2011年8月31日水曜日

三室山・竹呂山・カンカケ越


このコースは[1]とほぼ同じです。最近このコースを歩く人が増えたのは三室山から竹呂山の間が整備されたからですが、この縦走ができると楽しいので、さっそく歩いてみました。

登山口は三室高原です。川沿いに道を歩くと途中で林道の延長工事をしていました。この谷は東斜面の倒木処理が済んだようです。「三室山登山口」の「山頂まで70分」は90分に書き直されていました。尾根コースを登り、登山道が谷から離れるところで「千種川支流 河内川源流」の表示が気になりました。岩塊流のような植林で面白そうなので登って行くと、植林の上の方に「千種川支流 河内川源流地点 瀬戸内海まで 約68Km」という表示がありました(写真)。しかしここは植林の中で、源流の谷はずっと東です。

源流の谷を見に行って、登山道に戻ろうと思ったのですが、かなり植林を登っており、ここからいきなり尾根に登れないか試してみようという気になりました。しかし三室山はチシマザサの群生で有名です。斜面が笹に覆われていたらどうしよう、と思う間もなく笹薮に突入しました。チシマザサの茎は強いので、押しても簡単には動きません。斜面に下向きに生えているのを押しのけて登るには相当の腕力が必要でした。しかも非常に急勾配で、悪戦苦闘しました。最終的には登山ルートの鎖のある岩場に出てきましたが、こんな無茶はしてはいけません。

三室山山頂には三室山二等三角点(1357.98m)があります。展望を楽しんだ後、竹呂山へ縦走しました。縦走路の入り口には何の表示もありませんが、すぐに分かります。チシマザサを切り分けてあり、分かりやすいルートになっています。しかし既に所々ではササが両側から倒れこんでトンネル状態になっており、頻繁に手入れしないとすぐに元の状況に戻りそうでした。にわか雨の後で、ササの根で滑りがちでしたが、難なく1198mピークに達しました。この付近はもうササは無いのですが、そのためにコースを誤って西側に降りそうになりました。東に尾根を降りると、「竹呂谷」という道標の立っている植林の鞍部に出ました。竹呂山登山の谷コースでしょう。ここから植林を登ると竹呂山です。中山三等三角点(1129.21m)があります。周囲は展望こそありませんが良い雰囲気の雑木林で、西側は植林です。

竹呂山からカンカケ越までの縦走記録は例えば[2]にもありますが、歩き易く気持の良い尾根歩きとなります。ほとんど迷う所もありません、が、972mピークの南の960m+ピークは間違って東に降りそうになりました。最後も南西に行って950m+のピークに出るべきところを、雨が降っていたのであせって900m付近から真南に林道へ降りてしまいました。おかげで最後は非常な急斜面を降りる羽目になりましたが、幸いに切り通しではないので林道に降りられました。「カンカケ」の由来は「願掛け」でしょうか?

この林道(カンカケ三室林道)は、峠のところに西側は「一般車両進入禁止」であるという札が下がっていますが、じっさい自動車が通れない崩落箇所がたくさんありました。しかし展望はすばらしく、笛石山から後山までが美しく見えますし、林道が沿って走っている谷(地形図では足谷川、看板では高羅川)は深く、周囲の植林は美しいものです。途中の看板では、平成18年度の事業でこの付近を整備したようですが、林道はその時以来荒れ放題という感じでした。また、谷が分岐した北側に藤ヶ谷林道が新設工事中でした。この林道歩きは楽しめましたが、カンカケ越から県道72号線まで1時間もかかりました。車まで戻るにも更に30分以上かかりましたから、[1]のように一つ北の谷を降りるのが正解かも知れません。

途中で何度かにわか雨に降られましたが、楽しめました。竹呂山からカンカケ越までは別の機会にして、竹呂山から下山するのが登山としては標準的でしょう。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆ 登山道を登れば問題ありません
地形図は「西河内」です。

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