2009年5月10日日曜日

高長の峠三角点

菅生川を遡り、寺村の付近で坪川へと分岐し北上すると、中国自動車道に出る峠の手前に高長という村があります(「たかなが」だと思っていましたが、電信柱には「コウチョウ」と書いてありました)。この村の西側の山頂にはNTTの通信塔が建てられています。さして高くはないのですが、あちこちの山から見えるので、一度登ってみたいと思っていました。

高長の少し南の資材置き場付近に車をとめて、歩き始めました。すぐに通信塔への分岐があり、無断立入禁止の札の掛かったゲートがありますが、自動車のことだと勝手に判断して、登り始めました。さすがに立派な塔への保守路だけあって、頂上まで舗装されています。草が生えてはいますが、大きな倒木はありません。

通信塔の手前で、北側に大きく展望が開けるところがあります(写真)。明神山が正面に見えます。手前の山が、峠三角点のあるピークです。通信塔は330m+に立っています。ゲートに掛かっている札のNTTの文字とロゴの塗料が溶けて、ホラーっぽくなっているのには笑えました。

次は尾根沿いに歩いて、北のピークの三角点に行きました。まず保守路から北の谷側に降りて、尾根に乗りましたが、この付近は植林が伐採されているため、滑り落ちると危ない場所です。その後は伐採後の尾根を少し歩き(消火器が転がっていました)、藪を抜けて登りになります。東側の斜面は伐採された後ですが、尾根は藪です。枝が少し邪魔な程度で歩きやすく、すぐに峠四等三角点(306.97m)に着きました。金属のプレートなので、落ち葉で完全に埋まっており、周囲の4つの石がなければ見つからなかったでしょう。三角点はなぜかピークにはなく、少し北に降りた所にあります。

もう少し北に行くと、神野溝口線74の鉄塔があります。この付近ではおなじみのこの路線は、昭和14年に建てられたものです。よく見ると碍子が4つしかなく、電圧も低いのでしょうが、現役のようです。関電の巡視路に従って東の尾根に進むと、次は75の鉄塔があります。その後巡視路は尾根から南に降りて、76の鉄塔を経て林道に降りてきました。

1時間半で一周できるショートコースでした。歩きやすく、展望が楽しめるコースです。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「前之庄」です。

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