2015年10月25日日曜日

長水山北方の釜屋三角点

山崎町の長水山は山頂に寺もあって登山道もありますが、今回は長水山ではなく、その東側にある尾根を歩きました。山崎の北の五十波から梯方面に入り、長水山登山口から歩きはじめました。すぐに地形図にもあるように北側に山に上がる道がありました。この短い道は墓所へ行くものです。尾根へは墓所の東側の雑木林の急斜面を登りました。足元はあまり良くありませんが、ずり落ちることもなく、無事に尾根まで上がれました。ここは典型的な里山で、下草は少ないのですが倒木が邪魔でした。しかし勾配はきつくなく、所々に平坦地もありました。402m地点を過ぎても様子は変わりません。時々植林になりますが、とっても自然な雑木林が続きます。なんとなく歩いて506mピークまで来ました。特に何もありませんが、ここが今日の最高地点です。

ここからは下りです。ちょっと藪っぽくなりますが、そのぶん作業道が分かりやすくなりました。一部を除いてこの尾根には作業道があったようです。ただ、506mピークの北で尾根が分かれている付近などは藪に突っ込むような感じでした。少し下ると地形図では破線道が尾根を横切っていますが、これははっきりしません。その後は間違えないように東側の尾根に降りて、少し登ると釜屋四等三角点(400.57m)がありました。周囲は少しだけ伐採してあります(写真)。

この先は鞍部まで降りて梯川側に下山と思っていましたが、急斜面の藪で道もありません。そこで地形図にある破線道を探しました。地形図どうりに鞍部の北に尾根を横断する道がありました。両側ともはっきりした道です。これを東に降りました。時々倒木で塞がれていたり、シダが茂っていてちゃんと道を辿れたとは思えません。分岐も多く、必ずしも降りて行かないので困りました。後からGPSで確認すると斜面を横に北に向かって歩いていたようです。結局降りて来たのは梯の集落の中でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「山崎」です。

2015年10月17日土曜日

福知山線谷川駅の裏山

谷川駅から福知山線は石戸川に沿って北に延びて奥野々トンネルを抜けて柏原へ向かいます。これに沿って東側の山を歩いてみました。登り口は駅の北の墓地で、害獣避けの金網がありますが、墓地の向かって左端に扉がありました。ここから雑木林の急斜面を登って尾根に上がりました。最初の目標は220m+のピークです。広く延びたピークで、北の端には人工と思われる段差がありました。次の目標は地形図で300m+に描いてある送電線の鉄塔です。植林の多い歩き易い尾根でした。鉄塔は奥多々良木線六三ですが、その北はややきつい藪でした。藪を抜けると歩き易い尾根に戻りました。

342mピークを過ぎて、共同アンテナを過ぎ、次の目標は奥林四等三角点(346.12m)です。三角点を過ぎると350m+ピークから尾根は東に方向を変えて、巨大な播磨中央線九六鉄塔からの展望を楽しみ、やや急登の後に409mピークに着きました。これも長く延びたピークで、明確な段差がいくつかありました。このピークは奥野々峠を見おろす位置にあり、見張りのための山城があったとしてもおかしくありませんが、特にそのような情報は調べた限りでは見当たりません。東の端まで歩くと柏原方向が木々の間から見え隠れしますが、展望があるのは尾根が南に曲がって岩の多い下りになってからでした。尾根はこの後東に折れて386mピークで西に折り返します。岩が多くなり、南側にまるで城壁のように岩が露出している場所がありましたが、人工的なものではありません(写真)。ここを通って、坂西谷三等三角点(432.81m)のある本ルートの最高地点に出ました。

ここからの下山がちょっと悩んだところで、西に行って熊野神社に下山するのが近道ですが、南に325mピーク経由で送電線を見に行くことにしました。植林を抜けて播磨中央線一〇〇鉄塔に着き、巡視路で降りようとしたのですが、南向きのプラ階段の下で道が消えていました。仕方なくシダの間に作業道を探して植林の尾根に出て、下山しました。最後は道路脇に金網があり、扉はあったのですがなかなか開かなくて苦労しました。場所によっては金網は必ずしも続いているわけではないようなので、場所を選べば苦労はなさそうです。それよりも、三角点から熊野神社経由で下山するのが正解だったと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「谷川」です。

2015年10月12日月曜日

丹波市谷川の東山と天狗山

丹波市谷川の南東にある山は、明智の丹波攻めに落城した鍋倉城のあった山だそうです([1])。由緒ある山らしいので登ってみました。登り口は山の西端にある稲荷社にしました。ちょっと階段を上がると素っ気ない神社がありますが、石灯籠は文政7年となっており、古い神社のようです。奥に小さな池があって庭園の雰囲気を作っていますが、その裏の植林を登りました。南側の尾根を目指して登ると、ちょっと平坦地がありました。これが杉ヶ谷城([2])かも知れませんが、よく分かりません。この付近の尾根にはマーキングがあって、切り開きがあります。自然林の中を気持ち良く登ると、東山四等三角点(459.02m)がありました。「谷川里山ウオークPARTIII東山登山参加者名」と書かれた木の板が落ちていましたが、名前は消えていて読めません。平坦な尾根を少し歩くと「東山頂上←→岸本石材採石場谷川駅」と書かれた赤い札(この後いくつかあった)がありました。この東の470m+の平坦なピークが鍋倉城跡と思われます。尾根を横断して堀のようなものが残っていますが、500年も前の2m程の堀が今でも残っているものなのか、よく分かりません。ただし人工と思われる段差がいくつもあることは確かで、石垣などは無いにしても山城の跡でしょう。

