2016年8月8日月曜日

西粟倉の道の駅から登る黒岩山

黒岩山は駒の尾山と林道ダルガ峰線を挟んで西側に位置する山です。標高は1000m超ですが、鳥取自動車道の道の駅から歩けそうなので、試してみました。

西粟倉ICの横に道の駅「あわくらんど」があります。国道373を渡った東側にドッグランと公園がありますが、その東側の道沿いに墓地があり、その裏手から尾根の端に取り付きました。この尾根先は智頭急行がトンネルで抜けています。しかし、こんな登り方をしなくても、この尾根先には携帯のアンテナが二つ立っていて、そこに登る道が少し北の「あわくら旬の里」の前から登ってきています。この道は2つのアンテナの間を抜けてさらに延びていますが、山に上がる気配はないので、上のアンテナ(中国セルラー電話株式会社西粟倉局無線鉄塔)の上から登りました。あとは尾根沿いに登りましたが、ほぼ植林です。標高はまだ400mほどですが、日陰で風があると真夏でも爽快です。とはいえ、登りは疲れます。ときどき平坦地があるので救われました。
影石三等三角点(630.22m)は植林の中です。三角点の後に急勾配の斜面があって、ゆっくりペースで登ると、西側から来た林道が尾根に到達していました。この林道は北に向きを変えて尾根を登って行きました。少し行くと東側からも林道が来ていて([1])、尾根をまたいで繋がっていました。その後もさらに林道は北に延びていますが、林道と分かれて斜面を登ると、またしても林道が尾根を横切っていました。これは東側の林道の続きのような感じですが、西側の林道とも繋がっていそうです。さらにのぼると平らな植林に出ました。それを抜けて北西の猪之部四等三角点(801.71m)に行きました。周囲は枝打ちも間伐もしていなさそうな植林ですが、三角点のピークの少し下の周囲をぐるりと林道が巻いていました。

三角点から東に植林を引き返して黒岩山を目指します。まだ標高200mを登らねばなりません。「おかやま森づくり県民税事業」と書かれた倒れた杭の横を通ると、この付近は地形図で見るよりもずっと急斜面で、しかもシダ藪です。南側を林道が巻いて行っており、歩きたい誘惑にかられましたが、作業道の名残らしきものを見つけたので斜面を登ることにしました。非常に急で、足元も不安定でした。ようやく標高差100mほど登るとシダが減って、歩きやすくなりました。木が少ないので暑さに参りましたが、細尾根に乗ることができました。木陰を選んで歩くと、東の960m+の細いピークの手前は腰くらいの高さのシダの草原でした。木がないので一気に抜けると、北から東に展望が広がります。写真中央はダルガ峰です。しかし暑いので急いで黒岩山に向かいました。黒岩山の山頂には何の標識もなく、どこが山頂か悩んだのですが、一番高いところが1006mの山頂なのだろうと思います。一つ東の990m+にはベンチがあって、東に降りる砂利道がありました。降りると駐車場、それにトイレがありました。ここは駒の尾山の登山口です。屋根付きのベンチがあるのはとても助かりました。「0.6km黒岩山 三段の大岩有り」という標識がありましたが、大岩は見落としたようです。

下山はちょっと林道ダルガ峰線を下ってから影石谷遊歩道に入りました。整備され遊歩道で自然林の雰囲気は良いのですが、大雨でかなり崩れており、道に水が流れていました。少し降りると分岐があって、ここは遊歩道の中間点のようでした。下山口に向かって歩きましたが、植林の中の道であまりおもしろくはありません。下山口は未舗装の林道で、これを下って行くと野鳥苑と呼ばれているらしい「年金積立還元融資休養休憩施設(宿泊研修施設)」がありました。閉鎖されて久しいようですが、バンダリズムの被害にあっていないようで安心しました。ここからは舗装された道を降りましたが、途中で付近のきれいな植林のが魅力的だったので、植林の中の道に移りました。植林の中の道は途中で大規模林道粟倉・木屋原線を横切って、かなり下まで続いていました。おかげで舗装道路で炙られるのは、最後の1km程度ですみました。

森の中をずっと歩いて、5時間ほどで道の駅に帰ってきてソフトクリームを食べられたので、暑い夏の日に向いたコースだったと言えます。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「坂根」です。

0 件のコメント: