2016年1月17日日曜日

佐用町の豊福三角点

佐用の北にはなだらかな山並みが続いています。山も特にどれが高いわけでもなく、登山のモチベーションを欠きます。しかし軽い山歩きにはよさそうなので、県境を目標に歩いてみました。

登り口は江川川を遡って豊福の北付近です。平谷への分岐を曲りそこねて、少し北の道路脇に車をとめて、橋を渡って墓地付近から斜面に取り付きました。単に急斜面だというだけでなく、伐採した木も多くて、登りにくい斜面です。途中に何本か林道がありましたが、連続して登って行くような道ではありません。なんとか尾根に上がると、ごく普通の里山という感じでした。少し北に歩くと道が尾根を横切っており、ここまでの苦労は何だった、という感じでした。自然林の里山の印象はずっと続きましたが、里山ということは人の手も入っているはずで、しばらくは笹をかき分けて歩いていましたが、標高300m付近には古い道があって、しばらくそれを歩きました。道がなくなっても切り開きがあり、あまり枝や笹をかき分ける必要はありません。ちょっと複雑な地形でも迷うことはありません。人工物としては、錆びて朽ち果てたドラム缶がありました。

きつい登りはほとんどなく、周囲が植林になると、県境の尾根に着きました。ここからは県境の尾根を南下しました。起伏の少ない植林の尾根で、すこぶる歩き易いのですが、豊福三角点のあるピークだけは急斜面を登らねばなりません。豊福二等三角点(492.93m)はピークというよりも開けた尾根上にあり、棒が立てられていました(写真)。平谷深山という札が掛かっていました。このピークは県境というだけでなく、地形図では三方向の谷から破線道が登って来ていますが、はっきりした道はありません。歩きやすそうな県境の尾根に平谷への道標が付けられていました。南に県境を歩いて峠の破線道を降りるのだと思いますが、ここは敢えて県境ではなく、南に尾根を歩いてみました。倒木もありますが、落ち葉の気持ち良い尾根で、しばらく下ると植林になりました。それを抜けると木が減って笹が増えてきました。最後は笹をかき分けて尾根の先端に降りると、「遠目ヶ谷池」という看板が立っていました。

特に見るものもありませんが、急斜面もなくて、ゆっくりと山歩きを楽しめました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「佐用」です。

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