2012年5月26日土曜日

三宝三角点から三久安山


新緑の美しい季節になったので、美しい山に登ろうと思いました。三久安山の北側の山が美しそうなので([1])、行ってみました。

登り口は鹿伏です。姫路から65キロもありますが、29号線をまっすぐに行くだけなので道に迷う心配はありません。車を29号線沿いにとめて、鹿伏の北側にある墓地の裏から登り始めました。この付近には送電線が通っているので巡視路があると思ったのですが、見つけられませんでした。墓地の裏は急斜面の植林です。消えかかった作業道を利用して登りました。途中で北西の方角から比較的しっかりした作業道が登ってきており、最後はこれで鉄塔まで上がりました。原横行線25鉄塔ですが、平成2年(建設は昭和46年)となっており、最近整備されたようです。背が低いため、送電線の下は伐採してあります。碍子も4つの低電圧線です。

ここからは尾根登りです。新緑が綺麗で、疲れもせずに726m地点(木が一本だけ伐採してありました)を過ぎ、主尾根と合流し、東に進みました。歩きやすい尾根です。三宝四等三角点(1034.31m)では、北側の展望が広がりました。高い山があるわけでもないのですが、広い空と新緑が印象的でした。この先は1067mピークで南に曲がって、三久安山までほぼ一直線です。木の間隔は広く、新緑をつけた大きなブナが堂々とした姿を見せていました(写真)。場所によっては尾根の西側は植林ですが、幹の太い巨大な自然林と、密集して生えている背が高く細い植林との対比が印象的でした。

1012mピークで小休止した後、三久安山までも気持の良い楽な登りでした。途中からは東には藤無山が見えます。三久安山の山頂には、小原三等三角点(1123.15m)があります。ここでも小休止して、あとは下りです。まず北に尾根を戻り、植林を抜けて1073mピークへ行きました。この辺の地形は平坦で特徴がありません。その西に降りる所も特徴がなく、適当に急な尾根を降りて行ったら一つ北だったようで谷に出てしまいました。小さな谷なので反対側に登り返して西に続く尾根に乗りました。地形図からもわかるように平坦な尾根ですが、登ってきた時の尾根のような大きな木はなくて、藪山然としていました。1090m+のピークで北に折れると、ますます本格的な藪山となりました。標高900mから750m付近までは急斜面で、木に掴まって降りました。690m-の鞍部は倒木が転がっていました。犬の吠える声と銃声らしき音が聞こえましたが、この季節にハンターさんでしょうか。

鹿伏四等三角点(705.10m)の周囲は伐採されていますが、展望はありません。さらに尾根を真っ直ぐ降りていくと、原横行線22鉄塔がありました。巡視路を使って降りようと思っていたのですが、巡視路が見つかりません。しかしこの尾根はまっすぐ降りれば崖で、それを避けるには南に行くしかありません。それでは車まで戻るが大変になるので、少し登り返して植林の斜面を北へトラバースし、23鉄塔に向かいました。こちらの尾根を西に降りると、急斜面ではありますが木のまばらな斜面から国道29号線に出られました。

ブナの木は力強く、新しい葉を付けて生命の息吹を感じさせました。秋も落ち葉が気持ち良いと思いますが、春の生命感は格別です。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「音水湖」です。

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