2010年8月8日日曜日

土万の真宗三角点


山崎の街から県道53号線を菅野川沿いに西に走って、切窓峠を過ぎ、葛根で三日月の方に南に曲がると、志文川沿いに出てます。北の対岸には中国自動車道が走っています。ここで眼に入ってくるのは「山の神」と書いてあるコンテナ(?)です。何が山の神なのか気になってしかたがないので、見に行ってみました。ついでに西側の山も歩きました。

「山の神」の矢印に従って志文川を越え、中国自動車道をくぐりました。もう一つ「山の神」と書いた標識があり、それに従って少し階段を登ると墓地がありました。ここは、ある一族の代々の墓があるのですが、墓石は二つで、一つは現代風の墓石、もう一つは昭和20年の軍人さんのお墓です。もう一つ昭和10年の「先祖代々の墓」があります。それ以外にも、何も彫られていない小さな石が祭ってあります。これが「山の神」でしょうか?見上げると木で作った鳥居のような門がありますが、その上は植林です。門の向こう側が気になるので、とりあえず門の背後の植林を登ってみました。非常に急勾配です。植林ですので作業道がありますが、ほとんどは崩れかかっています。登るにつれて急勾配になるので、滑り落ちないように登るのは大変でした。

稜線に出ても何があるわけでもありませんが、広い植林の尾根で、ここからの尾根歩きは楽でした。ときどき蜘蛛の巣や枝を払いながら登り、主尾根に出ました。ここは木が切られており、佐用町の地籍図根三角点がありました。しかし周囲の木が高いので展望はほとんどありません。ここからは南に主尾根を歩きましたが、植林で下草がないので軽快に歩けました。日差しは植林が遮ってくれますし、風が心地よく、真夏の山歩きとしては最高のコンディションでした。最近どこにでもあるピンクのマーキングが尾根沿いに付いています。途中の鞍部では笹が生えて少し藪っぽい場所もありましたが、それを過ぎて少し登ると、真宗四等三角点(441.51m)がありました(写真)。写真の背景は雑木林の藪ですが、反対側は植林です。現在の区分ではここは佐用町ですが、それではピンと来ないので、ブログの題名は地形図の名前を使って「土万の真宗三角点」としました。土方は、もっと北の方ですが。

この先は急勾配を下り、また登ると「国土調査」の色あせたテープが下がっているピークです。ここから尾根を降りて、その先の尾根が右手(西側)に曲がるところで東側の尾根に進みました。これは真宗への近道なのですが、広い尾根歩きに飽きてきたというのも本音です。こちらの尾根を降りると、植林が伐採された斜面の上に出てきて、いきなり東側の展望が開けました。正面には水剣山と黒尾山が見えます。伐採地帯はネットで囲まれており、これに沿って尾根を降りました。倒木や伐採した木があって歩きにくい場所もありました。

そのまま尾根を降りて行くと、どんどん急勾配になりました。倒木も増えてきました。南側の尾根は倒木処理の後で、ネットで囲われています。このネットには出入り口はないので、そちらには行かずに真っ直ぐ東に降りました。ところが尾根の下端には背の高い草が生えており、その下はネットでした。周囲には倒木もあり、身動きが取れません。眼下には人家があるのですが、しかたなく尾根を引き返しました。後で下から見ると、ネットの下には墓地があったようですが、人家は尾根の真下で、あの倒木が落ちてきたらどうなるのか気になります。とにかく尾根を登り返し、ネットの上に出て南西に斜面を進み、植林の中を降りました。最初に登ったのと同じくらいの急勾配でしたが、すぐに雑木林があり、降りやすくなりました。雑木林は木の数が多いので、掴まりながら降りられました。降りてきたところには地形図にはない林道がありました。

気持ちよく歩けるショートコースですが、最後は大変でした。素直に破線道の通る峠まで主尾根を歩くか、峠の一つ北の尾根を降りるのが正解でしょう。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「土万」です。

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