2011年1月23日日曜日

上郡の岩木山


上郡の西、岩木川の南にある344mピークを岩木山と呼ぶようです([1])。北からも登れそうですが、南から登ってみました。登り口は安室川沿いの名村です。地形図では南に突き出した尾根に記念碑のマークがあり、破線道が書いてあります。実際にはこの尾根の南端はコンクリートで固められていますが、その脇に手すりの付いた急な階段があります。登ってみると水天宮と書かれた碑と祠があり、そこから道があります。登って行くと、忠魂碑が立っています。これが地形図の記念碑です。記念碑の先には建物の基礎のような石積みがあり、昔はこれが水天宮だったかも知れません(勝手な推測)。

さらに尾根を進むと、一旦降りて鞍部に出ますが、ここには西側から道が来ています。さらに北に登ると鉄塔の基礎のコンクリートが残っています。古い地形図には送電線が書いてありますが、だいぶ前に撤去されています。この先の登りは結構きつく、シダが生えていますが、あまり背が高くありません。岩場が多いので眺めが良く、気持ち良く登れました。しかし場所によってはシダを避けるために尾根からはずれて歩かなければならない場所もありました。踏み跡はあるので、見失わずにそれに従えば問題無く登れます。この状況は主尾根にでても変わりません。岩木山三等三角点(344.5m)はシダに埋もれかかっていました(写真)。

ここから尾根を東に歩きました。まず東に行って、南東に降りて290m+の次の尾根に乗らねばなりませんが、シダ藪で見通しも効かず、正しい尾根に乗るまでにだいぶ時間を使いました。この付近には赤いテープのマーキングがあり、踏み跡もあります。はっきりと古い道だと分かる場所もありますが、くぼんだ道にシダが生い茂っているので、なんとなく怪しい感じです。しかしマーキングに従って進めば、目的の尾根に乗れるようです。この尾根も藪ですが、踏み跡はあります。次の難関は310m+ピークから北東に降りるところで、これもだいたい方角を決めて降りてみるしかありません。この後もずっと藪の尾根で、とても疲れました。膝や腰までのシダを押して歩くので、プールで水の中を歩くような感じです。192mピークにはシダはなく、落ち葉でした。次の210m+ピークとの間の鞍部には[1]にあるように北から道が上がってきており、胴と頭部の離れたお地蔵さんがありました。210m+ピークへの登りもシダが多くて疲れましたが、岩場で展望もありました。そして最後の割と緩い登りの後に、鍛冶四等三角点(277.2m)がありました。岩木山三角点から2時間近くかかっています。

下りは三角点から西南西に延びる尾根にしました。これも踏み跡があり、岩場があって展望が得られます。シダが生い茂っている場所があるのも同じです。そしてシダの生えていない小さなピークがあって安心して、そこからは勾配の緩そうな南向きに降りましたが、この付近は再びシダが生い茂っており、踏み跡もなく、厳しいシダ藪踏破となりました。勾配が急なので足もとが見えないと危険です。だいぶ苦労しましたが、シダの少ないところを選んで降りると、平らな植林に降りてきました。この谷には川がありますが、水は流れていません。植林を抜けて南に歩くと、道に出ました。道の両脇に鳳張古墳がありました。中に入って立って歩けます。長さは10m近く、高さは2m以上あって、屋根部分の石は巨大です。道のほうはまっすぐ船坂に出ました。

3時間半ほどの行程でした。展望もあるし古墳のおまけもあって、楽しみも多いのですが、藪を歩くのは疲れます。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「上郡」です。

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