2010年9月18日土曜日

阿舎利山と一山



宍粟の定番の山二つですが、自分なりに普通に歩いてみました。出発点は阿舎利山登山口の標識です。これは阿舎利集落の先で道が分岐している場所に立っています。まず、この背後の尾根から登り始めました。最初は非常に急峻で、かなり危険です。尾根の先端は草が茂っていたので、少し北側の伐採地から入りましたが、結局斜面を横切って尾根を登り始めました。急斜面の植林で滑り落ちそうですが、作業道を使ってなんとか登りました。少し傾斜が楽になると、あとは下草の生えていない植林ですので、とても歩きやすくなりました。

軽快に植林の中を登り、784m地点に達しました。歩きやすくて細い尾根になります。まだ300mも登らねばなりませんが、勾配はあまり急ではないので疲れません。やや急になってきたかなと思ったら、いきなり林道に出ました。950m付近で尾根を地形図にはない林道が横切っています。おかげで尾根を登り続けるには崩れた斜面を登らなくてはならなくなっていました。さらに歩きやすい尾根が続きました。途中で破線道を横切ったはずなのですが、記憶にありません。やや倒木が増えてきたと思っていたら、稜線に出ました。これを北に歩き、「阿舎利川源流モニュメント」を過ぎると山頂です。登り始めて一時間ちょっとでした。余りにあっけないので驚きました。山頂からは、音水湖が望めました。三角点の名前は引原山です。

一山へは、尾根伝いに行くことに決めていました。最初は林道からの登山道と同じです。南に1030mくらいの標高まで歩くと、西側に林道が現れます。この林道はここから1004m地点を過ぎて、旧町境が東に向かうまでずっと稜線の西側に走っていました。時々林道が尾根を浸食するので、尾根を辿るのに苦労する場所もありました。歩いた尾根は旧町境で、途中で東側に降りたのですが、この場所は地形図でも分かるように急斜面を下って尾根に乗ります。降りる場所には案内板があるのですが、斜面を降りる道がないのでかなり戸惑いました。少し降りるとマーキングがあるのですが。

やや藪っぽい尾根ですが、歩くのに支障はありません。破線道を横切っていますが、ここは道らしきものがありました。そして地形図にある立派な林道に出ました。この先は尾根にはネットが張られ、その南側は伐採地となります。尾根を登って行くとネットの北側を歩くことになりますが、倒木が多くて歩きにくくてたまりません。結局倒木がネットを倒している所から伐採地に入りました。ここから見る南側の展望は素晴らしく、正面の黒尾山まで木々の緑が印象的でした(写真)。ネットは尾根から南に逸れてしまうので、ネットの下を少し持ち上げてネットから出て、尾根を歩きました。

この付近はまさに藪山という感じの尾根です。歩くのにはさほど困らないのですが、北側には平行して林道が走っており、そちらを歩く方が楽なことは間違いありません。895mピークも藪です。そして南から破線道が来ている鞍部に出ましたが、この道はあるとすれば倒木に埋もれています。そして、ここからは一山登山になります。最初は急斜面の林の中を登ります。それを過ぎると、頂上まで伐採地になっています。木がありませんから、日差しがきつく、生えている草も背が高いので歩く気にならず、少し東の林まで草の中を横切っていって、林の中を登りました。林の中には登山道があり、それを辿って頂上に出ました。周囲は伐採されていますから、300度くらいの展望が得られます。三角点の名前は水谷です。

下山は登山道を降りました。草の背が高く、それをかきわけて歩かねばなりませんが、道はしっかりしています。北西にまっすぐに降りて行き、その後は林の中をジグザグに下っていきます。出てきたのは林道の終点でした。これが林道からの一山登山道でしょう。林道の終点には、一山と反対方向に二ツ橋という標識があり、この道を更に下りました。最初は尾根道で、途中から東側の沢に降りて沢沿いに下っていきます。整備された歩きやすい道で、最後は人家に出てきました。「一山登山口」という標識が立っていました。

結局阿舎利山登山口から登り始めて、一山登山口に下山しました。阿舎利山登山のあっけなさに比べて、一山の方は結構疲れました。木に覆われている山の方が歩きやすいのは当然でしょう。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「音水湖」です。

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