2014年3月1日土曜日

七種鎗から田口へ

七種山には何度か登りましたが、今回は趣向を変えて東の七種鎗から南の尾根を、田口の方まで歩いてみようと思いました。車は「田口の奥池」の野外活動センターにとめて北に歩き始めました。少し歩くと右に「七種の滝・小滝林道」と道標のある分岐に出ますが、右の小滝林道は通行止です。とは言っても歩くには問題ないので、小滝林道に向かいました。この分岐点では「配水池工事中」として何かが建設されつつありました。この普通林道小滝線は車で走れる道ですが、土砂崩れ箇所がいくつかあって、車では途中までしか行けません。目標は七種鎗だったので、古い地形図に描いてある、七種鎗に真西から登る破線道を探したのですが、場所が堰堤の反対側で川を渡るのが困難なため、探しにも行けません。そこで結局小滝林道を終点まで歩きました。地図によっては終点に車が4台くらい停められると書いてあり、じっさい場所はありますが、終点まで車で到達するのは困難です。

小滝林道の終点には「七種鎗尾根ルート」という道標があるのですが、林道の先の谷は非常に荒れており、東側斜面に道を探す気にならず、結局青テープのマーキングどうりに登山道を登りました。そのうちに尾根に出るかと思っていたら、これは地形図に描いてある七種山への破線道で、尾根に向かう機会を失いました。かなり流されているとはいえ、この登山道には階段もあり、結局七種山に登ってしまいました。目標の七種鎗に行くには大回りですが、笠石も見られたことですし、登山としては満足できるものでした。なお登山道にある「七種山登山道情報」によると、このルートは七種山からは「小滝林道が通行止めのため下山不可」となっていますが、小滝林道を歩く気なら問題はありません。

七種山は眺めも良いのですが、目的地ではないので急いで北に降りました。だいぶ片付いたとは言え、まだ倒木の多い尾根です。そして東西に延びる尾根に出て、七種鎗を目指しました。これは健脚向コースとなっていますが、よく整備されています。以前(2008/12/20)に北から来たことがある552m地点を過ぎると北側に振古川上流が見えてきて、伐採が行われており、尾根にはネットが張られています。この先には小滝林道に降りる下山道が2箇所ありました。よく道を探せば、80分の節約になったはずです。430mピークには地籍図根三角点があります。そして岩の多い急勾配を登ると、やっと七種鎗に着きました。小滝四等三角点(577.26m)があり、温度計も下がっています。東側の展望がありますが、このピークには四方から尾根が来ているので、間違うと東側に降りてしまいます。そのため「野外センターには行けない」という大きな道標があります。2009/2/8には、そちらから登って市川町方面に降りましたが、「市川町→」の下の尾根はかなりの藪でした。

七種鎗から南の尾根もよく整備されています。岩場が多く展望も良いのですが、高所恐怖症にはちょっと辛いものがあります。ロープのある場所もありますが、雨で岩が濡れていると滑落の可能性もありそうです。地形図で尾根に岩場が描かれている付近はどこもそんな場所です。奥山四等三角点(393.36m)を過ぎた先の岩場には鎖があります。この付近からはシャベルの形をした鉄の標識が立っているのですが、完全に錆びていて読めません。その南の送電線鉄塔のラベルも読めないのですが、鶴居支線21号鉄塔です。鉄塔の南で登山道は野外活動センターの方へ降りるようになっており、南の尾根には紐が張ってあって行けないようになっています。が、禁を破って南に進みました。

南の尾根は登山道ではないので荒れています。ネットが張られていますが、ほぼ壊れています。しかしそのネットに鹿のしゃれこうべ(しかも皮付き)がぶら下がっていて、ぎょっとしました。これ以上進むとこうなるぞ、という警告でもないでしょうが・・・いずれにしてもこの先はシダ藪で、どんどん厳しくなります。一番ひどいのは標高300m付近の北斜面で、東側に回り込んで登りやすい場所を見つけましたが、背丈に近い高さのシダ藪なので、地面はまったく見えず、急斜面で難儀しました。尾根を上がってもシダが元気で、シダが生えていない西側斜面を歩きました。田口四等三角点(374.16m)付近は少しシダが減りますが、写真の通りです。

田口三角点からは地籍調査のおかげか少し歩きやすくなりました。しかしマーキングがあちこちに付いているので、何回も間違った尾根に行きそうになりました。予定では福崎町と市川町の町界をたどって、最後に南に降りて地形図にある道路に出ることにしていたのですが、田口に降りられそうな尾根が幾つもありました。地籍図根三角点を過ぎて、町界から南に外れる所は、いかにも行くなと言うように黄色い紐が張ってありました。最終的にはマーキングのない斜面を降りて、細長い220m+ピークにある大きな標石の付近から南に降りて、木のまばらな林を通って、予定どうりに南の道路に出ましたが、頑丈な金網がありました。道路沿いに東に歩いて、金網が曲がる所に出口を見つけました。

最初に大回りしたため、6時間以上かかりました。登山道の南の尾根は、歩くには向いていません。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「寺前」「前之庄」です。

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