2016年2月28日日曜日

上郡町の古畑三角点

知る人の少ない三角点だと思いますが、安室ダムの南側にある山です。平らな山並を歩いてみようと思いました。八保神社のある岡集落の奥に、地形図ではお寺があります。屋根が赤くてなんとなくお寺っぽくない建物なのですが、黙笑禅寺というそうです。裏手は墓地で間違いなくお寺です。ここを登って行きました。今は斜面に木が生えていますが、猪垣があって以前は耕作地だったようです。急斜面に道があり、登って行くと炭焼き窯がありました。その先を見上げると西の方に平地があるので行ってみると、送電線の鉄塔の跡でした。コンクリートの礎石が4つ残っています。ここから尾根伝いに登って、主尾根に出ました。

主尾根は自然林で広々しており、落ち葉を踏んで歩ける絶好の尾根です。しばらく歩くと藪っぽい場所がありましたが、これも鉄塔の跡でした。それを抜けるとまた快適な尾根で、ちょっと藪っぽくなる所もありますが、道もありました。松林があると思ったら、これも鉄塔の跡でした。その次の鉄塔跡は木がなく、北にちょっと行くと安室ダムが見えました。ここからはシダが生えていますが、道はしっかりしています。関電の巡視路だったのでしょう。290m+ピークを過ぎると、尾根を道が横切っていました。この後、三角点に向かって登る所がこのコース唯一の藪で、登るとマサ土で道がありました。この山は全体にマサ土というか赤っぽい砂地が多いようでした。ちょっとまた藪を抜けてピークを歩くと、古畑三等三角点(289.90m)に出ました。落ち葉に埋まっています(写真)。

三角点からは南を目指しました。尾根の先まで行って尾根を降りると、鞍部はちょっと藪っぽいのですが、植林になります。278mピークまで行ってみると、共同アンテナの残骸がありました。東に取って返して尾根を降りました。降りて行くと、南向きの尾根に向かう付近は藪で道はなく、GPSで方向を確認して降りました。少し平らになると歩き易い尾根になりました。144mピークにも共同アンテナの残骸があり、その先の植林を降りると、まったく問題なく墓地に出てきました。大正解の下山でした。

4時間ほど気持良く山を歩きました。そういえば地形図にある山の真ん中の溜池は一度も見えなかったのですが、航空写真で確認すると、確かに存在するようです。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「上郡」です。

2016年2月27日土曜日

神戸青少年公園から登る稚子ヶ墓山と花折山

先週北神戸の丹生山などを歩きましたが、今回はその東の山並みです。丹生山系縦走路は国道428号線で分断されています。歩き始めは神戸青少年公園として、公園の入り口で車をとめて、中山大杣池を右手に見て志久峠を目指して歩きました。ここは近畿自然歩道なので道は整備されていますが、意外とガレ石が多くて歩きにくくなっています。隣に旧道と思われる窪んだ道が並走しています。「ピクニック広場」への分岐までくると道は鞍部に作られた土手の上を通っていますが、窪んだ道もこの上を通っているのが面白いところです。鞍部を過ぎると窪んだ道は西の方へ行ってしまい、相変わらずちょっと歩きにくい志久道を登って行きました。この道には「太陽と緑の道」という札が随所に立っています。志久峠には「中シ峠」と書かれた説明板が立っており、「稚子ヶ墓山と花折山との鞍部であると」書かれていますが、そうでしょうか?

志久峠からは、西側の急斜面を登って526mピークから尾根伝いに稚子ヶ墓山に登りました。道はないのですが、藪漕ぎといっても枝をかき分けたのは数カ所でした。里山っぽい自然林を登ると、たまに作業道に出会うこともありました。急登は特に無く稚子ヶ墓山山頂に着きました。稚児ケ墓三等三角点(596.34m)があり、温度計が下がっており、説明板もありますが、「この谷を上り詰めたところが稚児墓山です」となっていて、もともと肘曲りにあったものかも知れません。「稚子ヶ墓山城址」とも書かれていましたが、北の方は木を切れば展望があるかも知れません。面白いのは、「ガス」と彫られた標石があることですが、何でしょうか?

山頂からは「太陽と緑の道」を東に歩きました。すぐに、稚児を葬った時に植えた椿を復元したという説明の碑があり、ここでは南に展望がありました。この先も丹生山系縦走路ですのでよく整備されています。尾根から谷に降りると雰囲気が変わってガレ石が増えましたが、道はあります。そして「肘曲り」に出ると、道標がいくつもありました。ここはまず志久峠に向かって北にガレ石の多い道を登り、花折山への分岐を東に曲りました。花折山は北に巻く道もありますが、真っ直ぐ登って山頂に出ました。花折山四等三角点(573.81m)がありますが、山頂を示すプレートも何もありません(写真)。北の「ゴルフ場」と書かれた方向に降りると、舗装道路に出会いました。これはゴルフ場の周りを回っている道です。これを歩いてゴルフ場の北を回って、東鹿見山(ししみやま)まで行きました。なぜかプールが途中にあり、また白く塗られた巨大な通信棟が2つあり、ひとつ目はパラボラが多く得体が知れません。二つ目はドコモの鹿見通信所です。通信棟を巻いて東に出るとさらに「太陽と緑の道」があり、黒甲越へ向かわず真っ直ぐ急登すると東鹿見山でした。小さなプレートがありました。道はさらに東に続きますが、下山することにしました。

下山の前に、東鹿見山と西鹿見山の間の谷の所から西鹿見山に登りました。道はあるのですが、山頂がどこだか分からず戻りました。谷には「中」と書かれた標識があって破線道に相当するらしい道がありますが、「中」は中山大杣池かも知れません。谷を降りる方向には天保池と書いてあったので、この谷を北に降りました。倒木だらけの谷を予想していたのですが、意外と歩きやすく、助かりました。広い谷ですが、木が生えていてその間をぬって倒木を避けつつ降りました。地形図で実線道が描かれている付近まで来て上を見上げるとガードレールがあったので、実線道に上がりました。中山林道ですが、[1]にあるように水が溜まっており、水がなくてもガレ石だらけで、ヤブを歩くほうが楽でした。この付近の土壌は粘土質なのでしょう。ガードレールがあるのですからかつては整備されていたはずですが、ガードレールと現在歩ける道(水溜り)の間に太い木が生えていたりするので、かなり長期間放置されていたのでしょう。ちょっと降りると天保池で、これは静かな溜池でした。ここから先の林道も石だらけで、歩くのは大変でした。谷沿いに降りて行くと、鳴川にでてきますが、ここは深い谷なので林道は高い橋で渡っています。これを見るだけでもかなり気合の入った林道だったことがわかりますが、ずっとガレ石だらけでした。神戸青少年公園に近づくとちょっとだけ舗装されていて、公園の入り口に出ました。

4時間弱で一周できる良いコースでした。稚子ヶ墓山以外、歴史を感じさせるものが無いのが意外でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「有馬」です。

2016年2月21日日曜日

篠山市の和田寺山

和田寺山は先日登った西寺山の南の山です。地形図では破線道がたくさん描いてありますが、どれが実在するのか分かりません。とりあえずは一般的な道([1])で登ってみました。

登り口は和田寺で、登山道の表示があります。急斜面をほとんど真っ直ぐ登るのですが、階段が作られています。尾根に上がると小さな石組みがあって、かつて何かがあったのでしょう。「天神ほこら跡」というのがこれでしょうか。尾根には整備された道があって、和田寺四等三角点(412.80m)に着きました。この先も良い道で、時々道しるべもあって、どんどん歩けました。主尾根に上がってしばらく歩くと笹が増えてきて背より高くなりますが、道はしっかりしています。そして山の上の交差点のような所に和田寺山山頂(592.6mと書いてある)の表示がありました。まるで山頂らしくないのですが、ここは地形図では破線道が交差している場所です。

破線道の数は地形図のバージョンで違うのですが、そのせいか道を間違えました。473mの鞍部に行きたかったのですが、そちらの方向には和田寺への下山道の表示があったので、なんとなく南に歩きました。良い道が続くので気楽に歩いていました。尾根を下るようになってもそれなりに切り開きがあったので、どこを歩いているいるか確認せずに鞍部に着きました。ここで現在位置を確認すると、南西に延びる尾根でした。斜面を降りてきたため出発点に帰るのは大変なので、473m鞍部までトラバースしました。そんなに急な斜面ではなく、炭焼き窯を見ながら鞍部に出て、東南の540m+ピークに登りました。

この先の二つのピークには道がありました。ピークの南(展望あり)で破線道の道は砂地の坂を通っており、そこを降りてから東にトラバースするようになっています。しかし砂地は滑りそうだったので、まっすぐに尾根を降りることにしました。この尾根は結構な藪でした。シダの群生を避けて降りると作業道があり、これが地形図のトラバースしている道でした。これを辿って、木津と上立杭を結ぶ鞍部に出ました。地形図どうりに道が横切っており、木津、上立杭、和田寺山への道標もありました。

南の上山への道標はなかったのですが、南に急斜面を登りました。道とは呼べないかも知れませんが、切り開きがありました。登り切って尾根に出て少し歩くと、下立杭二等三角点(496.42m)がありました(写真)。展望はありません。ここから南西の尾根にも歩けますが、和田寺に戻ることを考えて、地形図の破線道で南東に降りました。ちょっと行くと関電の緑色に塗られた南向きの反射板がありました。立ち入り禁止ですが、「投石等して傷をつけないようお願いします」と書いてありました。石を投げる人がいるんですね。このは道は尾根道ですがシダが茂っていて、展望はあるのですがときどき方向が分からなくなります。それでもなんとなく途中までは降りられたのですが、南の尾根に分岐する付近で真っ直ぐに降りる道が見つからず、尾根の方に行きました。こちらには道があり、太い道になったところで東の谷に降りました。古い道なので落ち葉が積もっていましたが、民家の裏に出てきました。

和田寺山はどっしり構えた孤立した山なので、どちらからでも登れるのですが、周遊コースには向かないようです。次は違う方向から登ってみたいと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「比延」です。

2016年2月14日日曜日

志方の城山

雨あがりの日曜日に、志方の城山に登ってきました。赤松氏の城だったとのことですが、石垣は姫路城に持って行かれたのか、まったく残っていません。駐車場があるので車をとめて、案内板がなくて不安でしたが[1]にあるように駐車場の南端から歩き始めました。最近設置されたと思われるソーラーパネル群があり、その先に溜池がありました。溜池のほとりに「城山旧道」という札がありましたが、方向がよく分かりません。結局溜池の堰堤を歩いて、端を飛び越えると道があり、これが旧道のようでした。旧道の入り口はこの付近にあるようで、駐車場からは舗装道路を登ることが期待されているのでしょう。この旧道はよく整備されており、竹やぶを抜けてシダの間を登って、舗装道路に出てきました。ここには毘沙門岩という奇岩があって毘沙門天が祀ってあり、ちょっと急な登りで岩の上に出ると、なかなかの展望でした。ここからは登山道を登って、関電の新加古川反射板に出ました。ここからも南側がよく見えます。ここへは舗装道路の延長の道が来ており、この先は山頂の城跡となります。山頂まで電気が通じています。山頂では東端にある三角点(写真)付近から東側の展望が素晴らしく、ベンチでくつろげます。

下山は西側の尾根を歩こうと思っていたのですが、縦走コースが整備されているようで、それが西側の尾根を通っているので、それを歩くことにしました。山頂には八十八ヶ所巡礼の石仏があり、まるで近代美術のアートのようになっています。西側には「歴史の小径」という掘割を巡る道があり説明板もありますが、それをそのまま西に歩くと七つ池(上ノ池)に降りるコースになっています(縦走路とは逆コースです)。よく整備された道でマーキングも多数あります。木々に囲まれた尾根を歩くと、七つ池への分岐(コースでは4の地点)がありますが、真っ直ぐの方向にもマーキングがあるので、真っ直ぐ歩きました。周囲はジャングルのような藪ですが、道はしっかりしています。さらに七つ池に行く道との分岐がありますが、駐車場に戻ることを考えて左に曲がりました。こちらの道も問題なく、共同アンテナに出てきました。さらに木々のトンネルを通って貯水タンクがあり、そちらの道を降りて行くと、降り口に加古川市水道局による「立入禁止」が書いてありました。あとは安楽寺を経由して駐車場に戻りました。

城山公園というだけあって、登山道もいくつも整備されていました。

展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「加古川」です。

2016年2月11日木曜日

神戸市北区のシビレ山、丹生山、帝釈山

ちょっと山陽自動車道に乗って、丹生山系の山を歩きました。三木東で降りて県道38号線を東に走り、明石海峡大橋に向かう山陽自動車道をくぐると神戸市北区です。淡河川を渡って車をとめ、不動滝に向かいました。途中に淡河弾正定範を意味するらしい「弾正大神」の碑や「みそぎ場」がありますが、不動滝にも役行者を含めていろいろな神様(?)が祀られています。滝は幾筋にも分かれて流れており、高さもさほどありませんが、夏は気持ち良いでしょう。滝から先の登りは非常に急で、鎖やトラロープを伝って登ります。私はトラロープに全体重をかけるのは不安なので、最後は左手のシダ藪を登りました。シダの中なら滑っても下まで落ちることはありませんが、急斜面には違いありません。急斜面の上に出るとマサ土の269mの山頂となり、数年前に梅などが植えられたようです。北側の展望が広がります。地形図には西側の谷を経由する破線道があって、もし存在するならこの方が登山道としては普通でしょう。

ここからはまず尾根を歩きますが、マサ土は滑ります。シダの間の道を抜けて谷に入りました。ここは地形図では南の尾根に登る破線道があるのですが、意識せずに炭焼き窯などを見ながら歩いていたら、谷の奥に続く杣道になってきました。多少の倒木はありますが道は続いているのでそのまま歩くと、尾根に上がって道がありました。これを南に歩いたのですが、そのままシビレ山を巻いて行きそうだったので尾根に上がると道がありました。おそらくは送電線の巡視路だったのではないかと思います。主尾根に出てからちょっと西に行くとシビレ山(465m)山頂です。立派な木のプレートが掛かっていました。次はよく整備された尾根道を東に縦走です。すぐに「太陽と緑の道」から登ってくる道と合流しました。この山は南から登るのが正解のようです。この後の道は展望もあり、文句ありません。ただしシビレ山四等三角点(512.74m)は通らないので、尾根道をそれて見に行きました。

整備された道を気持良く歩くと、北からの参道となります。帝釈山への分岐がありますが、そちらには行かずに丹生山に向かいました。丹生神社にお参りして、歴史を少し学習してから丹生山系縦走路を帝釈山に向かいました。こちらもよく整備されており、途中で少し飽きてきて560m+ピークに上がってみました。藪でした。帝釈山山頂には帝釈山二等三角点(585.91m)のほか、祠などがあり、かつてはここにも何かの建造物があったのでしょう(写真)。南側の展望は素晴らしいのですが、例によって日光が眩しくモヤもかかっていて、明石海峡大橋がやっと見える程度でした。

