2016年8月5日金曜日

糸白見渓谷から登る東山と鳴滝山

2016/5/7に岩屋堂から苦労して登った若狭町の東山ですが、今回はもっと山頂に近い糸白見渓谷から登ってみました。糸白見から糸白見林道に入ってしばらく棚田を抜けて走ると害獣避けの扉があります。Googleストリートビューはここで終わっており、閉まっている写真と開いている写真の両方が載っていますが、大きいながら簡単に開閉できました。さらに林道を走ると舗装が切れて石だらけの道になりました。パンクを心配しながらしばらく走って、南に林道が分岐する付近の手前に車を停めて、歩き始めました。

南に川を渡る橋の脇の木に「東山」という札が架かっていて、どうやら林道を入っていく登山道のようでした。しかしそのまま行っても道標がある保証はないので、目の前の尾根の端に取り付きました。この付近も昔は段々畑だったようで石積みがありますが、大きな石が使ってあるのが特徴的です。ちょっと登ると古い道が水平に走っており、あとは尾根登りとなりました。最初は植林ですが、すぐに自然林となります。標高700m付近まで登ると東側からの尾根と合流し、「東山」という道標がありました。林道経由の登山道はここに出てくるようです。ということで、あとは登山道を登りました。

いちおう登山道として一度は整備されたらしいので、特別に道があるわけではないにしても、切り開きがあって登りやすい尾根でした。ただし急勾配が続きます。標高差900mを登らなければなりません。途中で尾根を林道(これも糸白見林道)が横切っていますが、この手前は非常に急で、カーブミラーの所に出てきました。目の前は尾根が削られていますが、ちょっと東にまわるとまた登山道がありました。この先も単調な尾根上りですが、周囲の雰囲気は悪くありません。倒木も少なく、登りやすい道でした。しかし暑さもあって、だいぶ疲れました。しだいに笹が増えてきて、最後は笹の中を歩くようになりました。ここには「糸白見」の道標があり、2016/5/7にも歩いたチシマザサの草原を登り始めました。ここから標高差はさらに200m近くあって、炎天下では炙られて非常に疲れましたが、日陰を作ってくれる木がところどころあります。そして、やっとこさ東山山頂に着きました。藤仙山三等三角点(1387.98m)があります。

東山からは鳴滝山へ縦走しました。これは若狭町と智頭町の町界です。枯れたネマガリタケの間を歩くので、地下茎や枯れた茎で足が滑って、とても疲れました。ネマガリタケのせいか、最初は植生が変わっているなと感じていたのですが、1204mピークを過ぎるとブナの自然林になり、美しい尾根になりました。太い木も細い木もありますが、見通しが良くて気持ち良い尾根です(写真)。しかし足元は相変わらずネマガリタケです。美しいブナ林と足元のネマガリタケに気を取られつつ稜線を歩いて行くと、鳴滝山に着きました。松尾三等三角点(1287.29m)があります。この付近からは、木々の間から北は弁天山を越えて若桜鉄道の方向が見えますし、南に沖ノ山も見えます。

鳴滝山からは北に下山しました。ここもネマガリタケが生えています。しかし植林もあって、西に曲がると南から林道が来ていました。八河谷川の方から延びてきていると思われますが、この付近で終わっていました。この先も枯れたネマガリタケが残っており、これが枯れていなかったら踏破不可能と思われます。そして尾根を北に降りました。もうネマガリタケはなくて、気持よく広がった尾根を北に歩きました。そして広い1053mピークの先を降りると林道に出会いました。968mピークは西に巻いて林道を降りて行くと、峠越しの林道に出ました。この峠付近はやや複雑で、北に向かう林道もありますので、ちゃんと東に向かう道を見つけて糸白見川へ降りなければなりません。糸白見渓谷の道は歩きやすく、ところどころ舗装されています。しかし、木材の切り出しがあちこちで行われているため、大型トラックが頻繁に通るようになると路面が荒れる可能性があります。途中に「百万弗の森」と書かれた杭が立っていましたが、この広さですと確かにそのくらいの値打ちはありそうです。

炎天下をゆっくり歩いたので、6時間近くかかりました。渓谷はあまり日が差さないので助かりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「岩屋堂」「郷原」です。

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