2010年8月27日金曜日

波賀町の城山から谷村・今市三角点


波賀町上野の城山(じょうやま)は、下から見上げても天守閣らしきものが見えますし、目立つところにある城跡です。ここを起点として、谷村、今市の二つの三角点を巡るルートを考えました。

起点は波賀市民局で、宝殿神社から舗装道路で城山の下に出て、墓地の北から山道に入りました。このルートは[1]に書いてあります。国土調査のピンクテープはずっとありますが、道は途中で消えてしまいます。しかし植林なので登るのに困ることはありません。尾根に石垣があるのは城跡だからでしょうか地権の問題でしょうか牧場でしょうか。休憩所に到着し、波賀城を見に階段を登りました。「学習資料館」という名前の天守閣と、宝殿神社の奥の院があります。奥の院の周囲には自然林が残っており、その周りは植林なので下から見上げると不思議な山に見えます。

城から降りてゲートを出て、道が二股に分かれている所まで歩き、真ん中の尾根に取り付きました。急な植林を登ると495mピークに出ますが、この周囲も大きな岩が多く、石の配置が城跡を思い起こさせます。495mピークの東側は急斜面でした。ちょっと巻いて降りてから、本格的に主尾根めがけて登山開始です。ここでも稜線に沿って石が積んでありました。植林の尾根で国土調査のテープがたくさんありますが、測量用の三脚の忘れ物がありました。長い登りをゆっくり登って主尾根に出ました。東側の展望があってほっとします。

この尾根はシダが生えていたり、伐採した木が転がったりしていて、あまり歩きやすくありません。おそらく使われていないであろうアンテナが点在します。谷村三等三角点(769.85m)の周囲は草が生えており、見に行ったら綿毛に包まれました。ここからは「山の神」([1])を通って降りるルートもありますが、尾根を更に先に進みました。なお、宝殿神社に「山の神」が祭ってありましたが、中にあったのは石でした。

西側は植林、東側は雑木林という尾根が続きます。670m+の終わりのピークでは木に白い金属板(裏は青)が縛り付けてありましたが、書いてあった文字は消えていました。この南の細い尾根は良い感じですが、倒木の下にマムシがいました。尾根が南西に曲がる付近からは黒尾山が見えました。そして今市四等三角点(712.24 m)です(写真)。周囲はちょっとだけ木が切ってあります。

この先も尾根を降りて行きました。そして、今市三角点の点の記にあるように南に尾根を降りようとしたのですが、そちらはシダが茂っており、結局やや北寄りに降りることになりました。非常に急な植林地帯で、石も倒木も枝打ちした枝もあり、降りるのは楽ではありません、というよりも危険です。ときどき作業道を見つけるのですが、作業道はたいてい水平に走っていてなかなか下山できず、結局木に掴まりながら降りました。歩き疲れというよりは緊張でへとへとになりました。川まで降りると破線道はちゃんとありました。しかし、それを北に歩くとすぐに藪に入ってしまいました。いまさら藪漕ぎもしたくなかったので川を渡りましたが、引原川は意外と水量が多く、靴と靴下を脱いで渡る羽目になりました。転ぶと危ないのでお勧めできません。

全部で4時間半ほどかかりました。下山ルートは再考が必要で、いっそ波賀町谷の方に尾根を降りてもう一つ三角点を巡るという手もありそうですが、帰ってくるのが大変そうです。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」です。

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