますが、途中から藪になってしまうので、少し戻って南側に下る分岐を見つけて、西向きの尾根へと進みました。234m地点は雑木林ですが、ここで背の高い笹藪の向こうにある植林の尾根を見つけて、更に南に進みました。少し痩せ尾根があり、それからまた190m+のピークに登り、南の尾根に進みました。ここには鞍部を横切る道があり、それを東側に降りると地形図にある実線道に出ました。車が通れるくらいの道ですが、倒木があります。下っていくと道はどんどん良くなり、智頭急行の下をくぐると平谷の集落に出てきました。あとは千種川沿いに車まで戻りました。

最初の登り口は全く感心しません。むしろ西側の佐用川側から登って、尾根を最後は仁位まで歩いて下山するのが正解なのかも知れません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★ 最初は強烈

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