2014年4月12日土曜日

生野町黒川の直谷の頭

生野から酷道429号線で銀山湖沿いを東に走り、魚ヶ滝からさらに市川を遡ると、黒川橋を渡った所に「直谷渓谷(直谷不動尊)」と書かれた板が林道の入り口に立っています。単にこの付近の山を歩こうと思っていただけですが、とりあえず滝を見に行くことにしました。林道を500mほど歩くと「直谷の滝」がありました。落差10mほどですが、幅広い滝です([1])。周囲はみつまたの花が綺麗でした。滝の上にも登れますが、そこに関電の赤い「火の用心」が2枚立っていました。この付近から、東側の斜面を登りました。特に道はありませんが、作業道の名残らしき場所を選んで急斜面を登って行くと、簾野四等三角点(643.07m)に出ました。周囲はこぶしの白い花が綺麗でした。

三角点から尾根を歩くと、関電の巡視路が上がってきていましたが、あまり明瞭な道ではありません。巡視路の行き先は、大河内線39鉄塔です。この先の尾根も歩きやすく、時々展望もあります。そして展望の良い765mピークには、奥多々良木線8鉄塔が立っています。この北の尾根も気分良いのですが、古いネットが倒れており、歩きにくくなっています。そして800m+の尾根が曲がる地点からは黒川ダムが見えて、姫路工業大学ワンダーフォーゲル部OB会の「ハンザキ研究所」という道標が立っています。確かに東に尾根を降りれば、ハンザキ研究所の方向に降りられます。しかし今日は北西の尾根に進みました。こちらは藪っぽくて歩きにくい尾根です。しばらく平らな尾根を歩くと直谷三等三角点(822.48m)があり、「直谷の頭」という同じOB会の立てた板がありました(写真)。確かにここは直谷渓谷の突き当たりです。大持山という名前もあるそうです([2])。周囲はススキの藪ですが、南方向の展望は良好です。西に行くと黒川温泉への道標も倒れていましたが、ここは西に進みました。ここから次の800m+ピークまでの間では多々良木ダムが見えるようになります。しかしネットの残骸もあって、藪っぽい歩きにくい尾根です。

800m+ピークには紅白の奥多々良木線5鉄塔があります。青い金網に沿って西に降りると厳重に囲われた関電のものと思われる反射板が立っていました。ネットがあって歩きにくい尾根を降りて行くと、尾根を間違えて南に降りて行きそうになり、北の尾根に引き返しました。この先の鞍部には、ネットに角が引っかかって憤死した牡鹿の皮付きしゃれこうべが残っていました。無残です。749mピークに登ると、真新しい金属プレートの四等三角点がありました。No.11453ですが、基準点成果等閲覧サービスには登録されていません。ここでネット沿いに尾根を南に曲がり、枝に足を取られながらネットの東の植林側を降りて行きました。登り返して700m+の小ピークを過ぎ、その先の690m+ピーク付近からは青い金網が現れました。壊れている場所もありますが、邪魔な金網です。731mピークを過ぎても、結局650m付近までこのネット沿いに歩きました。この付近は地形図以上に複雑な地形です。鉄塔のある尾根に降りたかったのですが、南に向けて小さな尾根がたくさんあって、どれを歩いて良いのか分かりません。地形図と景色が合わないのでGPSもあまり役に立たず、かなり時間を掛けて目的の尾根に降りることができました。尾根の先には大河内線38鉄塔がありました。ここからは巡視路で直谷の滝に降りるつもりでしたが、最初の頃こそ黒いプラ階段があるものの、徐々に落ち葉に隠れて見えなくなりました。落ち葉が多く、崩落した急斜面でかなり危険でしたが、滝の上流側に降りるようにトラバースしながら降りて行き、無事に滝の上に出られました。

全行程4時間以上掛かっています。特に直谷の頭から後はネットと藪が多く、時間がかかりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「但馬新井」です。

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