2012年5月19日土曜日

波賀町のマンガ谷三角点


マンガ谷というおかしな名前の谷は、地形図では音水湖の南にあります。マンガ谷三角点はこの谷のずっと上流にあるのですが、ここに行ったという記録がインターネットで調べても見つかりません。若狭街道から往復するルートで登ってみました。

若狭街道(国道29号)を「道の駅はが」から北に歩くと、すぐに送電線が尾根を越しています。鉄塔が何本か斜面に立っており、送電線の下は木がありません。まず一番下の上野原線26鉄塔に行ってみました。小振りの鉄塔で一系統しか無く、碍子も4つで電圧も低そうですが、平成23年建設と意外と新しいものでした。次の27鉄塔へは送電線の下の急斜面を登りましたが、その上は巡視路も東側の植林の中に入って行っていました。それを辿って植林の中を登りましたが、そのうちに道を見失って、最後は急斜面を尾根まで真っ直ぐ登りました。尾根のかなり上の方に出てしまったので、西に降りてDocomoの波賀原アンテナと28鉄塔を見に行きました。Docomoの施設は大がかりな物ですが、保守道路はありません。西には良い道があり、ここから登るのが正解ですが、登り口はどこでしょうか。

ここからは尾根を東に歩きました。たまにアシビが生えている程度で下草が無く、歩き易い尾根でした。764m地点からは尾根は北東に向かいます。植林に入ると、原三等三角点(832.78m)がありました。ここからは東に植林を歩き、その先を南に降りました。この付近は地形が複雑で、方向を定めるのに苦労しました。一旦鞍部に降りて登り返すと、左右に尾根が走っており、それを北東に歩くと、伐採地に出ました。鞍部を道が横切っています。これは地形図ではマンガ谷川から道が入り込んでいる所で、その道が690m+の鞍部を通って南の谷まで延びていました。鞍部は道によってかなり切り込まれており、南の谷には数本の道が見えました。この付近の林道は舗装はされていません。

鞍部の切通しはかなり急で、降りて登るのは一苦労でしたが、更に東に尾根を歩きました。すると今度は北側に林道が現れました。この先尾根は870m程度の標高で東に延びていますが、林道もそれに沿っており、マンガ谷四等三角点(904.08m)のすぐ北を通って、さらに東に延びていました。三角点の周囲は伐採されていましたが、美しい植林です(写真)。

林道を少し戻って、下山を始めました。目標は836mピークでしたが、尾根のどこを降りたらよいのか分からず、とても困りました。地形図を見るとなだらかな尾根が南に延びていますが、実際は広いなだらかな地形ではなく、谷や尾根が何本も走っており、どこを歩いたら836mピークに行けるのか分かりません。植林の中なのでGPSも役に立たず、結局西の尾根を降りてしまいました。倒木処理が進んでいるのを見ていたので、谷を降りられることを期待したのですが、両側が急斜面の狭い谷に倒木が折り重なって倒れており、とても歩ける場所ではありません。結局登り返して、836mピークへの尾根を探しました。この往復で1時間半近くを費やしました。

836mピークへ行く尾根は、赤いテープのマーキングがありました。この先もマーキングがあって、迷う恐れは無くなりました。西に向かって鞍部に降り、登り返して少し歩くと小林四等三角点(793.75m)がありました。ここも周囲は伐採してあります。この先は新緑が美しく、展望も良好でした。そして690m+ピークから西に降りましたが、この付近は岩場が多く、上野の町や若狭街道、大甲山が見渡せる場所もありましたが、降りるのには注意を要しました。そして上野原線18鉄塔に出てきました。ここからは巡視路を降りようと思っていたのですが見つからず、結局尾根の端を若狭街道まで降りて、南側の超急斜面の植林を降りました。作業道の形跡がかろうじて残っており、なんとか降りられましたが、降りると金網があり、若狭街道まで金網の後ろを歩いて扉を見つけました。

途中の1時間半のロスを除くと4時間半の新緑の山歩きでした。航空写真を見るとこの付近は東から多くの林道が入り込んでおり、上手に利用すれば簡単に登れそうでした。それにしても宍粟の植林の美しさは格別です。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆ このコースでの下山は難しい
地形図は「音水湖」です。

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