帝釈山から北への下山は難問です。岩谷峠まで縦走して西に谷を降りるのはNGらしく([1])、北に真っ直ぐ降りることにしまいた。山頂から北の屋部に入るとまず低い石積みがあります。その先はまず北に延びる尾根を降りましたが、そのまま降りると東に行ってしまうので、途中で西にトラバースして北に延びる尾根に乗りました。この付近は急斜面ですが足元は意外とよく、木につかまりなが降りられるので、危険はあまり感じません。ただし方向は非常に分かりにくく、GPSがなかったらこんな無茶はできないでしょう。平らになってからは倒木もあって歩きにくいのですが、幸いに道が見つかりました。いかにも杣道という感じですが、降りて行きたい方向にしっかりと付けられています。倒木を登ったり潜ったりして降りて行くと、シダが茂ってきました。最初は膝くらいまでなのですが、地形図の破線道の付近まで来ると道が見えないくらいに茂っています。尾根の南側に付けられた道を歩いたのが原因かも知れず、地形図どうりに尾根上にもっと歩き易い道があったかも知れません。しかししばらくは道そのものはしっかりしていました。問題は破線道が尾根から外れて西側の斜面に描かれている部分で、ここで道を見失ってしまい、谷に真っ直ぐ降りました。この谷は狭くて、歩くのは大変でした。広い谷に出てからも道が藪化していますし、何度か川を渡りました。谷の合流点近くまで来るとやっと歩きやすくなり、地形図で南に向かう道が谷道と尾根道に分かれている場所には「右 丹生山 左 ?」と彫られた道標がありました。参道だったのでしょう。ここから北への谷道はとても長いのですが、歩きやすくて助かりました。

古くから人の往来が多かった山らしく道はあるのですが、縦走路以外は標識がほとんどありません。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「淡河」です。

2016年2月7日日曜日

美作市の空山と黒見山

岡山県の八塔寺の西に、天石門別(あめのいわとわけ)神社という神社があります。山奥にしては立派な神社と琴弾きの滝を見てから、神社の東にある階段を登りました。すぐに尾根に上がって道はおしまいですが、ここから尾根伝いにさらに登りました。神社の裏山らしくコンクリートブロックで囲われた祠がありましたが、中は空っぽでした。自然林の中を落ち葉を踏んで歩きました。急斜面は落ち葉が滑ります。途中で道が西から来ていました。未舗装ですがしっかりした道で電力線も付いています。しかしこの道は歩かず、落ち葉を踏んで広々した斜面で主尾根に上がりました。青いネットが尾根沿いに張られていて、その向こうは伐採地で作業道が作られていました。さっきの道の終点を見に西に歩くと、道は尾根に上がって終わっていました。水のタンクのようなものはありましたが、電力線が来ていなかったので、途中に何らかの設備があるのだと思います。

尾根を東に縦走しました。ネット沿いは歩きにくかったのですが、390m+ピークでネットはなくなりました。地形図ではここから東には破線道がありましたが、道はなく、広い尾根です。440m+ピークまで来ると、西播東岡山線五七鉄塔がありました。ここから東は巡視路が整備されていますが、荷造りテープが張り巡らされており、松茸山のようです。じっさい山を降りた時に「まつたけ発生環境整備展示林」という昭和54年の看板を見ました。空山の手前で巡視路は北に曲がりますが、まっすぐ切り開きを空山まで歩きました。滝宮三等三角点(432.51m)の周囲は少しだけ伐採されています。展望はゼロです。

空山からはまっすぐ北に降りました。徐々に切り開きが現れて、尾根を降りると巡視路と合流しました。紅白に塗られた鉄塔は西の尾根にあります。巡視路で鞍部を歩いて、415mピークを目指して登りましたが、この一帯の東側は伐採地です。ネットの西側を歩くと415mピークをかすめて北に歩くことになりました。ここで歩いた切り開きの道はしっかり作らていて、鞍部は盛り土で作った道のようでした。道はピークを巻いていきそうだったので尾根に登って歩くと、一ノ谷四等三角点(414.40m)に着きました。ここも周囲は伐採されていますが、展望はありません。この北はすぐに林道に出ました。地形図にもありますが、しっかりした道です。登りの林道を歩いて行くと終点のすぐ先が黒見山の頂上でした。「黒見山の笠地蔵」という説明板があり、3体のお地蔵さんが並んでいましたが、肝心の中央のお地蔵さんは頭がありません(写真)。200年の歴史で失われたのかと思ったのですが、ネットで見つけた3年前の写真には頭があります。近くに転がっていたのでしょうか?

