2015年12月27日日曜日

北から登る加西の鎌倉山と遠坂

加西市の北端にある鎌倉山は何度か登っていますが、今回は北から登ってみました。上り口は八千代区大和の、原停留所のある支尾根の端です。コンクリート壁の切れた所から登り始めましたが、非常に急な植林で、地籍調査の赤テープはあるものの作業道はほとんど消えています。それでも木に掴まって登って行くと、徐々に勾配が緩くなってきました。そこで上を見ると、貯水タンクがありました。八千代西簡易水道柳山寺配水池と書いてあります。山の下にも同じ名前の浄水場があるので、それと繋がっているのでしょうか。階段があるので、ここまでは階段を登るのが楽でしょう。尾根は自然林ですが下草があまり生えていないので歩くには支障ありません。切り開きもあります。そのうちに勾配も楽になって、典型的な里山歩きとなりました。時々付近の山が見渡せます。260m+ピークはシダで覆われています。比較的平坦な尾根歩きとなり、地籍図根三角点や共同アンテナの残骸がありました。植林に入り、急な斜面があって、それを過ぎると主尾根の368mピークに出ました。主尾根もこれまで登って来た尾根も、雰囲気は余り違いませんが、西に少し歩くと播磨線一三一鉄塔があり、展望が広がります。さらに西に歩くと急斜面があって、その上には孔雀明王の石仏があります。南に歩くと、望遠鏡と法起大菩薩の石仏のある鎌倉山山頂です。南側の展望は素晴らしいのですが、いつ来てもなんとなく霞んでいます。早朝にでも来ないと、遠くまで見渡すのは難しいでしょう。それでも明石海峡大橋が見えました。比延田三等三角点(452.43m)もあります。

山頂からは北に孔雀明王まで戻って、さらに北の尾根を降りました。2014/1/4にも通った尾根ですが、関電の巡視路になっていないらしく(おそらく巡視路は孔雀明王のピークの北側を巻いている)、道らしいものはありません。前回同様に方向を間違えて、西に向かう尾根を降りそうになりました。正解は播磨線一三〇鉄塔に降りることで、さらに鉄塔の向う側の尾根を歩きました。ここは巡視路で、よく整備されています。こんなにたくさんプラ階段を使わなくてもいいのにと思うくらいです。

巡視路は380m+ピークも378mピークも巻いて行きます。播磨線一二九鉄塔の次の370m+も登らずに北西の尾根に向かいますが、これは行きたい方向なので好都合です。播磨線一二八鉄塔を過ぎると巡視路は南に降りて行ってしまい、尾根は荒れ気味になりますが、倒木が多いだけで歩けます。急斜面を登って340m+に上がり、倒木を跨ぎながら北に歩くと、柿木田四等三角点(334.12m)がありました。ここからは落ち葉が積もっていて滑り易い急坂を降りて、遠坂に出ました。壊れかけた小屋と小さな石仏があります。

遠坂の反対側はコンクリートの壁が高くてとても登れません。仕方なく東に坂を降りて行くと、コンクリート壁が切れる所がちょうど北側の尾根の鞍部に登れる場所でした。やや急な斜面を登って鞍部に出ると、切通になっていました。地形から見ても、ここの方が現在の遠坂よりも峠としては自然です。切通の北側に上がると、写真のような祠っぽいものがありました。中に入っているのは石ですが、奥にあるのは木の御札ではないかと思います。ここから尾根を北に歩きました。ここも倒木の多い自然林です。地籍図根三角点がありますが、他には特に何もなく、ちょっと急な坂を登って320m+の主尾根に出ました。ここも雰囲気は同じで歩き易く、東に歩きました。途中には大岩があったりしましたが、歩くには支障なく、シダが腰の高さまで生えていても道はちゃんとあって、尾根の先の墓地まで、あまり苦労なく歩けました。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「西脇」「北条」です。

0 件のコメント: