2010年6月12日土曜日

西から登る生野の高畑山

生野の高畑山には、以前に白口からの登りました(2009/05/23)。今回は真反対の西側からの登頂を試みました。登り口はいろいろ迷った末に、生野峠の少し北側にしました。特に特徴のない植林ですが、深い溝があって道かと思ったら登ると堰堤がありました。ここからひたすら急斜面の植林を登ると、狭い平地に小振りの鉄塔が立っていました。生野支線51で、昭和8年11月建設となっています。地線を含めて4本しか電線が張られていません。鉄塔の保守路は南北に斜面を走っており、この鉄塔にいきなり登ってくる保守路は無いようです。

ここからは長い尾根歩きです。傾斜は相変わらず急ですが、周囲は植林で下草は生えていません。尾根は広く、ときどき作業道がありますが、なるべくそれに頼らずまっすぐ登りました。すぐに北からの尾根と合流しましたが、北の尾根からは良い道があります。少し北の、地形図に破線道が描いてある谷の付近には道があったので、それが一つ先の鉄塔の保守路に繋がり、さらに尾根伝いにここまで登ってきているのだと勝手に想像しました。そうであれば、そのほうが楽に登れそうです。植林は切った木がそのままになっているので登りにくい場所もあります。この付近の山の例によって三菱マークの杭が見られます。

650m付近から尾根の様子が少し変わって、大きな岩が尾根を塞いでいました(写真)。岩登りの得意な人にはこのルートのハイライトになると思いますが、私は巻き道を探して登りました。岩の上に出ても、背の高い木が多いので眺めはあまり良くありません。この先も岩の多い細い尾根が続きました。750m付近まで来ると、少し展望が開けてきます。尾根に道が現れるのもこの付近です。そして800mを越すと、尾根に古いネットが張られています。この先はネット沿いに道があるのですが、倒木も多く、何度か尾根から降りて歩きました。最後は三菱マークの標石のある尾根に出てきます。ここから歩きやすいさらに尾根を登ると、高畑山に到達しました。本谷三等三角点(983.83m)と、高畑山反射板(1984年12月)があります。東側の展望が広がります。

ここから白岩山までの縦走は、以前と同じです。ただしピンクのマーキングが増えていて、それに従うと白岩山手前の970m+ピークには登らずに東側斜面を通って白岩山に行けました。白岩山(973m)からは相変わらず素晴らしい眺望が得られます。しばらく休んでから970m+ピークへ引き返し、ピークの北側から西に斜面を降りて尾根を見つけて下山を開始しました。この尾根を見つけるところはやっかいで、思わず北の尾根を降りそうになりました。

あまり分かりやすい尾根ではありませんが、方向を確認しながら植林の尾根を伝いました。820m付近は岩場で、尾根を歩くと降りられない岩の上に出そうだったので、南側を巻きました。766mピーク付近は藪です。その先は植林の広めの尾根ですが、倒木と岩が多く、歩きにくい急斜面でした。しかし我慢して降りてゆくと、鉄塔に出てきました。生野支線48です。あとは巡視路を北に降りましたが、この巡視路は沢を北に渡って次の送電線に向かってしまうので、沢沿いに「銀の馬車道」まで降りましたが、この付近も歩きにくい藪でした。

登りの尾根は、山を登ることが好きならば楽しめると思いますが、展望は期待できません。展望は登り終わってからの楽しみと思った方が良いでしょう。下りの尾根は不正解で、白岩山から道のある736mピークを経由した方が良かったのかも知れません。

展望 ★★★ 白岩山からの眺望は絶品です
藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。

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