2014年10月30日木曜日

氷上町の弘浪山

先週氷上町の白山に登った時に、北に見えた山が岩が多くて面白そうだったので登ってみました。この山についてネットにいくつか情報がありますが、地図が付いていないので登り口が分かりません。そこで氷上町上成松の付近を適当に歩いていると、一の宮神社という神社が山裾にありました。美しい神社ですが、尾根の下にあるので、この尾根で登ってしまうことにしました。尾根を巻いていく道があり、そこから尾根に上がって真っ直ぐに登りました。最初は植林で、それが終わると自然林です。大きな岩が時々あり、おかげで展望が楽しめます。甲賀山や明治山、加古川の東の山並みが見えます。373mピークを過ぎてからも岩の多い登りです。ちょっと藪っぽい感じですが、下草はありませんし、灌木もあいだが空いています。高山寺[1]に行けなかったのが残念でした。450m+ピークから西に曲がって斜面を降りると切通があり、「登山道」という札があり、「柿柴下山口」「頂上まで40分がんばりましょう」という札が立っています。この鞍部は地形図で柿柴から南に谷に延びている破線道の延長ですから、この破線道が登山道なのでしょう。ここからは登山道でぐいぐいと植林を登り、尾根に上がりました。尾根には墓地の境界を示す鎖が張られています。これに沿って南に歩くと、弘浪山山頂に着きました。高山寺四等三角点(519.87m)があります。南東に展望が開けており、陽の当たる気持ち良い山頂でした。写真は柏原方面です。

山頂からは西に縦走しました。地形図には破線道が描かれているのですが、見つからないだけでなく、ひどい藪でした。墓地境界の鎖を辿ればよいかと思ったのですが、藪で通れません。なんとか降りて行きましたが岩の多い細尾根です。尾根の中央に背の低い松が生えており、それを避けて進みましたが、一つ間違えば岩場を滑落です。細心の注意を払って500m+ピークに登りました。この付近は下から見上げると崖だらけです。この先も藪が続き、足もとに注意しないと岩から落ちます。それでも鎖は続いていきます。破線道を気軽に歩けると思っていたので、全く予想外の展開でした。岩場が多いので展望は北、西、南ともにあり、篠ヶ峰まで見渡せました。北には美しい墓地、南には美しいゴルフ場です。この先もたまに少し歩きやすくなりますが、全体に状況はあまり変化しません。353mピークまで来るとシダも茂っています。いい加減疲れてきたので下山することにしましたが、墓地に降りると柵があるかも知れないと考えて、ゴルフ場に降りることにしました。260m+の最低鞍部からも降りられたかも知れませんが、その先の330m+ピークに登り、そこから南に支尾根を降りました。この尾根もひどいシダ藪で、背の高さくらいのシダを抜ける場所もあります。足もとも見えないので、かなり危険です。随分長くこの尾根を降りていたような気がしました。最後は笹薮を抜けてゴルフ場の舗装道路にでてきました。

最初は破線道を三原三角点のある631.7mピークまで歩いて北に降りようと考えていたのですが、その半分も歩けませんでした。標高300m程度の日当たりの良い尾根ですから、藪になるのも仕方ないかも知れませんが、細尾根だけに危険です。10年前には、もう少しましだったようですが[1]。墓地境界の鎖が途切れることなく張られているのには素直に関心しました。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「柏原」です。

2014年10月25日土曜日

氷上町の白山

白山はあちこちにありますが、これは丹波市氷上町の、佐治川西岸の山です。登山口にはちゃんと説明の看板があります。左手に白山神社があり、さらに登るとお稲荷さんがあります。そして本格的な登山道になりますが、ひどく荒れています。道が不明瞭になる所はありませんが、石や倒木が多く、土石流の後のようです。しかしもともとはよく整備された登山道で、石仏もあります。

