2012年8月27日月曜日

大屋の六郎谷と横行三角点


宍粟市の北端では、藤無山から氷ノ山に至る市境の尾根に標高1000m前後のピークが連なっています。その中でも比較的低い部分にある二つの三角点を歩いてみました。

国道29号線から兵坂トンネルの北で右折して大屋に向かい、波賀町道谷の新戸倉スキー場のゲート付近に車をとめました。北に歩いて行くと、目の前に植林の山があります。地形図で見るとかなり険しそうでしたが、真正面の尾根で登ることにしました。尾根の東側から植林に入りました。作業道はありますが、急斜面なので体のバランスを取らないと歩けません。尾根にまわって一直線に登ってみると、意外と楽に登れました。大変な急勾配ですが、足元はしっかりしています。標高700m付近でいったん植林は終わって自然林になりました。急勾配はさらに続きますが、辛抱強く登るだけです。ややなだらかになると850m付近で植林に戻り、柳四等三角点(894.87m)がありました。

ここからもコナラを中心とした自然林の尾根が主で、ときどき片側が植林になります。852mピークを過ぎたあたりから美しい植林となり、宍粟市と養父市の市境の主尾根に着いてからは北に自然林を登ると、六郎谷四等三角点(950.28m)がありました。他にも標石があります。周囲は伐採されており、座りやすい倒木がありました。2011.10.29登頂記念のカードが木に下がっていました。六郎谷というのは、やはり轆轤師と関係あるのでしょうか?しばらく休んで南に市境を縦走ですが、北尾根に降りないように気をつけなければなりません。ぐっと東に進路を取って、なだらかな尾根を南東に進んで行きました。多少の急登もありますが、すぐに終わります。926mピークに向かって登って行くと突然石組みがあり、山城かと一瞬思いましたが新しいもののようでした。登ってみると碍子のかけらが散らばっており、昔はここを送電線が通っていたのかも知れません。926mピークはコナラの森で、すこぶる気持ち良い所です(写真)。カエデもあるので、紅葉も美しいことでしょう。送電線鉄塔(原横行線52)では北側の展望があり、大屋川方面や氷ノ山が望めます。コナラやブナの気持ち良い林を抜けると、横行三等三角点(939.93m)がありました。南側は共同アンテナを片付けた跡らしく広場になっており([1])、正面に大屋スキー場と藤無山が見えました。銅山など、倉床川上流の山並みも見えています。

下山は横行三角点から広場を横切って南に降りました。尾根の分岐が多いので、地形図を見ながら降りて行かないと目的の方向には行けません。とは言えどちらに行っても下山は可能だと思います。周囲は自然林が多く、植林に入ると共同アンテナの残骸がありました。その先は手入れされた植林となり、尾根を下って行くと、最後は小屋がありました。これはスキー場入り口の阿於意神社の奥の院(?)の藤奈志神社だと思われます(その割には置かれていたのは仏教的なものでしたが)。

標高が高いので風が涼しく、適当に雲もあって日差しも強くなく、最高の山歩きでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「戸倉峠」です。

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