東に尾根を歩くと北から送電線の巡視路が登ってきており、奥多々良木線六七鉄塔に着きました。ここは展望は遠景以外イマイチですが、すぐ先にパラボラ型の共同アンテナがあって、北側篠山川沿いに集落などが見えました。ここで尾根をちょっと外れて南東に行きますが、巡視路もこっちに付けられています。この先は小さなピークがあってアップダウンが結構疲れます。巡視路は二つ目のピークの手前で南の尾根に降りて行きます。4つめの小ピークには大きな岩があるので、これが440mの萬松山でしょう。山名ではなく「天狗山←→東山」という札がありました。この先は植林の尾根ですが、465mピークを過ぎて次の460m+ピーク付近に来ると岩場になって、南側に展望が開けます。493mピーク付近は岩山ですが、次の450m+小ピークに赤い「火の用心」があって、ここから再び巡視路となります。しかしあまり手入れされているとは言えず、岩を登るところにははっきりした道はありません。巡視路は奥山三等三角点(557.69m)のある天狗山(写真)で再び東の尾根に向かいますが、そちらには行かず真っ直ぐ南に尾根を降りて、けやき峠に出ました。2015/01/24に高山から来たときには見た覚えのない「高山登山道(未整備)けやき峠」の標識が立っていました。ここからは前回と同じルートで下山しましたが、未整備とは言え登山道ならもう少しマーキングがほしいと思いました。倒木の多い斜面を降りて、藪の手前で右に斜面に付けられた道に曲がればあとは一本道ですが、時々見失いそうになりました。間違えて谷に降りてしまうと大変そうです。林道高山線に出てからは、ちょっと色づき始めた木々を眺めながら谷川まで戻りました。

藪はなく、歩き易いコースでした。岩場もありますが、危ない場所はありません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「谷川」です。

2015年10月10日土曜日

和田山町の藤和峠から三波三角点

和田山町の藤和峠は竹田城の雲海撮影所として有名で、展望場所も設けられています。この峠は和田山側からはかなりの登りですが、藤和側はほとんど坂がありません。藤和は標高350m以上ありますが、和田山側の三波は200m程度だというのが理由です。峠から南西に延びる尾根を歩いてみました。

登り口は藤和峠にあるお堂で、中にはお地蔵さんの石仏がいくつか並んでいます。このお堂の奥は笹の茂った谷で、両側は植林の急斜面です。谷の奥へは作業道がありましたが、早めに尾根に上がろうと思って南側の急斜面を登りました。植林なので勾配の割には登りやすく、木に掴まって登ってすぐに尾根に出ました。上がってみれば草の生えた尾根で、草をかき分けて登りました。やや倒木がありますが自然林で下草のない尾根が続きました。南山四等三角点(499.84m)付近は伐採してあり、金属プレートの三角点は松の小木の間に埋もれていました。

この先も歩き易い尾根が続きました。532mピークを過ぎて、次の530m+ピークには地籍図根三角点がありました。この先も歩き易く、次の540m+ピークにはワイヤーロープがたくさん残っていました。そしてちょっと藪っぽい場所を抜け、竹田城がちょっと見えたところでこれも金属プレートの三波四等三角点(551.42m)がありました。この先の562mピークは十字路になっています。地形図にはピークの東側に破線道が描いてありますが、じっさいに北側には斜面に付けた道があり、南側には溝が付けられていました。南に降りて行くと峠があり、お地蔵さんがありました(写真)。峠の両側にも道がありました。この先も歩き易そうだったのでさらに南に歩いて、結局地籍図根三角点のある650m+ピークまで歩きました。ここは2013/11/02に大路山経由で来たことがあります。

また北に尾根を戻って562mピークを過ぎて、北に向かいました。細尾根を渡って西に歩くと、尾根に道がありました。さらに尾根から少し下がった南側には林道が現れました。この林道は長く続きますが、地籍図根三角点のある694mピークを過ぎるとなくなり、今度は尾根にネットが張られています。そのためやや歩きにくくなりますが、それでも歩き続けて、藤和から建屋に抜ける破線道の通る峠まで行きました。この峠では石仏は見つけられませんでした。西側は斜面に道らしきものがあり、東側は谷に降りる急斜面に赤いマーキングが見えましたが、谷で道が無くなると大変苦労することになるので、いったん720m+ピークまで戻って北東に尾根を降りました。この尾根は歩き易く、564mピークを過ぎて長い尾根を過ぎ、最後は急斜面でしたが斜面の下は墓地だったので楽に降りられました。

