2011年7月2日土曜日

一宮の水上山


揖保川を遡って三方町に行き、さらに東公文川を遡ると、「轆轤師の森」があります。さらに北に走ると富山越に着きます。なぜここが富山越かは分かりませんが、ここに車をとめて歩き始めました。地形図で峠に描かれている建物は、横山配水池です。北には未舗装道路が延びており、川を渡る地点で分岐します。西に曲がって、道が大きくカーブしている所で南の植林に入りました。やや急勾配で荒れ気味ですが、倒木などは少ないので楽です。なるべく尾根を歩くようにして登って行くと、大きな尾根に出ました。590mピークの少し北西の地点でした。この尾根には頭を赤く塗られた標石が埋まっていますが、ぼろぼろになっているものが多いようです。この尾根は道こそありませんが、やや灌木が多いことを除けば障害物はありません。ただ、昨日の雨で落ち葉や木の葉が濡れており、天気も曇りで陰湿な登山になってしまいました。乾いた晴れの日なら落ち葉を踏みながら快適に登れる尾根だと思います。

しばらく登り続けると、やっと目的の主尾根に出ました。一つ西のピークにある水上四等三角点(815.3m)を見てきました。4つのブロックで囲まれていますが、標石はかなり土に埋まっています。秋には枯葉で埋まるでしょう。ここからは北に向かって尾根歩きとなりました。周囲は植林が多いのですが、尾根は雑木林が多く、道は無くても時々枯枝を折りながら軽快に歩けました。ただし岩場が無く、展望は全くありません。アップダウンを繰り返しながら木立の間を歩くと、宍粟50名山の水上山に着きました。歩き始めて2時間ほどでした。倉床三等三角点(862.4m)があります。周囲は植林で伐採してありますが、展望はありません。伐採した木に腰かけられるのがなによりでした。実はここに来るまでこのピークが水上山という名前で宍粟50名山だということを知らなかったので、ちょっとびっくりしました。この三角点の名前が倉床というのは分かるのですが、なぜ南の三角点の方が水上なのか、分かりません。そもそも水上という地名は地形図には無いのですが、どこを指す名前なのでしょうか?

宍粟50名山だということは登山道があるということで、下山に使ったピークから東に延びる尾根は整備されていました。登りに使ったルートには全く道がなかっただけに、倒木が切ってあるだけで感動しました。おまけにこちらの尾根は植林なので下草が生えておらず、落ち葉もないので歩いても濡れません。時折北の方角に展望もあり、さすがは登山道でした。植林に霧が立ち込め、光が差し込むとちょっとした芸術写真が撮れました(写真)。714m地点付近には共同アンテナの残骸があります。ここで登山道と別れて、南に尾根を下りました。こちらの尾根も歩き易く、文句ありません。標高550mを切った付近の鞍部には、西側から道が登ってきており、谷沿いの破線道からここに登れると思います。しかしこちらには降りないでさらに真っ直ぐ尾根を歩き、富山越四等三角点(543.7m)に着きました。これも4つのブロックに囲まれていますが、なぜかピークの東斜面に置かれていました。この後は南に少し尾根を降りて、西に急な尾根を下り、あとは荒れた尾根を辿って一山登って降りると、横山配水池の裏に出ました。

天気はずっと曇りで、途中で二回降られましたが、木の下でやり過ごしました。西側と東側の尾根の印象が対照的だったのが不思議です。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「神子畑」です。

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