2009年11月7日土曜日

神河町の宮野三角点

寺前から県道8号線を西に走ると、宮野の付近で鉄塔の立っている山が聳えています。県道は小田原川沿いに東にこの山を迂回しますが、立派な山なので登ってみることにしました。登り口は宮野の北、立岩神社の先の付近で、「石の懸樋」の説明がある付近ですが、この石の懸樋の本体がどこにあるかはよく分かりませんでした。とにかく近くに扉の付いた舗装道路があり、扉を開けて登り始めました。

この道は地形図どうりに北中谷川の砂防ダムで終わっています。そもそも高圧線の鉄塔を目指すのであれば、砂防ダムまで来ないで途中で尾根に取り付くべきですし、砂防ダムからでも東に向かって尾根に出るべきです。しかし、砂防ダムの東側斜面を登ると道があり、谷沿いに延びていたので、それを辿ることにしました。この谷には炭焼き窯の残骸がいくつも残っています。そして最後は岩と倒木だらけの谷だけになってしまいます。その付近で見上げると頭上には送電線が走っており、だいたいの位置を把握することができました。右手の尾根を目指して登ると、鉄塔よりも上の500m付近に出てきました。この尾根の勾配はきつく、鉄塔まで降りる元気はなかったので、さらに尾根を登りました。

少し登ると共同アンテナがありました。そしてさらに急勾配の植林を登り続けると、日和四等三角点(606.64 m)に着きました。三角点の東側に炭焼き窯の跡がありました。三角点付近は木が切ってありますが、展望はありません。ここまで1時間弱でした。400m近く登っていますが、もう300m登らねばなりません。再び急勾配の植林を登り続けると、800mを越した付近から伐採した倒木が増えてきました。830m+ピークは倒木で埋まっています。特に三角点も無いので南側斜面に降りて歩きました。尾根に戻ると太田ダムが見えました。「災害に強い森づくり」と書いた杭が立っていましたが、周囲は伐採した木がそのままになっていました。これで災害に強い森が作れるのでしょうか?840mピークは正確にどこだったか分かりませんが、この付近は尾根に道があります。暁晴山が見えてきます。足元には栗がたくさん落ちていましたが、全部食べられていました。この840mの尾根の西端からは、少し南側の展望がありました。そして後は下りとなり、尾根にネットが現れます。尾根の北側の少しの幅だけをネットで囲っているようです。そして舗装された林道に出てきました。雪彦峰山林道です。

林道を越して尾根を続けて歩きましたが、林道は切り通しになっているので少し左手から登りました。尾根は笹藪が続きます。南に展望のある地点(写真)を過ぎると、宮野三等三角点(911.38 m)に達しました。北側にはネットがあります。更に尾根を西に進みましたが、倒木が増えて歩きにくくなりました。ここで左手を見ると尾根があり、ここが神河町と姫路市の境界の尾根であることが分かりました。ここからは南に進み、また林道に出てきました。この後は林道を歩いてもよかったのですが、820mピークに行ってみました。付近は伐採後植林されており、ネットでしっかりと囲われているので、扉を開けて入ってピークに登りました。その後南側にあった扉から出て、再び林道に出てきました。

この後は林道をヘアピンカーブの先まで歩いて、関電の赤い「火の用心」のところから植林に降りました。左手はススキの原っぱです。この先は関電の巡視路です。付近は西も東も大規模な伐採が進んでいますが、この尾根は平和そのものです。鞍部に降りて登り返すと鉄塔がありました。播磨中央線17です。ピークに登ると柳谷四等三角点(797.56 m)がありました。ここは高場山で、2009/03/21に登っています。

眺望を楽しんだ後、下山路を検討しましたが、どうせなら尾根を歩こうと決めました。2009/03/21と同じように尾根を東に進みました。やや倒木が多いものの歩きやすい尾根を歩いて、僧屋敷四等三角点に着きました。今日4つめの三角点ですが、これは改測となっています。ここからは2009/03/25のルートを逆に辿って高朝田に降りました。この尾根は登るときは楽しめましたが、降りようとすると少々勇気が必要な岩場があって、あまり楽とは言えません。1時間以上掛かって下山しました。

最初の所は、尾根から登って鉄塔に行った方が楽しめて時間も節約できたかも知れません。全部で5時間半かかっています。調べてみると、宮野から西に掛ヶ谷へ向かう道は県道67号線となっています。これは姫路神河線で、国道2号から始まってモールの前を通り、書写山の下から夢前川に沿って北上し、熊部付近で消滅している道です。将来的には高場山の東の尾根を越えて神河町と繋がるのでしょうか?実態はその逆で、昔尾根を超えていた道が消滅しかかっているようです。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」「寺前」です。

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