2014年9月17日水曜日

福定親水公園から登る氷ノ山

たまには普通のルートの登山がしたいと思って、氷ノ山に行きました。東側の福定親水公園を起点としました。姫路からだと播但道と北近畿豊岡自動車道を使ってアクセスは良いのですが、それでも2時間かかりました。

案内板の通りに、瀞川・鉢伏山線を歩きました。布滝の下で流れを渡り、ジグザグに斜面を登っていきます。不動滝という標識もありますが、木が茂っていてよく見えません。少し平らになると地蔵堂があります。次は金属梯子で流れを渡り、ひたすら氷ノ山越を目指して歩きました。途中には木地屋跡とか弘法ノ水とか、さすがに昔から使われた道だけあって名所がいくつもあります。そして1時間半の登りの後に氷ノ山越に着くと、お地蔵様と避難小屋があります。ここからはネマガリダケの回廊を歩いて山頂に向かいました。広い道ですが木の根などの障害物も多く、意外と疲れる道でした。しかしとても良く整備されています。1時間近く歩いて、山頂に着きました。避難小屋と、氷ノ山一等三角点(1509.77m)があります。近くにトイレもあります。雲が多く、あまり展望が無かったのが残念でした。

下山は東尾根と決めていたので、大段ヶ平の方向へ下山しました。こちらの尾根は地形図では古生沼と書いてありますが、ネマガリダケだけではなく背の高い草や灌木が茂っており、地面はぬかるみが多いので板が敷いてあります(写真)。なだらかですが、人の手が入らなければ歩けない尾根です。この付近はもちろん兵庫県の他の山よりも標高が高いのですが、それにしても植生の違いは驚くべきです。ここだけ高い木が少なく草が茂って湿地帯になった理由は何なのでしょうか。神大ヒュッテ(神戸大学氷の山体育所)から東尾根に折れて下山しました。こちらの尾根もぬかるみが多く、ときどき人面岩とか比翼連理(というか「連理の枝」)のような面白いものがありますが、相変わらずササが多く、コナラの林になったのは海抜1000m近くになってからでした。休憩小屋から北に降りて、東尾根登山口に下山しました。あとはスキー場の中の林道を歩いて、福定親水公園へ戻りました。

登山コースなので標識も多く、道も整備されていて文句ありません。余計な階段も無いので助かりました。ただ、氷ノ山はコースを外れて歩ける山ではありません。ネマガリダケは強靭ですし、古生沼のようにジャングルと化している所もあります。兵庫県の木々が美しいのんびりした山とは全く違った味わいの、プロ向けの山という気がします。

展望 ★★★
藪山度 ☆☆☆
地形図は「氷ノ山」です。

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