2011年9月23日金曜日

赤西川北側の山々


竹呂山登山の時に眺めていた山ですが、情報を探してもほとんどなく、見つかったのは[1]だけでした。名前も分からないのですが、とにかく行ってみました。

国道29号線から波賀町原で西に橋を渡り、すぐに右に曲がります。引原川沿いに細い道で北に走りますが、この道は昔は波賀森林鉄道だったのかも知れません。赤西(あかさい)川に曲がり、舗装が切れると赤西林道になります。赤西川が引原川に合流する地点では、29号線から赤西林道に車では曲がれないので要注意です。しばらく走って、1106mピークから南東に延びる尾根の先に車をとめて、登り始めました。最初は非常に急勾配です。少し登ると若干楽にはなりますが、それでも771mピークまではきつい登りでした。この附近はほとんど自然林です。771mピークから先も自然林で、大きな岩もあれば大きな木もあって、退屈しません。自然林なので、間伐された木などはなく、多少の藪と急勾配以外は楽に登れました。

登り始めて一時間半ほどで、1106mピークに着きました。広く平らな場所です。西側は木がなくシダが生えており、竹呂山が見えました。ここから北へ縦走しました。最初は少し植林があります。そのあとは尾根伝いですが、何も考えずに歩いていると方向を間違えます。竹呂山だけでなく三室山も見えます(写真)。いちど降りてから登り返すと、また平らな場所が続きます。この山が三室山と同じようにチシマザサに覆われていたらどうしようと恐れていたのですが、この付近の竹はすべて枯れていました。ひょっとして花を咲かして死滅したのでしょうか?1107mピーク付近も静かな森です。

下山は1107mピークの北から981mピーク経由にしました。このほうが出発点に戻るのが楽だからです。この尾根は最初は歩き易かったのですが、標高800m付近で何も考えずに歩いていたら南の谷に降りて行ってしまいました。しかも大変な急勾配です。間違いに気が付いて斜面を西向きに歩き始めたのですが、急斜面で危険でした。幸いに斜面に作業道の名残りを見つけて、これを伝って赤西川に降りて行きました。やっと赤西川に降りられたのは、だいぶ尾根の先を北に回ってからだったのですが、赤西川は一昨日の台風の大雨で増水しており、とても渡れません。向こう岸には林道が見えているのですが、渡れずに川の東側を北に歩きました。東側も少し平地があり、歩くには余り困りませんが、尾根が川に突き出しているところもあり、その場合には斜面に作業道を見つけて歩きました。滑落しやすく、とてもお勧めはできません。炭焼き窯もいくつかあり、普段は容易に渡れるのだと思いますが、結局この日は渡れる場所が無く、ついに赤西川が二つに分かれる点まで来ました。ここは木材の集積所になっています。ここでは川が狭くなっていますが、それでもまだ渡れず、遡っていくと堰堤がありました。この部分の東側は急斜面すぎて歩けず、木に掴まっていったん尾根まで登りました。足元は崩れやすく、非常に危険でした。それから北に斜面を横切っていくと、伐採直後の谷に出てきました。木を引きずった跡はさすがに急すぎて降りられなかったので、作業道を見つけて林道に出ました。この後は赤西林道を戻りましたが、木材を積んだトラックが通るため、林道は泥で埋まっており、歩くには向いていません。途中で林道から見た堰堤はどれも水が全面にわたって流れ落ちており、ナイアガラのようでした。林道が赤西川を渡るとバーベキューの匂いがして、キャンプ場がありました。キャンプ場の案内板を見ると、この付近の尾根には「森林浴コース」が設定されているようで、登山道があるはずです。[1]のようにここから登る手もありそうです。

下山は1107mピークからもっと北に歩けばよかったのですが、そうすると伐採現場に出てしまうかも知れません。赤西川が増水していることは分かっていたのですから、もっとよく考えるべきでした。キャンプ場の所に平成24年1月31日まで間伐工事中となっているので、この期間はこの先には入らない方が無難でしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★ 下山は工夫が必要です
地形図は「西河内」です。

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