2014年11月24日月曜日

東から登る篠ヶ峰

多可町と氷上町の間にある篠ヶ峰は舗装道路が頂上まであるくらいで、あまり頑張って登ろうという気のする山ではありませんが、敢えて東側から登ってみました。山頂に連なる尾根はいくつかありますが、北東の氷上町三原を起点に選びました。「観光指定地 細見池」という標識の所で害獣避けの扉を開けて、細見池に向かいました。途中で道が別れており、西側に向かうと、細見池の堤防の西側に出てきました。この付近から西の尾根に登ろうとしたのですが、傾斜が急でなかなか良い場所が見つかりません。結局谷を見つけて南側の小尾根に登りましたが、ここにはピンクテープのマーキングがあり、作業道もありました。このピンクテープには以後ずっとお世話になりました。

急勾配の小尾根を登って主尾根に出ると、典型的な里山の雰囲気でした。少し登ると向山南四等三角点(364.99m)がありました。この先も里山的ですが、ピンクや水色のマーキングのある切り開きがずっと続きます。そして、ふと上を見上げると電柱がありました。篠ヶ峰に向かう動力線で、ここでふた手に分かれているようです。ここで地形図の破線道に出ました。破線道の割には山側に斜面が描かれているので不思議に思っていたのですが、未舗装ですが山側をコンクリートで補強した道です。かなり荒れており、斜面が崩落して埋まっている場所もあり、ちょっと歩いた後で尾根道に戻りました。ここは尾根にも破線が描かれています。729m地点からは舗装道路と並んで登りますが、道路は尾根からは見えません。さらに標高で100m登りますが、雰囲気の良い尾根でした。そしてゴミが増えてきたと思ったら、山頂のNHKのパラボラアンテナに出てきました。

山頂からは関電の反射板まで東に少し降りましたが、ここでそのまま道を降りると2013/04/08に歩いた南西方向に行ってしまいます。道は分からなかったのですが、反射板の前の草むらを無理やり降りて、北東に延びる尾根に進みました。この尾根にもピンクのマーキングがあるのですが、標高800mから750m付近は幅広い尾根で、方向がよく分かりません。とにかく平坦な場所に降りられれば正解です。そこからは切り開きがあり、歩きやすくなりました。特に標高が550mを切った付近からはほとんど平坦な尾根となり、気持よく歩けました。途中、伐採地があって、篠ヶ峰を振り返って見ることができました。谷を挟んで南側の山から見るとこの尾根の南斜面は非常に急なのですが、じっさい631.7mに近づくと南側は急斜面になっていました。

そして、ちょっと急勾配を登ると、三原三等三角点(631.66m)に出ました(写真)。展望が開けますが、篠ヶ峰はもうはるかかなたでした。国土地理院の[点の記」が「現況状態(20140813)柱石き損」と記録しているように、標石は片側が欠けていました。東峰山という名前のピークのようです([1])。このピークでは、2014/10/30におなじみになった鉄の鎖と出会いました。この東側は墓地の管理となります。そのまま北東に尾根を下るとまた鎖と平行して歩くことになるので、そちらには行かずにピンクのマーキングがある北の尾根を降りました。これは非常に急峻ですが、マーキングも切り開きもあって心強い限りです。だいたい西側は植林で東側は雑木林でした。標高500mを切った付近で尾根が分かれますが、マーキングは東側の尾根につながっていました。細見池の方に降りたかったのですが、マーキングに従うことにして、そのまま北に降りて行きました。切り開きがあって問題なく歩けましたが、最後はマーキングが尾根からそれてシダの多い東の斜面に付いていたので、そこからはJForestの境界明確化の杭をたどって、まっすぐに降りました。途中からシダの多い急斜面の植林になりましたが、シダの背が低いのであまり苦労せずに下山できました。降りてきた場所は墓地の跡のようでした。

篠ヶ峰から三原三角点への尾根は2014/10/25に南の山から見て歩きたかった尾根なのですが、見立ての通り楽しく歩けました。ただ、ちょっと長すぎる感じではあります。篠ヶ峰の北の清水坂に最近トンネルができたので、この付近は姫路からだと高坂トンネルを通って行くことも可能になっています。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「丹波和田」です。

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