2015年7月20日月曜日

福知渓谷を歩く

福知渓谷は、長らく台風で道路が通行止めになっていて、行ってなかったのですが、渓谷沿いを歩くのも良いかなと思って、尾根を歩いてから道路で戻って来ることにしました。山の登り口は白口の下流で、地形図の破線道は林道田ノ小屋線です。登って行くと山の北側に出ますが、ここから尾根はすぐそこです。この付近には炭焼き窯もあって、山の上には石垣もあり、人の手が入った感じです。あとは尾根を登りましたが、いきなり北から来た林道の終点がありました。これを無視して登って行くと、岩が増えてきて、楽しめる尾根となりました。しばらくは急勾配でしたが、徐々に楽になりました。775mピークまで登ると、さらに楽になりましたが、登りは続きました。890m+ピーク付近は植林です。一宮町と神河町の境界の尾根に出て北に歩くと、白口三等三角点(941.87m)がありました。ここには2011/05/07に来ています。「942m 藤ケ城」と書いたピンクテープがありました。

この先も町界の尾根を歩きました。ピンクテープのマーキングがあるようです。尾根が東に折れてからも歩きやすく、たまに藪があっても北側を巻けば大丈夫でした。どんどん歩いて、草木南小田第一線44鉄塔に出てきました。えらく小振りなのでびっくりしましたが、これは草木ダムの発電所の電気を送っているもので、砥峰高原の中を抜けている系統です。昭和11年建設です。碍子は珍しくガラス製でした。ここからは砥峰高原が望めます(写真)。その向こうの山は夜鷹山でしょう。この先はちょっとアセビとシダの藪があり、それを抜けて登ると斜面の上に鹿がいて、そこが下千町四等三角点(985.60m)でした。この東は下りですが、ちょっと尾根を間違えて、南の方に出てしまいました。尾根の端に出ると5mくらい下に舗装道路があり、降りられないので谷に一旦降りてから道路に出ました。これは「森林基幹道 千町・段ヶ峰線」です。

あとはこの道から福知渓谷沿いを歩きましたが、途中に長沢村の跡とか(2011/07/17に探していた「ナガソウ」は、ここです)、道路を渡っているヘビとか、鹿の死体とか、いろいろな物に会いました。県道39号線に出てからは砥峰高原から福知に抜ける車も通りますが、復旧したとはいえ幅の狭い道で、すれ違いは大変そうでした(福知から砥峰に向かう車のほうがずっと多い)。歩いていると渓谷の瀧などもゆっくり見られて快適ですが、ときどき車に轢かれそうになりました。車だと走り抜けるだけで、停めてゆっくり水流を見られる場所はほとんどありません。歩くに限ります。

最後の舗装道路歩きは1時間半近くかかっているので、山歩きとしては良いコースとは言えませんが、福知渓谷には立派な堰堤も作られ、きれいに復活していました。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「長谷」「神子畑」です。

2015年7月4日土曜日

東から多可のマタニ山

多可のマタニ山は、千ヶ峰から北に尾根を歩いた所にあるピークです。この尾根は登山道が整備されていますし、最近は自動車で尾根まで上がれますが、今回は東の杉原川沿いから登ってみました。

出発点は西山です。山へ向かって真っ直ぐに登って行くと、金比羅神社があります。左手に西山霊園があって、道はその西側をぐるっとまわって霊園の上に出ますが、ここに害獣避け扉があります。鍵が掛かっていて入れません。しかたがないので少し降りて道の脇の金網の扉から植林に入り、上を通っている林道まで登りました。この林道は舗装されています。少し歩くと左下に何やら宗教施設のようなものがありました。碑が立っているのですが、林道とは繋がっていないので降りて見てくるのは困難でした。平成6年に何かが降臨されたとか書いてあるようでした。林道は大回りしながら山を登って行きます。いっそ尾根を歩いたほうが早いのかも知れませんが、舗装した林道の歩き易さは否定できません。結局舗装された林道の終点まで来ました。ここは地形図の実線道の終点ですが、その先にも未舗装の林道が延びています。これを歩いて行くと、ほぼ主尾根のすぐ西側に出られました。ちょっと尾根に登って、西山三等三角点(600.09m)を見に行きました。

この先は尾根を歩きましたが、ここにも道があります。林道は西側少し下を通っており、尾根に上がれる場所もありましたが、結局尾根までは来ていません。尾根の道は荒れ気味ですが、しっかりしたものです。おかげであまり時間もかからず739mピークを過ぎ、どんどん尾根を登って行きました。雰囲気も悪くありません。そして伐採地があるなと思ったら、林道でした。未舗装ですがとても立派なものです。登っていた尾根を切り通して水平に作られているので、林道を横切ってさらに尾根を登り続けました。この付近はやや藪っぽいのですが、すぐに主尾根の872mピークに出てきました。千ヶ峰70分、またに山20分だそうです。またに山までの尾根はよく整備されていますが、徐々にアシビなどが増えてきます。尾根道を切り開かなければ、この尾根は藪でしょう。それでも、歩いていてとても気持ちの良い尾根です。

マタニ山には深谷山三等三角点(927.94m)があります(写真)。マタニを漢字で書くとこうなるわけです。ここからは下山ですが、真っ直ぐに東に延びている尾根を降りることにしました。ちょっと藪っぽい尾根です。林道に出会うことを予想していたら、まだ建設中で資材が置いてありました。その下は平坦で歩き易い尾根が延びていますが、この付近では雨が降っていて、先を急ぎました。706m地点には、轟無給電中継所の跡地がありました。この下は道がしっかりしており、奥多々良木線25に出てきました。さらに奥多々良木線26までも一直線です。こっこには森ケ谷四等三角点(658.99m)があります。問題はこの後で、どちらに降りたら良いのか分かりません。鉄塔の下に赤い「火の用心」が立っていたので、道はなかったのですが急斜面の植林を降りました。植林の下まで降りてくると、再び「火の用心」が立っていたので正解だったと思うのですが、その先では巡視路を見失ってしまい、急斜面の植林を降りるはめになりました。降りてきた所には「通称名 谷くずし」という札が立っていました。札はあっても道があるわけではなく、さらに藪を降りました。最後はミツマタの藪になりましたが、林道に出ることができました。地形図で見ると途中で林道を横切っているのですが、どこだったのか記憶にありません。

4時間以上掛かりましたが、最後にちゃんと関電の巡視路を探しさえすれば、問題なく歩けるルートでした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は[丹波和田」「大名草」です。