五合目には東屋があり、北向きに展望があります。周囲は植林ですが、手入れは悪いようです。NYCAが1998年に建てた看板がまだ奇跡的に残っています。勾配が急になりシダが増えてますます歩きにくくなります。この付近のルートはGPSの記録で見ると地形図の破線道とは違っていて、谷道を歩いています。植林の中ですから、GPSも怪しいと思いますが、荒れた谷なので他に道があるようにも思えません。主尾根に出てすぐに山頂に着きました。神社は麓に降ろされていますが、石灯籠と石の階段などが残っています。展望は抜群です。写真のコンクリートの塊は何でしょうか?ついでなので、三角点を見に行きました。東の尾根に降りるのですが、最初はあまりに急なので迷いました。しかし境界明確化の杭とピンクテープを辿れば問題なく降りられました。岩の多い尾根ですが歩きやすく、白山四等三角点(487.26m)に着きました。

急斜面を登って頂上に戻り、西の尾根を目指しました。最初は南西に歩き、共同アンテナのある付近から西に降りて行くと、平らな尾根に出られました。南北両側の展望が木々の間から望めます。尾根の西端で北に降りなければならないのですが、ここは急斜面に切り開きがあり、ピンクテープもあるので迷うことはありません。この付近の尾根は、常に道がありました。498mピークを通り、500m+地点を通って西に歩き、南北に延びる尾根に出ました。この尾根からは篠ヶ峰が西の正面です。ここから南に歩き、道なりに歩いて行くと、新郷四等三角点(585.54m)に出ました。周囲は伐採されていて、南方面は展望があります。さらに南に歩いて600m+ピークに上がり、南東に曲がりました。この尾根は篠ヶ峰に連なっています。ちょっと降りると地形図では破線道が尾根を横切っていますが、東側には道があり、ピンクテープもありました。ここから油利に降りられるのではないかと思います。しかしさらに尾根を南に歩き、543mピークに着きました。ここはちょっと迷いやすく、「境 大正二年十月建立」の標石がありますが、こちらではなく南へ降ります。鞍部を過ぎて登り返すと、和田村三等三角点(596.41m)のある高釣瓶に出ました。ここは2014/09/06に来ています。この付近には送電線の鉄塔があるので、この尾根は関電の巡視路になっています。

播磨中央線77の鉄塔からは東の尾根に進みました。こちらも巡視路があります。507m地点まで来ると、尾根は北向きになりますが、関電の巡視路は南東に向かっており、切り開きもあるので、こちらに降りることにしました。ここは急斜面で、関電の黒いプラ階段があるので助かりました。階段は迂回気味に付けられており、落ち葉で隠れていることもありますが、斜面が急過ぎる時にはとても役立ちます。岩が多く、落ち葉が積もっているので斜面は滑りやすく危険でした。そして播磨中央線79に出ました。ここからは普通の山道で、じきに神社の跡なのか祠が二つ並んでいる場所に出てきました。木の鳥居をくぐってさらに降りると、苔が生えていて滑りやすい土の階段になりました。注意深く降りると植林になり、最後は人家に出てきました。ここから白山登山口まで、一時間かけて国道を戻りました。

白山から先の尾根はずっと切り開きがありますが,意外とアップダウンがあるので、思ったよりも大変でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「丹波和田」「柏原」です。

2014年10月19日日曜日

佐用の岡の空

岡の空という名前は[1]で知りました。岡という集落は智頭急行の石井駅の南にあるのですが、なるべく尾根を歩こうと思ったので、尾根の南端に行ってみました。地形図では尾根の西側には智頭急行が走っており、アクセスが悪そうです。しかし373号線からよく見ると山の上に墓地があるので、道があるはずだと思って行ってみました。案の定、人家の裏に鉄道の下を通るトンネル(大河内BV 24K477M)がありました。これを抜けると墓地に出て、そのまま213mのピークに出られました。北に歩き、いったん少し降りると、東側に大河内の人家が見えました。後で見ると東側からこの山に登る道は何本かあるようです。

ここから再び登りですが、少しくぼんだ道がありました。荒れ気味の雑木林ですが、問題なく登れました。徐々に傾斜がきつくなっていき、標高250m付近は急斜面ですが、道はまっすぐは登らず、西方向に折れていきました。これを辿って行くと、359mピークから南西に延びる尾根に出てました。岩の多い尾根ですが、斜面を登るよりはずっと楽に359mピークに着きました。ここからは歩きやすい尾根を北に歩きました。自然林で文句ありません。450m+の小ピークを過ぎた所は倒木地帯でしたが、西側に迂回すれば問題なく進めました。そして平らな山頂に出て、岡の空に着きました。下石井三等三角点(481.10m)があります(写真)。展望は全くありません。

山頂からさらに北に歩きましたが、荒れた尾根を少し降りると車が通れるくらいの道がありました。尾根はかなり荒れているので、しばらくはこの道を歩きました。倒木だらけで荒れている尾根の北側には、後山や日名倉山が見えていました。道が谷に降りて行っているのかと思って、450m+ピーク付近では尾根を歩きましたが、倒木が多くて歩きづらく、気が付くと道があったので、結局道に戻りました。しかし東に進むと道が倒木で埋まっており、また尾根に戻りました。この先は道に戻ることはなく、さらに尾根を東へ進みましたが、尾根が南に曲がる手前の所は倒木が多すぎて進退窮まりました。結局はたくさんの倒木を乗り越え、草の中を抜けて突破しましたが、素直に道を歩いて降りるのが正解だったと思います。

この先の南に向かう尾根も荒れており、楽な山歩きとは言えません。それでも430m+には大量の空き缶とビール瓶が転がっており、パーティーが開かれたようです。その人達がどこから来たのか想像つかないくらいにその南は倒木が多く、標高400m程度の尾根の先まで来て、比較的倒木の少ない方向に斜面を降りました。結局これはほぼ西向きだったので、降りた谷には先ほどの道に続く道があると期待していたのですが、まともな道はありません。結局しばらく谷から少し上をトラバースして歩きましたが、意外と大きな岩の多い斜面でした。最後は谷に道があったので降りました。この道は幅広くしっかり作られていますが、岩で埋まり気味です。最後は地形図の破線道と合流しました。この破線道は未舗装ですが、まともな道でした。
山頂から後の山歩きは、佐用の山らしく倒木が多く、非常に疲れました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「佐用」です。

2014年10月11日土曜日

音水湖西岸の山品山

音水湖と音水渓谷の間には大きな山が聳えています。この山を音水湖の側から登ってみました。引原ダムの上を走って、音水湖西岸の道に出ました。少し北に走るとカヌーのボート小屋のような建物があり、さらに北に走ると林道が西に別れる所の先で通行止めになっています。ここに車を停めて、いきなり斜面を登りました。ほぼ崖と言える斜面ですが、頑張ってちょっと登ると植林に入れます。尾根上は自然林で、これも非常に急斜面ですが、しばらくは我慢で登り続けました。長源寺山林という標石があり、湖の反対側にある寺の山林のようです。地形図どうり標高650mを越えると平らになり、歩きやすくなりました。ここからは極楽の尾根歩きです。

音水湖四等三角点(715.73m)はとんがったピークにあり、周囲は伐採されていますが展望はありません。しかし展望はなくてもこれだけ気持よく歩ければ文句ありません。植林と自然林が交互に現れ、ワイヤーロープなど林業活動の跡もたくさん残っています。倒木で歩きにくい場所が一箇所ありましたが、それ以外は藪というほどのものはなく、徐々に高度を上げていき、961mピークに着きました。ここにはNHKのアンテナか避雷針か分からないポールが立っており、傍に共同アンテナの残骸がありました。宍粟市の地籍図根三角点があります。北奥山と書いた札がポールに付けられていましたが、こことこの先の尾根が音水湖西岸では一番高い地点です。西に平らな尾根を歩いて、950m+ピークに出ました。ここは音水渓谷の東側の尾根にあり、2013/07/28に南から歩いてきた所です。今日はこの尾根を逆方向に歩きましたが、気持ちの良い尾根です。奥山四等三角点(901.14m)の所は、北から来ると尾根が分かれているので要注意です。この先も気分よく緑を見ながら歩き、山品三等三角点(945.76m)に着きました。