黒見山は公園として整備されており、展望台に登ると雪をかぶった北の山々が望めました。下山は舗装道路と思ったのですが、大回りになるので途中でショートカットしょうと南の森に入りました。357mピーク方面に行くつもりが、早く曲がりすぎて徳蔵寺野外活動センターに入り込んでしまいました。そのまま西へ急斜面を降りて、尾根伝いに西に降りるつもりだったのですが、なぜか太い尾根を見失ってしまい、藪っぽい細尾根で谷に降りましたが、林道があるので問題はありませんでした。あとは県道46号線を河会川に沿って歩いて戻りました。

黒見山にあったお寺のことは全く知りませんでした。かなり整備されているのですが、県道46号線は細くてアクセスは良くありません。それが良い所なのでしょうが。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「林野」です。

2016年2月6日土曜日

今田町本荘から登る西光寺山

西脇市と篠山市の境界に位置する西光寺山には、北の畑谷川の方から登ったことがありますが、今回は南の篠山市今田町本荘から登ってみました。七星ソースの工場の奥にある墓地に車をとめて、普通なら近畿自然歩道で登るのですが、すぐ北の山に三角点があることに気がついて、これを経由して登ろうと決めました。山裾の藪っぽい林を抜けて、尾根に出ると切り開きがあります。シダも生えていますが膝くらいまでで道は分かりました。登って行くと、金属プレートの池ノ谷四等三角点(328.90m)がありました。三角点の先は藪で抜けるのに少し苦労しましたが、すぐに道が南から登ってきていました。これは関電の巡視路で、よく整備されており、奥多々良木線八四鉄塔に出ました。ちょっと展望があります。440m+ピークを過ぎて、鞍部までは巡視路がありますが、その先は道はありません。しかし木の間隔は広くて、問題なく登れました。意外と岩が多く、古墳かと思うような岩もありました。急斜面を登って541m地点に出ると、ここにも屏風のような岩がありました。頂上に近づくと木の間隔が狭まりましたが、問題なく西光寺山山頂に出られました。西光寺三等三角点(712.71m)、小さな祠と案内板や東屋があります。西脇市最高峰だけあって瀬戸内海まで見渡せます。

下山は南に尾根を歩きました。すぐに近畿自然歩道の下山道と分かれて、さらに尾根を歩きましたが、マーキングや切り開きがあります。672mピークの手前で道が分かれていて、寺跡経由の巻き道が南側にあったのですが、山頂を極めようと急斜面を登って山頂に出ました。ここは洞ヶ山(672m)で、「南無妙法蓮華経 洞ヶ山西光寺諸死精霊」と彫られた昭和2年の石碑があります。さらに南に尾根を歩いて、篠山市、西脇市、加東市の境界点まで来ました。ここは加東神山(こやま)(648m)で、加東市最高峰という札が下がっていました。加東市の北のはずれでもあります。ここからは篠山市と加東市の市境の尾根を降りましたが、広い尾根で迷いました。平らな尾根になると切り開きがありました。尾根の先の520m+で市境は南に折れ曲がっており、ここも方向が分からず降りるのに苦労しました。上の尾根からだと、斜面の下にある尾根が見えないのです。さらに市境を歩いて500m+ピークまで道のない斜面を登りました。ここで市境は南に降りていきますが、その下は採掘場なので東に歩いて524mピークに出て、そこから東に降りました。ここもどちらに降りたら良いのか分からない自然林の斜面で、迷いながらGPSで場所を確認しつつ、なんとか一番伸びた尾根の先へと降りて行きました。ここでもいきなり巡視路と出会って、奥多々良木線八六鉄塔がありました。ここからは巡視路を降りることにしました。巡視路は地形図の破線道と同じで北に降りていくのですが、すぐに見失ってしまいました。しかたなしに谷を適当に降りましたが、いかにも里山という感じで柴をかき分けて進みました。最終的には近畿自然歩道に降りてきました。

今回は登りも下りも道のない尾根を歩きましたが、本荘から北の双葉小学校へ抜ける近畿自然歩道は金鶏伝説の道と呼ばれており、途中にサギソウの自生地もありますので、普通はこちらを登りか下りに通るのがオススメです。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「谷川」です。