2010年1月3日日曜日

金出地から三濃山

相生の北を地図で見ると、500m超の山としてまず目に付くのが三濃山です。播磨科学公園都市の南にあり、播磨テクノライン(県道44号相生宍粟線)の三濃山トンネルが近くを潜っています。三濃山の登山ルートはたくさんあり、西の金出地からも谷沿いの道がありますが、ここを尾根沿いに登ってみました。

起点は金出地の阿曽です。この付近の山はしっかりと金網でガードされており、山に入るのは容易ではありません。果樹園の奥に墓石が点在しており、その付近の金網に沿って歩いて入口を見つけました。猪捕獲用の檻があり、中に貝殻が散乱していました。猪は貝が好きなんでしょうか?近くの木には「立入禁止 当森林はマツタケ人工栽培林に付き無断立ち入る事を禁ず 相生警察署 上郡町 管理人 区長」と書いた古い札が下がっていました。マツタケの季節ではないので無視しましたが、今でも栽培しているのでしょうか?

尾根は急峻ですが木の間隔が広い雑木林なので登れます。北側の斜面は伐採されています。落ち葉を踏みしめ、木に掴まりながら登りました。少し登るとやや平らになりましたが、しばらくするとまた急峻になり、落ち葉に足を取られそうになりながら登ると、388mピークに出てきました。雑木林で展望はありません。この後は少し下りがあり、細い尾根を東に歩くと登りになりました。しばらく登ると400mを越えた付近に東急の標石がありました。さらに登ると、420m+の尾根に到達しました。ここは三叉路で、左に行きます。この付近の尾根も落ち葉を踏みしめて歩けます。次は432mピークですが、ここで道を間違えて南の尾根に行ってしまい、戻りました。このコースは全般に尾根の分岐が多く、私が間違えそうになった、もしくは迷い込んだ場所に地図で×を付けてあります。

432mピークには兵庫県企業庁の標石があり、これはほぼ10m間隔くらいに尾根に並んでいます。これに沿って歩いて行くと迷いません。ただ、430m+の小さなピークを過ぎたあたりで標石が無くなってしまいます。尾根は右にカーブして登っていき、上郡町と相生市の境界の尾根に出てきます。この尾根には道があり、それを辿ればすぐに三濃山です。

下山は北側の尾根にしました。三濃山から北に降りますが、「新都市」という表現が手塚治虫の漫画のようで印象的です(写真)。播磨科学公園都市という名前が決まる前の呼称なのでしょう。北への道は、まっすぐ降りていくと貯水タンクの脇に出てしまいます。途中で降りずに尾根を北西に行かねばなりませんが、この尾根も遊歩道として整備されています。ただし、少し行くと道は北の368mピーク方面の尾根へ降りて行ってしまうので、北西の尾根を辿らねばなりません。この付近も落ち葉の尾根で、気持ち良く歩けます。この尾根はかろうじて開発をまぬがれた尾根です。

この後何ヶ所か尾根を間違えそうになりながら、西に急勾配の斜面を降りました。足元はやや崩れやすいので、木に掴まらないと降りられません。そして最後は地形図に果樹園が描いてある付近に降りてきました。金網の出口を探して少しさまよいましたが、運良く見つけることができました。

後から思うと、このルートにはシダが生えている場所がほとんど無かったのが、奇蹟のような気がします。整備すれば気持ち良いハイキングコースになるでしょう。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「二木」と「三日月」です。

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