2009年6月6日土曜日

上郡町獅子見を歩く

上郡の東側の地図を見ていると、獅子見という地名が目に入ります。地形図を見ると建物が二つ書いてあるだけなのですが、地形図にも地名がちゃんと書いてあります。ちょっと様子を見たくなって行ってきました。

上郡から鞍居川を遡り、本村で野桑神社の方へ曲がります。そして東谷と西谷に別れるところで西谷に入ります。この先は対向車と落石に注意しながら渓谷の崖下を走ります。そして道路が川から離れて南東に曲がるところで北西方向の道に入ります。これはさらに狭い道ですが、舗装されています。そのまま走っていくと、地形図の454mピークの先で獅子見に向かう道に南に折れる所で舗装が終わっています(西側にはもう少し舗装が延びていますが)。車をこの三叉路にとめて、歩き始めました。

三叉路の手前北側には赤白に塗られた巨大な送電線の鉄塔があります。播磨西線24です。70mくらいの高さがあるのではないでしょうか。この近くには上月支線も走っており、播磨西線24の東の道路沿いには上月西線27が立っていますが、比べると大人と赤ん坊くらいの差があります。三叉路の近くには上月支線29と30がありますが、これは子供くらいの高さです。二系統で高さが異なるため、送電線の交差にはまったく問題がありません。

送電線を後にして南に歩くと、東側は広い空き地になっています。「ライダースパーク上郡」という看板が出ていますが、今は立入禁止です。すぐに西の林の中に消える道(未舗装)があり、これが地形図にあるゴルフ場に向かう道でしょう。

さらに南に歩くと、道が二股に分かれます。「関係者以外車両の通行を禁止します (社)兵庫県森と緑の公社」という看板が出ています。この手前西側の斜面を登ると、楠山三等三角点(478.21m)があります。この付近では間違いなく一番高い地点なのですが、森の中で展望はありません。二股の東の道を進むと、獅子見に入ります。電信柱には三相の電線が張ってあり、光ファイバーもあります。そのまま地形図の道を進むと「これより進入禁止」という板があり、その先に人家がありました。地形図から見ると一軒だけのようですが、付近の竹藪はきれいに囲われていて、車もあったのでここに住んでいる方がおられるようです。お邪魔にならないように少し戻って、破線道からはずれて東に降りて行くと、播磨西線23の鉄塔が斜面に立っていました。これも赤白に塗られた巨大なものです。付近には「東急」と彫った石標があり、開発がらみのようです。

この後は二股まで戻って、南に道を歩きました。林道と言うにはきれいな道で、ほとんど轍の跡がありません。岩も落ちていないので歩きやすい道です。450m付近まで来ると、東南に向かう分岐があります。こちらに進むとまずお堂があります。「赤穂郡八十八ヶ所霊場第二番札所 阿弥陀如来」とのことです。このお堂の中に「昭和35年2月3日 川本町長獅子見部落懇談会」の写真があり、20人以上の人が写っています。50年経って一軒に減ってしまったということでしょうか。ここからさらに南東に降りて行くと、道は400m+ピーク付近で終わります。ここまでは車でも来れる道ですが、さらに谷に降りる小道があって、地形図にもある溜池に出てきます。この先も小道で降りられるのかも知れません。ここまでの小道はよく整備されていますし、きれいな石積みもあります。この溜池はいかにも手作りと言った感じのこじんまりしたものです。

450m付近まで登って戻り、さらに南に歩きました。この付近は地形図にあるように植林、雑木林、竹藪が混ざり合っています。道は車で通れる程度に整備されていますが、分岐がたくさんあります。まず地形図で道が東に曲がっているところで西に行く分岐があり、これは地形図の385mピークの方向に尾根を巻いて降りて行きます。車の通れる道ですが、どこかに通じているかどうかは未確認です。次に、地形図で道が400mを切って南に向かい、東に曲がるところで南に向かう分岐があります。こちらを進むと道は二本に分かれており、西側の道を選択すると、沢に向かって降りて行き、地形図の溜池で終わっています。「西池余水吐改修記念碑」がコンクリートの堤防の上に立っていました。溜池の手前には自動車が捨ててありました。東側の道を選択すると、尾根に沿って道は延びていて、最後は地形図の356mピークの下を巻いて降りて行きます。この道は下の細野の集落につながっている感じでした。

地形図の一本道を辿っていくと、地形図の通り溜池が二つある所で終わっていました。これもコンクリートで補修されていて「大池小池改修工事竣工記念碑」が立っていました。写真は大池です。

最後は来た道を戻って車の所まで帰りました。すべて自動車でも通れる道なので、散歩気分です。枝道は他にもたくさんあり、手が掛かっていることが分かりますが、木を伐採して運び出した形跡はありません。これだけ道が整備されていると、藪を歩こうという意欲は無くなります。ピクニックだと思って山歩きを楽しむのが正解でしょう。展望は、時々西や南が見えますが、岩場が無いので大展望にはお目に掛かりませんでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ☆☆☆

地形図は「上郡」です。

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