2016年4月16日土曜日

荒田神社から登る飯森山

先週に引き続いて長い尾根を歩いてみました。飯森山は千ヶ峰に連なるいわゆる多可アルプスの一峰ですが、この山の南東には長い尾根が延びており、その先は杉原川近くまで達しています。これを全部歩くことにして、荒田神社から出発しました。神社の裏の林を抜けると道があって、「やさい畑」というレストラン(?)があり、その脇に鳥居があります。地形図ではここから山に向かって実線道があり、じっさい草の生えた道もあったのですが、神社の裏には階段があって山に上がっているので、それをまず登ってみました。ちょっと登ると小さな祠があり、これは的場天目一神社のようです。道はここで終わりですが、祠の裏から尾根に出られたので、そのまま尾根を登って行きました。ところがすぐに害獣避けの金網があって通せんぼとなりました。扉がないので金網沿いに西の方へ歩いて、結局地形図の実線道に出て、扉を開けて山に入りました。

いきなり非常に急な坂に階段があり、登って行くと貯水タンクがありました。その先261mピークの手前にには共同アンテナがありますが、ちょっとシダの生えた尾根を歩くと奥荒田四等三角点(267.38m)がありました。この先はところどころ作業道があって、植林の中を楽に歩けました。319mピークの先は意外な急斜面でしたが、登り切ると楽になりました。ずっと作業道がありましたが、424mピークの手前で左右に分岐がありました。左の方へ歩くと、林道が見えました。424mピークの方へ登って行って、林道に出ました。分岐を右に行くと、林道に出るのは大変だと思います。この林道はこの付近で終わっている、延長172mの短い(しかし舗装あり)ものです。これを山に向かって歩いて行くと、424mピークの山側に、水平に山を取り巻いて走っている「路網拠点林道 千ヶ峰・三国岳線」という未舗装ですが立派な林道に出ました。

林道の付近で飯森山までの道のりは半分くらいですが、標高差はあと500m近く登らねばなりません。林道を渡って急な法面を登り、さらに荒れた急斜面を登りました。その後は少し楽になって、また荒れた尾根を登ると、金属プレートの宮前奥山四等三角点(682.58m)がありました(写真)。地形図ではこの付近を破線道が通っていますが、かなり荒れたピークで、道はよく分かりません。いったん北に降りて、また登りですが、植林で雰囲気は悪くありません。標高670m+付近でまた林道の終点に出会いました。東の方から来ています。そして岩の多い急斜面となります。非常に急で腕力を必要とする場所もありましたが、岩が多くて木の根も張っているので、意外と苦労せずに登れました。とはいうものの、飯森山山頂に着いた時には疲労困憊していました。登山開始から約3時間かかりました。山頂には福畑山三等三角点(900.59m)があります。北の方向に展望があり、越知川方面も見えます。

飯森山からは「多可の天空を歩く 仙人ハイク縦走コース」を南西に歩きました。ここは何度か歩いていますが、良く整備された登山コースです。時々尾根の両側に展望があります。ほとんど植林で、良い雰囲気です。けっこうアップダウンがありますが、急な坂にはロープも張られているので問題はありません。900m+ピークで尾根は南に曲り、しばらく行くと金属プレートの奥山四等三角点(731.38m)があります。さらに南に歩いて高坂トンネルの上を歩き、小振りな生野支線一五鉄塔を過ぎて、高坂峠に出ました。高坂峠には天保5年の子安地蔵があります。古い神崎町の標識には銃で撃った穴が3つ。少し下ると有名な「松か井の水」があります。播磨十水の内「落葉の清水」だそうですが、県道沿いの「新松か井の水」と比べると、こちらが本家だというのに水を汲みに来る人もいません。最後はその県道で戻りましたが、途中の大きな標石には「右やま 左さか」と書いてありました。なんともアバウトで楽しくなります。

下山コースは舗装道路が長くて足が痛くなりました。考えてみると、高坂峠から作業道奥山3号線で金蔵寺まで尾根を歩くのが正解だったかも知れません。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「生野」です。

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