5時間も歩きましたが、高低差が300m程度しかなく(累積標高差は1500m以上ですが)、登山と言うよりも山歩きという感じでした。竹田城の見えるスポットも少なく展望は不足気味でしたが、気持ち良く歩けました。途中で地籍図根三角点と黒蛇をたくさん見ました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は[但馬竹田」です。

2015年10月3日土曜日

西から登る氷上町の高見城山

氷上町の高見城山には何度か登っていますが、いつも山頂から眺めると、西の加古川に向かって延びている尾根が面白そうに見えました。そこで今回は、西の氷上町佐野から登ってみました。

南から国道175号線を走り、佐野を過ぎるとすぐに右手の山裾に車を停めるスペースがあります。ここには扉もあるのですが、とりあえずここは下山地点と決めて佐野の方へ歩きました。佐野の集落を通る道が国道に出るところに園芸店がありますが、そこから国道を少し佐野の方へ戻ったところに山に入る扉があります。これを抜けると、その先は地形図にもある墓地でした。墓地の一番上から尾根を目指して植林を登りました。足元は少しシダが生えていますが、作業道を辿って尾根に上がりました。この尾根には切り開きがあり、少し藪っぽいにしても歩き易くなっています。少し登ると共同アンテナがあり、北の展望があります。その先は関電の黒いプラ階段があり、播磨中央線八二鉄塔がありました。篠ヶ峰を始めとして、あちこち眺められます。すぐ先の道端に小寺山三等三角点(357.56m)がありますが、大柿さんの09.12.8の赤プラスチックのプレートがありました。この付近は巡視路なのでよく整備されています。南の285mピークに向かう尾根への分岐には赤い「火の用心」が南向きにもありました。木々のトンネルとなっている尾根道を歩くと、次の鉄塔は尾根の少し北にある播磨中央線八三鉄塔です。ここも展望が開けていて、篠ヶ峰、白山、弘浪山、霧山、高見城山などが見渡せます。次の鉄塔はやや小ぶりの北摂長田野線八一鉄塔です。ここの北側で播磨中央線と北摂長田野線が交差しますが、播磨中央線が上を通っています。

この先巡視路は北の谷に降りて行ってしまい、尾根道は岩が増えてきます。そして441mピークの手前には大きな岩盤がありました。巻いていくこともできたと思いますが、無理矢理まっすぐ登ってみました。藪が邪魔ですが、岩盤の上からは南方面の展望が広がっています。そして一気に藪を抜けて、441mピークに出ました。この先は再び巡視路となり(巡視路がどこで尾根に上がってきているのか分かりません)、ついに高見城山と岩戸山を結ぶ主尾根の490m+ピークに着きました。ここでは、ちょっと南に降りてから、東側の巻き道を歩くことになります。南に降りた地点には「火の用心」が2枚立っており、岩戸山から歩いてくると間違えそうです。尾根の道はよく整備されていますが、次の470m+ピークなど完全に巻いています。そして丹波の森公苑への分岐を過ぎ、細尾根を歩くと紅白に塗られた播磨中央線八六鉄塔がありました。そして更に北に歩いて高見城山に着きました。ほぼ360度の展望がありますが、今回はススキが季節感を加えていました。高見ケ城四等三角点(484.96m)があります。この山頂は丹波市氷上町と丹波市柏原町の境界上にあるようです。

下山は北側の尾根と決めていました。この尾根は山頂に至るまでずっと見えていましたが、岩が多くて面白そうでした。しかしまずこの尾根にどうやって降りるかが大問題です。道はなく、適当に方向を定めて急斜面の藪を降りなければなりません。とりあえず北に歩き易そうな尾根を降りて、そこからトラバースして北西に向かう尾根に乗りました。乗ってしまえば切り開きがあります。しかしすぐに大きな岩の上に出てしまい、急斜面を降りて岩を迂回する必要がありました。その次も大きな岩盤でした。さらに次は荒い砂地となります。これは高見城山山頂からも見えていましたが、細い尾根の上ですので滑らないように慎重に歩きました。その先は砂地の斜面で、ここは掴まるものが無いので滑って降りました。その次は砂っぽい岩場の登りで、木に掴まって登りました。いつもは邪魔にしている松の小木も頼りになりました。登り切ると360m+ピークは森ですが、ピークの西端はまた岩場で、大きな岩を巻いて降りても岩場が続きます(写真)。展望も良いのですが、北摂長田野線八四鉄塔まで気が抜けません。鉄塔から西は岩は少なく、巡視路もあるので歩き易く、311mピークまで来ました。ここで巡視路は北東の尾根に向かいますが、下山は北西に一番長く延びた尾根を歩きました。整備された道ではありませんが切り開きがあり、途中ちょっと倒木で荒れている場所はあるものの、軽快に尾根を降りられました。最後は植林となりますが、作業道でシダの間を歩いて植林の下に降りると道があり、車を停めておいた扉に出てきました。

登りも下りも岩場が多く、岩場好きの方にお薦めのコースでした。

展望 ★★★
藪山度 ★★★
地形図は「柏原」です。