2016年8月21日日曜日

白毫寺から登る丹波の五大山

以前は西から登った丹波の五大山ですが、山頂に行くと東の市島町からの登山道があったので、そちらで登ってみました。道標には白毫寺と書かれていたので、白毫寺に行きました。「丹波高原アルペンルート登山道」案内板には「兵庫ランドスケープ五大山」という五大山に行くルートがありました。しかし近くにあった案内板は白毫寺の境内から登るように示しているようでした。境内に入るには300円必用なようなので、入らずに道を奥に歩いて、墓地の方から白毫寺の北に廻りました。熊野神社の方に行くと、「丹波森の径」の道しるべがありました。すぐ上の金網に扉があって、そこから植林に入りました。

植林の作業道を登って行きますが、かなり荒れています。テープのマーキングがありますが、時々どっちへ行ったらよいのか分からなくなりました。しかし上を目指して歩けば良いので、困りはしません。周囲は自然林になりますが、道は続きます。ただし道標はありません。それでもほぼ地形図の破線どうりに標高250mまで登って西に折れました。そして少し登ると標高300m付近に伐採地があり、陽射しが強いので急いで通り過ぎましたが、南側が少し見渡せました。330mピークの手前に、はじめての道標がありました。来た方向が白毫寺、行く方向が五大山、北に降りる方向は芝生広場となっていました。この先は道標が増えて、芝生広場への道がもう一つありました。主な登山道は北のエルム市島の方向から登るのかも知れません。尾根道は整備されていますが、暑くて疲れました。五大山に近づくと急な坂や岩場が増えてきて、五大山まではピークを三つ登る必要があります。一番急な五大山目直前の斜面にはトラロープがありました。

ここまでにも展望のある場所はありましたが、五大山山頂はさすがに最も良い展望がありました。ベンチと白毫寺三等三角点(569.09m)がありましたが、暑いので早々に南の尾根へ降りました。植林は涼しくて助かりました。ここは2015/12/26に逆向きに歩いています。540m+に登ると分岐がありました。ここは2015/12/26に天王坂から登ってきた場所で、三日月山(541m)となっています。天王坂方面が分水嶺ですが、今日は分水嶺から離れて黒井城址の方向に歩きました。この辺からはちょっと藪っぽくなりましたが、マーキングはしっかりしています。ずっと下りで、地形図では迷いそうな場所も問題なく降りられました。そして300m+の鞍部まで降りると道があって道標があり、降りてきた方向は「横峰」、道の先は「水源」とありました。この付近は2015/5/6に黒井城址から千丈寺山経由で来ました。その時通った荒れた尾根を登って、稲塚四等三角点(363.74m)に出ました。ここはヨコガワ峰というようです。

三角点からは黒井城址への尾根を離れて北東に下山しました。こちらもマーキングがあり、途中に共同アンテナの残骸があって、そこからは太いケーブルが這っていました。330m+地点で尾根は別れます。地形図にはその手前に東斜面を降りる破線道があるのですが、これには気が付きませんでした。東の溜池の方に降りる尾根が安全そうでしたが、北向きの尾根には地形図では破線道が描いてあります。マーキングのテープもあって魅力的だったので北に向かいました。こちらは岩場で、すぐに東側の眺めが良い場所に出ました。更に藪の尾根を進むと、眼下に白毫寺が見えました。しかし、この先の尾根は崖で降りられません。マーキングもここで終わりで、地形図の破線道もこの付近で終わっています。

引き返すことも考えましたが、よく見下ろすと西側の谷には岩がなさそうなので、岩場をトラバースして、谷に降りました。自然林の急峻な谷ですが、問題なく降りられました。地形図ではこの谷の途中まで破線道がありますが、道と呼べるものは最後のちょっとだけしかありません。戸坂川に降りると、そこは堰堤工事の上流側でした。中央に太いパイプを組み合わせてある巨大なものです。少し上流の斜面には比較的最近の土砂崩れの跡がありますから、これは白毫寺を土石流から守るために緊急に必要と思われます。堰堤を越えて、工事用の舗装道路で白毫寺に戻りました。

4時間ほどのコースでしたが、最後は時間はかかっても安全な道を探すべきでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「黒井」です。

0 件のコメント: