2014年4月26日土曜日

丹波市氷上町のの石戸山

石龕寺の北にある一等三角点山石戸山ですが、ちょっと長めのコースで登ってみました。山南町井原に日吉神社があります。この裏の山に稲荷社があり、そこから更に上に登りました。典型的な里山で、ちょっと歩きにくい程度でした。すぐ山頂に着き、反対側に降りると貴布彌神社の屋根が見えました。更に藪っぽい尾根を歩いて鞍部に降りると、「貴布禰神社ハイキングコース」と書いた札が立っていました。ここからは、四国八十八箇所の石仏が道沿いに点々と置かれた道を歩きました。尾根の西側に付けられた水平道で、ネットを2回抜け、そろそろ尾根に戻りたくなってくると、「大師堂まで約300m」と書かれた看板がありました。この看板の矢印の方向はよく分からないのですが、東に登り道があるので、それを歩いて行くと、最後に小さな石仏がありました。ここが大師堂でしょうか?ここは地形図の379mピークに繋がる尾根なので、そのまま倒木の多い斜面を登り続けました。途中からはややなだらかになり、「NHKケーブル埋設」という杭が現れて歩きやすくなりました。379mピークには「MTB登山 ロールアウト 大柿 01.4.22 (時刻読めず)」という札が下がっていました。

この先しばらくもNHKの杭があって歩きやすいのですが、それが無くなると道もなくなります。アンテナも何も無いので、どうしてケーブルが埋設されているのか不明です。尾根は植林が増えて来て下草も少なく、歩きやすいことは変わりありません。地形図には岩のマークのある場所もありますが、大きな岩はありません。260m+の鞍部は道が横切っていました。そこから北の330mピークへの登りは急斜面でシダも生えています。これを登り切って330mピークを過ぎると明瞭な道が現れました。380m+ピークは南方面に展望が良く、その先には「東向き地蔵」という解説板が立っていました。この道は寺坂道と言うようです。肝心のお地蔵さんは首から上が割れて落ちていたので、乗せておきました。ここには石龕寺の奥の院への登山道から分岐して来れるようです。そして、さらに北には巨大な奥多々良木線57鉄塔があります。ここは展望が良いのですが、中でも目を引く北に見える岩場が金屋鉱山跡です。この鉄塔からは石龕寺の奥の院を通って下山もできます。

この先は登山コースで、「石がん寺へ 石戸山へ」という青い標識が100m置きに立っているという念の入りようです。関電の巡視路でもあるため、よく整備されています。300mも歩くと崖の上に出てきます。「転落注意」が立っていますが、正面の崖に圧倒されます。黒いプラ階段で下に降りると建物の廃墟がいくつかあり、鉱山跡に出てきます。両側が岩の深い谷です。鉱山と言ってもトンネルを掘るのではなく岩を削ったようです。採れたのはカオリナイトだと説明板に書いてありました。トラックや重機が捨てられていました(写真)。これらはおそらく金屋方面から運ばれてきたものと思われます。

鉱山跡からは、えらく急な斜面を登って尾根に出ました。尾根を北に歩くと、石戸山です。途中に氷川町の赤いプラスチック杭があり、この付近が氷川町だということが分かります。石戸山には一等三角点があります。説明板には無線中継所があると書かれていますが、撤去されたのかもしれません。更に北に行けば展望の良い場所があるとのことですが、ここまでにして引き返しました。先ほど鉱山跡から登ってきたところには「岩屋城堀切跡」という説明板があり、南に尾根を歩いた鉱山の上の山には岩屋城があったとのことです。ちょうど地形図では記念碑のマークが描かれている場所ですが、本丸のあった山頂は鉱山で削られて無くなってしまったようです。

岩屋山から石龕寺までは、整備された登山コース兼巡視路で、非常に急な道を降りました。鎖場もあります。奥多々良木線56鉄塔を過ぎて、黒いプラスチック杭をひたすら降りて行くと、新緑の美しい石龕寺に出ました。

長い尾根を歩かなくても、鉱山跡にも岩戸山にも登れますので([1])、勘違いしないようお願いします。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「柏原」です。

0 件のコメント: