2012年2月4日土曜日

多可町加美区の烏帽子山


この山は多可町中区の妙見山(2011/12/24)の南向かいにある山です。見上げると磐座があり、地形図で見ても険しそうですが、[1]を見て勇気づけられて登ってみました。山の東には神社が二つ(どちらも大歳神社)がありますが、その間に墓地があります。ここから尾根に取り付くつもりで車を置いて登り始めました。「通称名 南高尾」という標識から少し歩くと53,54と番号の書かれた赤い「火の用心」があり、ここが関電の巡視路だと分かりました。もう少し行くと岩があり、結界が張られていました。これだけ岩の多い山だと磐座信仰があってもおかしくないでしょう。ここで道は不明瞭になり、藪とネットを抜けて登ると谷間の植林に出ました。植林を登るとまた53,54と書かれた「火の用心」があり、左が53、右が54のようです。54の方に行こうと、そのまま登り続けましたが、巡視路は全く不明確で、結局は左手の尾根に登りました。54鉄塔に行くにはこれは間違いで、おそらく「火の用心」の付近で右手の尾根に登るべきだったと思います。

ここから登った尾根はおそらく[1]と同じルートで、急斜面で岩が多く、疲れますが意外と楽しく登れました。道があるような気のするところもあります。54鉄塔よりは上に出てしまいますが、一番大きな岩よりは下です。鉄塔の尾根に登りたければ、最初から尾根に取り付くのが正解でしょう。烏帽子岩は上部が突き出ており、まさに烏帽子の形をしています。烏帽子岩の上には安心して立てる所があり、妙見山がまさに一望できます(写真)。この上も岩が多く、冷谷四等三角点(532.43m)は細い尾根にあり、あやうく見逃すところでした。木々の隙間から多少の展望がありました。この後は尾根伝いに南下ですが、たまにシダが生えている程度で、あとは落ち葉の上を気持ちよく歩けました。いくつかのピークを上り下りしながらどんどん下っていって、山カイ四等三角点(351.62m)はシダに埋まりかけていました。この後は真っ直ぐ降りていくと切り通しの上に出てしまいます。切り通しの上の坂本配水池を探すことも可能ですが([2])、見つからないと悲惨なので、西側の尾根を降りて、最後は谷から山野部坂本線に出てきました。櫂の坂公園の所です。

今日の山歩きはここで半分です。峠を東に登って、南側にある地蔵尊(二体が彫られています)のところから植林の谷を上り詰めて、また尾根に上がりました。ここから東へと縦走です。ここも歩き易い尾根で、416mピークで東に曲がり、その先で南に行かずに更に東に曲がり、徳畑四等三角点(366.54m)に出てきました。測量の跡が残っています。この付近は道がありますが、展望は時々木々の間から烏帽子山や翠明湖が見える程度です。尾根にまた「火の用心」があり、47,48の番号が書いてあります。ここからちょっと巡視路を歩くと、加美町線48鉄塔が立っていました。ここからは翠明湖が見えます。その後巡視路は49へと行ってしまい、またシダの多い尾根に戻りました。この付近も道がありますが、巻き道が多く尾根はシダが生えていることが多いようです。次は真谷山で([3])、東山三等三角点(402.62m)があります。周囲には何もなく、殺風景ですが、木々の間からは展望がありました。この辺は[4]の逆コースです。

この先の390m+ピークから、尾根を東に辿りました。ここで北西に降りれば近道だったと思います。川(山野部谷川)の南に降りてしまうのが気がかりだったのですが、この川には人が渡れる程度の橋がいくつもかかっており、遠回りせずに出発点に帰れたと思います。しかし東に長く延びる尾根も道があって歩き易く、助かりました。しかし、353m地点を過ぎ、共同アンテナの残骸の付近からはやや道が怪しくなり、最後は広い尾根でどちらに行ったら良いのか分からなくなりました。東に藪を降りていくと植林になり、林道に出ました。こちら側に降りるのは正解で、川沿いに降りると川を渡れませんし、杉原川揚水機場の付近は厳重に金網でガードされていました。あとは杉原川沿いに「遊優のみち」を歩いて出発点に戻りました。

烏帽子岩に登るには、急斜面ではありますが、墓地から北側の尾根に登って54鉄塔を目指すのが確実と思います。5時間たっぷり歩きました。

展望 ★★★
藪山度 ★★★
地形図は「中村町」です。

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