2014年8月12日火曜日

明延から登る明延山

2012/09/22に青菜川から明延山に登った時に、明延方面の尾根が歩きやすそうだったので、明延から登ってみました。この尾根の先は、あけのべ自然学校の前まで延びているのですが、地形図で見ても、実際に見上げても、尾根の先からは登れそうもありません。そこで一計を案じて県道6号線を南に歩きました。地形図で見るとこの道は一度斜面を斜めに登って大きくUターンしています。急斜面の上まで行っているので、そこからなら歩きやすそうです。Uターンまで行くと工事をしていたので、もう少し先まで歩きました。地形図どうりに山側はコンクリートで固められていたりして登れませんが、僅かに登れそうなところがあり、そこから急斜面を登りました。意外と足もとがしっかりしており、植林の斜面を登れました。登った先は地形図で見るとやけに平坦な場所ですが、特に何かがあるわけではありません。そしてやや急な尾根を登って行くと、550m+のピークに出られました。そこから少し北に戻って、朝見四等三角点(536.42m)を見てきました。「点の記」もUターンから登っています。

朝見三角点から明延山までは、三菱の黄色い杭のある穏やかで歩きやすい尾根です。標高590m付近まで登るとネットがあり、東側は伐採地です。さらに640mまで登ると明延鉱山跡を上から見ることができます(写真)。673mピークは周囲とちょっと植生が違っています。最後はちょっと急な坂を登ると平坦地になり、明延山山頂に着きました。明延山三等三角点(786.35m)があり、開けた場所です。南側に広く展望が広がっています。栗の木に緑の実がたくさん付いていました。なおこの山には量見山という名前もあるようです。

明延山からは尾根を東に降りて、地形図の破線道を探しました。破線道を使わずに尾根を北に歩いて下山することも可能ですが、最後が急斜面で、しかも台風で増水した川を渡る必要があるので、谷道の破線道を探しました。この付近の地形は最初はよく分からなかったのですが、650m+の場所が小高いピークになっており、その先が破線道のある谷でした。当然のごとく道はありません。かつては道があったと信じて植林の谷を降りました。最初は水がないので谷底を歩きましたが、すぐに水が流れるようになったので、V字の斜面をトラバースして降りるはめになりました。なんとなく作業道があるようで、ところどころで消えているものの、辿ることができました。何度か川を渡るのですが、ほぼ間違いなく歩きやすい側に渡れたので、おそらく道だったのだろうと思います。谷が合流して北東に向きを変える地点にはネットがあり、ここからはかつては幅の広い道があったようです。しかし現在は土石流で流された荒れた谷になっており、道もほとんど残っていません。相変わらず深い谷なので斜面を歩くのは困難で、川を渡りながら歩きやすい場所を探しました。おそらくこの歩きやすい場所がかつての道なのですが、斜面が崩れていたり背の高い草が生えていたりして、結局は藪漕ぎです。石は濡れていて滑るので、流れを渡るときには気を付けなければなりません。これが800m近く続くのですから、根気が重要でした。立入禁止の洞窟(坑道には見えない)のある場所からは少しマシな道になって、ようやく林道七拾枚線に出てきました。破線道をたどり始めてから1時間近くが経過していました。あとは鉱山跡を見上げながら明延に帰りました

下山はもっと楽なルートもあったと思いますが、降りてみないと分からないというのが困った点です。地形図では、798mピークの先まで行ってから北に尾根を降りて今回と同じ地点に出てくるのが、一番楽そうに見えます。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「大屋市場」です。

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