2010年12月23日木曜日

笠形山北からダイレクト


笠形山は人気のある山で、登山ルートもいろいろあります。しかし北の山から笠形山を眺めると、きれいに北に延びた尾根が印象的でした。そこで、この尾根を登ることにしました。200円の入場料を取られないように車をグリーンエコー笠形のゲートの外に停めて、尾根の方に行ってみました。グリーンエコーのものと思われる大きなコンクリートの建物の奧の、ネットに鹿の頭蓋骨がぶら下がっている所から、尾根の方に向かいました。尾根の先からも登れそうな気がします。

付近は藪ですが、尾根筋に出ると深い溝が稜線に沿って走っています。溝の中を歩くもよし、両側の土手を歩くもよしで、急勾配の尾根を登って行きました。雑木林で下草は無く、落ち葉を踏んで歩けるので楽でした。急勾配が続きますが、地形図でも分かるように時々やや平坦な場所があるので、少し息がつけました。道のようになっている部分も多く、登りやすい尾根です。

標高差600mを登って、812mピークの手前まで来ると岩が増えてきます。大きな板状の岩がありました(写真)。このピークの先で一旦急勾配を降りると痩せた尾根になり、平らなので楽しく歩けます。尾根が東から南東に向きを変えるところでは、北からの別の尾根と合流しますが、ここからはピンクのマーキングがあります。南西に向かう尾根の西側は緩やかな斜面で、美しい植林が楽しめました。頂上に向かって徐々に勾配が急になり、マーキングも見失いました。しかしどう登っても頂上は一つしかありません。頂上のすぐ手前に、岩の多い小さなピークがあってちょっと休憩し、もう一息登ると東屋のある頂上でした。立派な笠形山一等三角点(939.36m)があります。展望は最高です。

下山も少し変わったコースにしようと、「仙人ハイク縦走コース」を千ヶ峰方面に歩き始めました。山頂付近は岩が多く、足が疲れました。あまのじゃくが作りかけた橋と言われるモアイのような岩を見た後で、866mピークへややきつい登りがありました。その先は尾根にネットが張られており、840m+ピークは大屋坂頂上となっていました。ここから尾根筋を離れて西に歩き、さらに北西に斜面を降りました。この尾根が、一番長い尾根で、勾配も緩そうでした。実際この尾根には切り開きがあり、マーキングもあります。600m付近には尾根部分の低木が伐採されて積み重ねられていましたが、なんのために切ったのか分かりません。そして450m付近で尾根は行き止まりのようになりましたが、北側に急斜面を降りる道がありました。これから先は急勾配で岩や倒木も多く、決して歩きやすかったとは言えません。後から見ると一番長い尾根ではなく、西寄りの尾根を降りたようです。苦労しながら降りて行くと、350mを切った付近で林道に出ました。これを西に歩くと、無事下山できました。

登りに通った尾根は、登山ルートとしてはお勧めできます。下山に使うと尾根が広い場所があるので迷うかも知れません。下山に使ったルートは、尾根の先端から登れば登山ルートとしても使えそうです。縦走コースだけでなく、上り下りの途中でも展望があり、楽しめました。やはり笠形山は良い山です。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「粟賀町」です。

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