2013年12月2日月曜日

澤から登る朝来山

朝来市の朝来山には以前に立雲峡から登りましたが、西に延びる長い尾根があるので、今回はそれを経由して登ってみました。登り口は伊由谷川が円山川に注ぐ澤の村にしました。澤大谷三角点(370.5m)を経由するルートも魅力的でしたが、急斜面に突き当たってしまうので安全そうな尾根を選びました。

新宮神社から墓地へ登り、森林管理道毘沙門線を少し歩き、尾根の先を回った所に関西電力の赤い「火の用心」を見つけて植林を登りました。すぐに生野北支線9鉄塔がありました。そこからしばらく植林を登ると、また林道に出てきました。いったん南に行って、地形図の破線道と同じ場所に出ました。すぐに破線道と同じように谷に行く道と、北に曲がる道に別れたので、北に歩くとすぐに道は終わってしまいました。あとは適当に植林の中を登って行きました。急斜面ですが尾根に出ると少し楽になりました。標高420m付近からは竹田城址が見えます。ここから先は楽な登りです。552mピークには地積図根三角点がありました。ここからの尾根はコナラの林で、紅葉が美しく、息を呑みました(写真)。美しい林を抜けると、奥多々良木出石線17鉄塔が立っていました。紅葉とおなじような赤茶色に塗られています。この先は少し松林があり、その先は再びコナラの林に戻りますが、こちらは既に葉が落ちていました。

朝来山山頂には、「この先行き止まり」の立て札の方向から着きました。行き止まりの先に美しい林があるのですが。山頂は朝来山二等三角点(756.50m)があるだけなので通り過ぎると、少し美しい植林があり、再びコナラの美しい林となり、展望台に出ました。竹田城址は見えませんが、北側の展望が得られます。一休みしてから「くまコース」を歩き、くまが下山するところをまっすぐに歩きました。こちらも歩きやすい尾根で、道も作られています。しばし歩いて、与布土山四等三角点(684.23m)に着きました。尾根が曲がっている地点に設置されている金属プレートの新しい三角点です。この付近、なんとなく自然の地形ではないような気がします。

下山は与布土山から南西に延びる尾根にしました。しかし尾根に降りるまでが大変でした。最初は尾根がはっきりせず、西に行き過ぎました。そのうちにはっきりした尾根が見えたのでそちらに移りましたが、その先も急斜面で、どちらにでも降りられそうでした。GPSがあっても方向が定まりません。松林の細尾根に出ると、あとは楽になりましたが、細尾根の突き当りから南西の尾根に降りる所は急勾配です。下草のほとんどない歩きやすい尾根ですが、いったん460m+まで降りてから512mピークまでは登りです。この付近も、不思議な地形がありました。サケヂ栗尾四等三角点(486.79m)は、赤白の棒が立っていて、先に白布が付けられていました。これも金属プレートです。ちょっと下ると、奥多々良木出石線12鉄塔に出ました。ここからは関電の巡視路で南に降りることもできましたが、歩きやすい尾根なのでそのまま西に歩きました。特に道が付けられているわけでもないのですが、楽に降りられました。ただし一番最後は急勾配の植林に出てしまい、木につかまって降りましたが、植林が間伐されてまばらなので苦労しました。降りてきたのは林道のような道ですが、「立入禁止 松本一族」という看板がいくつもあって、びっくりしました。

4時間ほどで標高差600mの山を登って降りてきました。道はほとんどありませんが、とても歩きやすくて助かりました。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「但馬竹田」です。

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