2011年10月8日土曜日

波賀町の不動口と野尻三角点


先月ヒルガタワに北から登ったときに、東から登るルートも検討しました。結局周回コースにならないので諦めたのですが、波賀の道の駅の付近からは引原川の西に尾根が何本もあって、登山に向いていそうです。そこで、その尾根を二本使って周遊コースを歩いてみました。

登り口は波賀町原の八幡神社です。引原川の西側には波賀森林鉄道の跡と思われる遊歩道がありますが、ここから階段で八幡神社に登りました。神社付近の杉はすばらしく、推定樹齢500年の夫婦杉だけでなく、立派な杉がたくさんあります。その中を抜けて登り始めました。植林と自然林が混ざっていますが、基本的に下草のない、登りやすい尾根です。共同アンテナの残骸があったと思ったら、不動口四等三角点(736.11m)に出てきました。神社から1時間弱でした。三角点の周囲は伐採されていますが、展望はありません。

このあとは気持ちよく歩ける尾根が続きました。共同アンテナの残骸が2箇所ありました。展望もちょっとあります。767mピークを過ぎても歩きやすい尾根は続きました。特に標高800mを過ぎてからは尾根が広くなり、開放感があります。栗の木が多く、栗の実を食べていたイノシシが逃げて行きました。ここを過ぎると細い尾根になって、藪っぽくなりました。903mピークは藪でした。

ここから988mピークまでは藪の尾根となります。途中から先は先月(2011/09/25)にも歩いています。踏み跡はあるのですが、左右から枝が伸びてきていて、それを押しのけなければ歩けません。傾斜はそれほど強くないのですが、疲れる山歩きです。30分近くもかかって着いた988mピーク付近も藪で、展望は全くありません。ここから東の尾根に降りたのですが、とても急な斜面で下に尾根があると信じなければ降りられません。木に掴まりながら降りれば降りられますが、倒木もありますし、細い尾根になると岩や巨木が邪魔で、急斜面をトラバースしたり、危ない場所もありました。尾根を間違えると下山できないので、慎重に位置を確認しながら降りました。少し降りると岩場ですが見通しの良い場所があり、紅白のポールが立っていて「宍粟市 地籍図根三角点」がありました。この先もしばらくは急斜面が続きましたが、徐々に標石や杭が増えてきて、最後は気持ちの良い尾根になりました。登りに通った尾根と同じくこちらの尾根にも気持ちよく広々した場所があります。野尻三等三角点(753.84m)付近は伐採してあり、東や南に展望がありました。この三角点は、他の標石同様に赤く塗られいます(写真)。全体に標石や杭の多い尾根でした。

この先はやや藪っぽくなりましたが、快調に歩けました。546mピーク付近も伐採してあり、再び「宍粟市 地籍図根三角点」がありました。地籍調査のマーキングはここから南東の尾根に付いていましたが、予定どうりに北東に降りました。藪っぽい場所はありますが、下草は全くありません。しかし最後は急斜面になり、また木に掴まって降りることになりました。最後は遊歩道に降り立つことができて、ほっとしました。

主尾根付近は藪ですが、二本の尾根にはそれぞれに美しい場所があり、秋の日の山歩きを堪能しました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「西河内」です。

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