ここからは下山ですが、東の尾根を降りると尾根が3つか4つに分かれており、迷いました。このような時はGPSが便利なのですが、精度が不十分で少し尾根を降りてから自分の場所をチェックして確認する必要が有り、間違っていたら登り返さねばなりません。とにかく正しい尾根に乗れればあとは気持よく歩けました。尾根の終わりで748mピーク方向に曲がる所も、問題なく曲がれました。ここは南側が植林です。748mピークでは尾根を真っ直ぐ歩くと北に行ってしまうと思って気を付けて東に尾根を降りたつもりが、早まって南の尾根に降りてしまい、登り返しました。一旦正しい東向きの尾根に乗れれば後は歩きやすく、606m地点を過ぎて、[1]にある伐採地の上に出てきました。音水湖が目の前に広がり、対岸の阿舎利山や三久安山が見えます。ここから湖岸道路は目の前ですが、背の高い草が茂っている場所もあるので、それを避けて北の植林を通って降りました。最後は幸いにもコンクリートの階段があって、道路に出られました。

かなり距離はありますが、歩き易かったため、時間は3時間半しかかかっていません。宍粟市の山だけあって手入れの良さを実感しました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆ 最初だけ
地形図は「音水湖」です。

2014年10月8日水曜日

明延のスリガ峯三角点

先週(2014/10/04)のリベンジで、もう一度明延から尾根伝いに登ってみました。今回は前回よりも谷の一つ奥の、尾根にしました。明延から鉱山前を通る市道一ノ段線を通って、明延浄水場に車をとめて、登りやすそうな地点を探しました。道路から尾根の先端を見上げると、石垣が見えたので、急斜面を登ってみました。すると石垣の上は線路でした。なるほど、これが一円電車の軌道です。東に行ってみると、尾根の先端にはトンネルがあります。その先は堰堤のところで終わっています。反対側は鉱山の方向ですが、足もとに気を付けて歩いていくと、谷を橋で渡った所がトンネルになっており、金属の扉で塞がれています(写真)。この谷は市道から入山禁止の看板が見える谷です。谷の付近を少し歩いてみると、石垣やコンクリートの遺構があります。谷に橋を渡していたようですが、目的はよく分かりません。また、電線が谷をさらに登って行っており、谷の奥にも何かありそうでしたが、目的は山登りなので尾根に取り付くことにしました。

尾根の先に戻って、急勾配の植林を登りました。手を使わないと登れない斜面です。斜面の上には有刺鉄線で囲まれた立入禁止の場所もありましたが、そこは避けて登りました。岩が多く、展望もあります。振り返ると明神山が見えていました。この山の石は白かったりピンクだったり、鉱山だけあって他とは違っており、急な尾根ですが、疲れるだけでなく意外と楽しめました。岩場の上は藪っぽく、屈んで登って行くとなだらかな自然林の林になりました。そして広々した自然林の尾根に出たと思ったら、共同アンテナがありました。さっき谷に張られていたケーブルは、これに繋がっているのかも知れません。最盛期の明延で人々が楽しんだテレビの素はこれだったのでしょうか?ちょっと歩くと山頂に出ました。金属プレートのスリガ峯四等三角点(1021.89m)があります。周囲はちょっと開けていますが、展望はイマイチでした。このピークは、高岩峯と呼ばれているようです。

三角点からは日本分水嶺でもある朝来市と養父市の境界の尾根を南に下りました。自然林がきれいですが、ワイヤーロープが張ってあります。高度が下がっていくと、東側下の方に林道が見えました。佐中から来ている林道ですが、今は須留ケ峰線なのでしょう。これを使えばこの登山は容易です。しかし尾根の美しさも捨てがたく、ちょっときつい登りのあと、金ヤガ谷四等三角点(929.37m)に着きました。これも金属プレートです。ここから尾根をだらだらと降りると、植林になり、地形図の836m地点に出ました。ここは明延と佐中にを結ぶ道の峠のはずですが、三菱マークの標石などいくつかの杭がある程度で、何もありません。

