2011年3月6日日曜日

西から登る高山


飾東町と加古川市の境界にある高山は、北から登ったことがありますが、かなりの藪山でした(2008/12/27)。今回は西からチャレンジしました。登り口は飾東町北山の白山神社です。この神社は山の中腹にあり、県道から目立ちます。地形図では東から神社へ破線道が登っていますが、西側からも道があります。神社の西に岩場があり、黄色のペンキで矢印が書いてあります。これに従うと、楽に岩登りができました。姫路方面の展望が素晴らしく広がります。そのまま頂上まで道がありました。岩場が多く、見晴らしの良い山です。

ここから尾根歩きです。踏み跡がありますが、すぐに怪しくなります。低山の日当たりの良い尾根ですから、薮が期待されますが、その通りかなり厳しい藪になりました。踏み跡を見失って藪に突入し、高山まで行けるのか怪しくなりましたが、すぐにまた踏み跡が復活しました。とはいえ枝をかき分けて歩く状態で、典型的な藪山でした。救いは眺めが良いことで、北側に畑山などが見えますし、南には桶居山が見えます。岩場は藪よりは歩きやすく助かります。志吹四等三角点(197.36m)付近からも展望がありました。

三角点の先は切り開きがありますが、ハイキング気分になれるような尾根ではありません。150m+の鞍部は少し藪っぽいのですが、それを乗り切ると登りは踏み跡がはっきりしていました。数字の入った標石がときどきあり、尾根を外れていないことを確認できました。「境界見出標」もあります。270m+ピークには南からはっきりした切り開きが来ていました。南側から登れそうですが、降りると自衛隊の射撃場です。松の木の間に金属製のポールが置いてあったので、正月には日の丸が掲揚されるのかも知れません。ここでも展望が楽しめました。北に下り、東に曲がって、259mピークの手前の鞍部はひどい藪ですが、切り開きはそれを避けて北側を通っていました。そして、姫路市と加古川市の市境に出ました。ここを南に進むと、岩場だらけの尾根に出ます(写真)。抜群の展望が得られますが、高所恐怖症には辛いものがあります。市境を辿って道があるのかどうか確認していませんが、岩登りの好きな方にはうってつけの尾根です。

岩だらけの尾根を引き返して高山に向かいました。まず一度尾根沿いに下り、登り直します。ここも藪っぽいのですが、道がありました。最後にぎゅっと藪の中を登ると、山頂でした。川北三等三角点(298.29m)があります。下山はルートに従うことにしました。本当は山頂のすぐ東で西に尾根を降りて、154mピークへ降りようかと思っていたのですが、そんな分岐は全く無く、すぐに「山中1.4km」という分岐に出てしまいました。ここからは南に尾根を進んで、251mピークを経由してさらに斜面を降りていくと、頭の上を送電線が通り、目の前には禿山が見えます。鞍部には関電の「火の用心」の他、「下山山コース」と「下山谷コース」の標識があります。谷コースは東に降りるようでしたが、禿げ山に登りたくて山コースを進みました。東への展望が広がっており、気持ちの良い山でした。この付近の道は送電線の巡視路なのでよく整備されています。次のピークの付近にも鉄塔への分岐があり、登山コースはそちらに行くようでしたが、そのまま歩いて行くと「姫二火力線38」鉄塔に出ました。そのあとも良い道を降りて、最後はゴミ捨て場のような場所(鶏が飼われていましたが)に出て、県道へ出ました。ゴミ置き場の奥には巡視路の標識が立っていました。高山への登山路の標識も、もう少し東ですが、県道に出ています。

岩場が多くて眺めが良く、高山の認識が変わりました。藪っぽい所が多いのも事実ですが、道はかなり良く整備されており、登山道を確認してから登れば楽しい山登りになるでしょう。なお、やけに新しい赤い布がときどき木に付けられていましたが、これ([1])ですね。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「笠原」です。

0 件のコメント: