2011年2月5日土曜日

金近トンネルの上を歩く


中国自動車道は兵庫県内では以前から道のあるところを通っていることが多く、一般道で併走可能です。ところが山崎と佐用の間は例外です。志文川と千種川の間は中国自動車道は西下野トンネルで抜けますが、一般道は少し北の八重谷峠を通らねばなりません。さらに千種川から佐用の間は中国自動車道は金近トンネルで抜けますが、一般道はこの付近には峠道がありません。そんな場所を歩いてみました。

佐用から金近川を遡り、鳥取道の分岐を過ぎて奥金近まで進みました。森谷に神社があり、ここから道が北の山に入っています。軽トラックでも危なそうな簡易舗装の道で果樹園の中を抜けていくと、高伏山長谷寺参道と彫られた石があって、ここからは良い道になります。途中に「徒歩では車道より近道」という案内板があったのでそちらに行きました。落ち葉の道で気持ちが良いのですが、途中で斜面を横切る所で路肩が崩れており、危なっかしい道でした。長谷寺からは佐用方面の眺望が楽しめます。

本堂の脇に「八大龍王社」と書かれた鳥居があって、ここから登ると頂上にお堂があります。高伏山三等三角点(394.2m)があります。山歩きはここから東に稜線沿いに降りるところから始まりました。この付近は国土調査のピンクのテープがいたるところにあり、他にも青や黄色の目印がありますが、道を示しているとは思えません。しかし切り開きがずっとあり、楽に歩けます。残雪がありましたが、動物のものか人のものか分からない足跡が残っており、それを辿って歩きました。倒木がところどころあります。この付近では、北東に連なる稜線の南側にピークや尾根がある所が多く、いちいちピークに登る必要はないのですが、かと言って登らないと方向が定まらないこともありました。結果的には、意外と迷うこともなく歩けました。440m+のピークを過ぎると稜線は東に曲がります。400m+の細い尾根には佐用町地籍図根三角点がありますが、わざわざ少し地面を掘って、コンクリートの蓋をしてありました。この先は旧南光町と佐用町の町界に出ます。落ち葉の気持ちよい尾根ですが、漆野三角点に登るところは倒木だらけで、北斜面で残雪が多いため、雪の少ない林の中を抜けて登りました。

漆野四等三角点(458.1m)の周囲は伐採してあります(写真)。このピークは東西に延びる尾根の上にありますが、金近トンネルに行くには南に尾根を下らねばなりません。この付近も歩き易い尾根ですが、トンネルのすぐ北の430m+ピークの南側は急斜面です。国土調査のテープが下がっている切り開きがあったのでそこを降りましたが、非常に急で、しかも真っ直ぐ谷に降りて行く感じでした。途中で東西に走る作業道に出たので、尾根を探しに東に歩いたところ、正しい尾根に出ました。道は尾根沿いに南に進んでおり、トンネルのすぐ南くらいの所で漆野方面から来る林道に出ました。尾根には切通がありましたが、西側の道は不明瞭でした。

この先は旧町界をさらに南西に進み、尾根の分岐を西に曲がって、木谷四等三角点(288.2m)に行きました。これは金属プレートです。この先も道がありましたが、真っ直ぐ尾根を歩くと中国自動車道にぶつかってしまうので、途中で南の尾根に進んで、最後は植林を抜けて道に出ました。

植林がほとんどなく、シダもそれ以外の下草も少なく、動物避けの網や扉もないという、理想的な山歩きでした。長谷寺以外からはほとんど展望がないのが残念です。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「土万」です。

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