峠からは西に植林を降りました。割と手入れの良い植林で、歩きやすいのですが、途中で廃村を見に行きたくなって、南に歩きました。地形図からは意外なくらいに深い谷がいくつか植林の中にありますが、基本的には地形図どうりなだらかな植林です。銀色のものが見えたと思ったら、植林の中にステンレス製の電信柱が2本並んで立っていました。これは山の上の方にも下の方にも続いており、かつてはケーブルが張られていて神子畑と明延の間の通信に使われたのかも知れません。電信柱を辿って降りて行くと、石垣に気が付きました。そちらの方向に行ってみると石垣がいくつもあって、これが一ノ段という村([1])のようでした。家屋の跡はほとんどありませんが、少し降りて行くと墓がいくつかあり、一番古いもの(墓石ではなく石仏?)は安永年間とかなり古いものでした。他の墓は、明治、大正のものでした。

ここからは谷を降りましたが、地形図の破線道はほぼ消えており、非常に疲れました。場所によっては一度南の山に登り返しました。「くらしを支える森づくり事業」の看板の所で北に流れを渡り、さらに岩だらけの谷を降りて行くと、お堂がありました。いちおう祠が祀られていましたが、中には何もありません。さらに下ると地形図で墓地の描いてある分岐に出ました。墓は3つありますが、立っていたのは大正年間のもの一つでした。この先は林道奥山支線だと思いますが、護岸のコンクリートは残っているものの、道の土はほぼ流失しており、ひどく歩きにくい林道でした。一ノ段の村から明延浄水場まで1時間かかりました。

一円電車は尾根の先をまわってから明延浄水場の所で川を渡って、トンネルに入ります。浄水場の奥にトンネルの入り口がありますが、これも金属扉で、中を覗くとコンクリートブロックでしっかり塞がれていました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大屋市場」です。

2014年10月4日土曜日

明延の禁断の尾根を登る

明延鉱山付近の山には「この山林は、各所に堀割・かん没等危険な箇所がありますので、危害防止のため山林への入山を禁止します。」という立て札がいくつも立てられています。しかしそうは言われても、明延の南の谷からスリガ峰三角点のある1021.9mピークへ延びる尾根は、あちこちの山から眺めるととても登りやすそうで、尾根だけならいいだろうということにして登ってみました。

登り口は地形図にもある墓地付近にしました。この墓地は比較的新しいものです。この背後の急な植林を登りました。斜面の途中に石垣があって驚いたのですが、道があったのかも知れません。炭焼き窯がありました。植林を登り切っても厳しい登りですが、障害物はありません。時々岩がありますが、大きなものではありません。ところが標高600m付近には尾根にどっしりと大きな岩があり、有刺鉄線で囲まれていました(写真)。左右を見ると左側は巻いて行けそうだったので、有刺鉄線に沿って降りて行きました。しかし囲いの外に歩けるスペースはあまり無く、結局有刺鉄線を潜って中に入りました。それから岩を見てみましたが、尾根を横切って岩に隙間がありました。人が削ったのかどうかも分かりませんし、岩の隙間は狭いので、詳しくは調べずに先に進みました。その先にも630m付近で有刺鉄線が尾根を横切っている場所があり、ここは巻けるような場所ではなかったので、隙間を抜けてそのまま進みました。この付近は岩の多い尾根で、錆びた有刺鉄線が尾根沿いに張ってありました。地形図ではこの付近の南側の斜面が岩場になっていて、その付近が鉱山だったのかもしれません。しかしこの斜面は非常に急で、降りられるようなものではありません。この先750m付近からは気持ちの良い自然林になります。しかし地形図で岩場になっている820m+の細い尾根は本当に細い岩場の尾根で、滑落しないよう気を付けつつ、巻いて進みました。

細尾根を過ぎるとまた自然林に戻って気持ちの良い森になりましたが、あいにく天候が悪くなり、気温が下がり強風のうえ雨も降ってきたので、スリガ峰三角点のある1021.9mピークまでは行かずに下山することにしました。ここは以前(2013/07/27)に須留ケ峰に登った時に通っているので、その時の経験を生かして北に尾根を降り、少し西寄りに植林を降りました。今回は問題なく林道に降りることができました。あとは旭山キャンプ場経由で帰りました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大屋市場」です。