2009年10月12日月曜日

相生市矢野町の荒神山

相生市矢野町の真広交差点(県道5号姫路上郡線と44号相生宍粟線の交差点)の北東に荒神山という山があります。標高はたったの147mですが、国土地理院地形図に名前が載っており、見た目にも目立つ山なので登ってみました。147mの山だけを登るのは簡単過ぎると思ったので、周回コースを設定しました。二木の村の北にある212mのピークに登り、そのまま尾根を北東に辿って主尾根に出て、西から南に尾根を歩いて反時計回りに荒神山にたどり着こうというものです。

まず二木の集落から北の溜池に向かって歩きました。溜池が二つあり、地形図ではその脇に破線道があって、瓜生の方に峠を越しています。この破線道を少し行って、すぐに東側の山に登ろうとしました。ところが少し登ると鉄製の柵がありました。それに沿って歩いて入口を探したのですが、結局南の人家の裏手に出入り口を見つけました。他の場所ではとても入れそうもないしっかりした柵でした。ここから森に入って急斜面を登りました。地形図で言うと212mピークから南西方向の谷を登ったことになります。谷に沿って斜面を登りました。地面には木の実がたくさん落ちていました。古い炭焼き窯がありました。下草はあまり無いので、登りやすい斜面です。15分ほど急斜面を登ると、212mピークに出ました。

ここからは尾根を東に向かいました。すぐにテレビのアンテナがあります。8本も並べてあります。NHKと書いてあるところを見ると、単なる共同アンテナではないのかも知れません。この付近はなるべく東に進路を取ります。尾根には道はありませんが、下草が少なくて歩きやすい尾根でした。

尾根の東に190m+のピークがあり、この先は間違えずに北に進まねばなりませんが、この付近はシダ藪です。道はあるのですが、シダが育ちすぎで足元は見えません。この先は倒木もありシダも生えている雑然とした尾根になります。ときどきシダが胸の高さになりますが、進めないほどではありません。尾根にシダが多いところは、少し西側斜面に降りて歩きました。193mピークには切り開きはなく、藪です。この北は一旦降りますが、この鞍部は道らしきものが横切っていました。そこから先は主尾根まで登りですが、シダは減って木の間隔も広くなってきて、歩きやすくなりました。急斜面もありますが、割と楽に250m+の尾根に到達しました。

この先は西向きに歩きました。この尾根も低木の枝が少し邪魔な程度で、枝を折りつつ進みました。小さな250m+ピークを越し、その先のピークにはアンテナの残骸がありました。ここで気楽に尾根を歩いていたら、北西に向かう尾根に行ってしまいました。よく方角を見極めて、西に延びる尾根に降りました。この付近も道はありませんが歩きやすい尾根です。この先も、尾根を辿ると南に行ってしまうので、曲がらず西に降りて進みました。さらに、尾根が200mを切る付近でも真っ直ぐ歩くと北の尾根に行ってしまうので、西に進路を取り直しました。なんとも迷いやすい尾根です。この付近からは、北の矢野川が木の間から見えます。

194mピークはやや開けていますが、周囲は広葉樹の雑木林です。ちょっと北に尾根を降りて、瓜生四等三角点(158.94 m)を見てきました。なぜかピークではなく少し下がった鞍部にあります。次は南に荒神山を目指しました。ここも尾根を歩くと南東に行ってしまうので、真っ直ぐに尾根を降りてから南東に曲がりました。またシダが増えてきました。破線道が横切る鞍部には、確かに道らしきものが通っていましたが、本当に両側が地形図どうりに下まで降りているかどうかは確認していません。

この先は150m+ピークに登り、少し降りてまた150m+ピークに出て西へ曲がります。雑然とした雑木林が続きます。切り開きがあるような気もしますが、手で枝を折りながら進んだ場所も多かったと思います。その南の鞍部には、切り通しらしいものがありました。北側の溜池の堤防付近から道が登ってきているような木がします。この先は狭い尾根です。ここまでもそうでしたが、狭い尾根は道を間違えないので良いのですが、シダが生えていると巻いて進めないので困ります。

そろそろ荒神山に向かって登りとなる神社付近で、尾根を鉄柵が横断していました。ちょうど南の溜池の堤防付近で、荒神山を取り囲む鉄柵のようです。出入り口とは書いてなかったのですが、よく見ると針金を二つほどくだけで中に入れる場所があったので、そこを通って荒神山を目指しました。ピークの手前はシダが元気ですが、膝くらいの高さです。

荒神山四等三角点(147.06 m)は、写真のように新しい石標でした。その上にはパラボラ型のアンテナが立っています。ちょっと箱を空けて中を見ると地デジ用の装置のようでした。ということは新しいもののようです。アンテナの方向は宝台山ではなく、南を向いていました。

これだけのものを作るには道が必要だろうと思って三角点付近を探すと、南に降りる道がありました。ただし直滑降で降りる道で、歩くには不適です。道の脇の林の中を木に掴まりながら降りました。最後はまた鉄柵とネットがありましたが、少し東に行くとネットだけになり、くぐることができました。竹藪に出てきて、さらにネットをもう一つくぐると人家の裏手に出ました。西に歩いて44号線脇のお地蔵さんのところに出てきました。

地形図をぱっと見て尾根がどこにあるのか分からないようなルートですが、ルートハンティングだと思えば面白い山歩きです。全行程3時間程度でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆

地形図は「二木」です。

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