2012年12月16日日曜日

餅耕地から須留ヶ峰


須留ヶ峰は谷沿いのルートにはヒルが多いという話で、秋に登ろうと思いつつ機会を逃してきました。12月になったので雪が多くて無理だろうと思ったのですが、調べてみると旅行社が12月21日に登山ツアーを企画しており、しかも「無雪期の標準装備」で登れると書いてあるので、まだ雪は少ないのだと判断して登ってみました。

登り口は普通に餅耕地の林道終点にしました。車を置いて良く整備された登山道を登りました。しかし前日が雨だったので谷川は水量が多く、岩は濡れて滑りやすく、木の幹を並べて作られた橋も滑りがちでした。残雪は多くはありませんが、落ち葉の上の残雪は意外と滑ります。木の橋を渡らずに水量の多い川を渡ったり、けっこう苦労しましたが、マーキングはしっかりしていて迷うこともなく、気持ち良く登って林道に出ました。このコースは、登山道が整備されていなかったら登る気にはならないコースでした。林道から先も登山コースなので、迷うことなく登れました。この付近は落葉樹が多く、冬は見通しの良い林になっています。そして養父市と朝来市の市境の尾根に出ました。ここも落葉した林ですが、ところどころアシビが生えています。西に須留ヶ峰が見えていました。気持ちの良い尾根を歩いて、大杉山(1048m)に着きました。北から東に展望が広がり、地図があって山々を確認できます。とは言ってもこの日は見通しが悪く、遠くの山は霞んでいました。なお、ここまでの登山標識はこのピークを須留ヶ峰と定義しているような感じがします。

大杉山から須留ヶ峰まではピストンしました。ここも気持ちの良い落葉樹の尾根ですが、北風を妨げるものが無いので汗が冷えました。須留ヶ峰山頂はあまり展望もなく、大屋山遊会の立てた面白い木のモニュメント以外には、須留ケ峰二等三角点(1053.48m)しかありません。三角点の周囲の雪が早く溶けるのはなぜでしょうか(写真)?

登ってきた滑りやすい道をそのまま降りる気はしなかったので、下山は別のルートを考えました。まず大杉山から宮本コース(倉谷登山口)で東に降りました。こちら側の斜面は意外と雪が多く、無雪期の装備ですから、靴に雪が入って困りました。雪の上には小動物の足跡がありましたが、生き物の気配のしない山でした。宮本方面に降りないように気を付けていたのですが、じっさいそちらへの標識は見かけず、ネット沿いに急斜面を降りました。急斜面と言っても雪がなければ問題はありません。少し降りると雪も無くなって、濡れた落ち葉の上を歩けるようになりました。地形図ではこのあたりで尾根の南東側に林道が現れることになっていますが、最初に現れた林道は北側だったのでびっくりしました。この北側の林道は尾根を横切ってUターンして、南東側の林道に繋がっていました。宮本に降りる林道に接続しているかどうかは、確認してありません。

この後は長い林道歩きとなりました。餅耕地まで歩くには問題ありませんが、途中に土石流で道が完全に遮断されている所がありました。ここより上にライトバン(ナンバープレート付き)が放置されていました。さらに下には道が数10センチの大きさの石で埋まっている所がありました。土砂は無く石だけなので人工的に見えましたが、これも山が崩れたとしか思えません。この林道歩きは、深い谷や滝もあって楽しめましたが、正直長くて飽きました。さらに餅耕地に降りてから車まで林道を登らねばならず、疲れました。なお、山神社の鳥居の所には「日釜岩群の下までは車(四駆)で30分でいけます」と書いてありますが、以上のような事情で行けません。それに、途中に「一般車両の通行を禁止します」という看板が立っていました。

登りは2時間、下りも鳥居までは2時間でした。ずいぶんたくさん歩いたような気がするのは、林道が退屈だったからかも知れません。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大屋市場」です。

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