2011年4月10日日曜日

川上から登る平石山


そろそろ雪もなくなる季節なので、久しぶりに神河町の山を歩いてみました。犬見川を遡り、巨大な長谷ダムを過ぎて、川上の集落に入りました。ここに車をとめて、まず大歳神社を見に行きました。神社の裏から尾根に上がろうと思ったのですが、鹿避けの柵があってうまく入れません。結局神社の西側の道を谷沿いに登りました。鹿避けの扉を通って、まずは地形図にある道を登りましたが、これは地形図通りに終わっていたので、そこから東に谷を登って、目的の尾根に出ました。やや平らな部分に出ましたが、ここには以前に何かがあったかのごとく、石が山積みになっていました。

ここからは植林の倒木の多い尾根を登りました。かなり傾斜がきつくなってきたところで、地形図にある林道に出ました。実は林道にネットがあったらどうしようかと心配だったのですが、ネットもなく、林道の下側に捨てられた倒木が溜まっていることもありません。とりあえずはしばらく林道を北に歩きました。途中に、林道に沿って北に向いた「ナガソウ」という道標がありました。しかし林道歩きは飽きるのと、左手には登りやすそうな尾根があったので、尾根を登ることにしました。するとちょっと登ると860m付近に地形図にはない林道がありました(航空写真にはあります)。この二つの林道は、東側で繋がっています(Google Earthによる)。そして再び尾根に取り付いて登ると、林四等三角点(914.81m)がありました。付近は広々しており、気持ちの良い場所でした。

三角点から西へ行けば砥峰に行けますが、今回は北東に尾根を降りました。地形図では途中で破線道が横切っていますが、これは無かったと思います。その北東はピークまで行くと行きすぎで、手前を東に降りると鞍部に出てきます。ここには、北向きに「ナガソウ」、南向きに「川上」、東向きに「桑ノ木谷」と書かれた道標が立っています。「ナガソウ」も「桑ノ木谷」もどこのことか不明ですが、とにかく東に尾根を登りました。長い登りですが、勾配は緩やかです。1000m超の稜線に出ると、気持ちの良い尾根歩きが楽しめます。南側は植林、北側は自然林で目の前に千町ヶ峰が見えます。しばらく歩くと神河町と朝来市の境になっている尾根に出ました。ここがヒシロガ峰で、段ヶ峰やフトウガ峰が見えます。

ここからは稜線沿いの尾根歩きです。とても気持ちが良く歩き易い尾根でした。1040mピークで南に折れて、東側の展望を楽しみながら歩くと、平石山に出ました。栃原三等三角点(1061.22m)がありました。付近は広く平ですが、アセビが生い茂っており、歩き易くはありません。ここからは南西に尾根を進み、1051m地点と1067m地点を通りました。地積調査のテープが目印になります。1067m地点の先は東に進みますが、ここはアセビの茂みになっており、抜けるのに苦労しました。尾根から北か南に降りて歩いた方が楽だと思います。この先もアセビをかき分けながら歩くところが多いのですが、踏み跡があります。高星山もアセビに覆われており、新田三等三角点(1016.39m)もアセビに囲まれています(写真)。この付近の地形については、[1]に解説があります。

あとは下山ですが、高星山の北の1000m+ピークまで戻って、西に尾根を降りました。最初は気持ちの良い尾根ですが、だんだんと倒木が増えてきて、藪っぽくなります。850mを切ると今日始めてお目に掛かるネットが現れました。このネットは北西の尾根に降りて行くので、西へ下る尾根に移りましたが、ここにもネットがありました。しかもネットが現れるのと同時に尾根は藪になり、歩きにくくなりました。しばらく我慢して歩くと、725m地点の少し上で広々した場所に出てきました。この先は南西に降りて県道39号線に出る予定でしたが、県道を歩くのは嫌だったので、ミツマタの花が綺麗な北西の植林を降りました。ここは作業道しか無く、斜面は急ですが、ミツマタの群生が花を付けており、見事な眺めでした。最後は普通林道南山線に出ましたが、ここでもミツマタの花に圧倒されました。

5時間近くかかりましたが、歩き易いルートだったと思います。アセビの藪というのは珍しく、この付近には鹿が多いことを暗示しています。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「神子畑」「長谷」です。

1 件のコメント:

藪山探検隊 さんのコメント...

林四等三角点のある山は、旗切山というようです([1])。
[1] http://yama-aso2.web.infoseek.co.jp/tonomine_00.html