2016年12月29日木曜日

西の尾根から登る西光寺山

何度か登っている西光寺山ですが、今日は西に長く延びる尾根から登ってみました。とっかかりは尾根先の「にしわき中畑団地」付近です。山裾をぐるっと歩くと、害獣避けの扉があり、それを抜けて山に登りました。急斜面の藪で登りにくいことこの上ありません。200m+の小ピークはシダで覆われています。あまり背が高くないので歩けますが、足元が見えません。北西に一旦鞍部まで下がって、ここからが本格的な登りですが、この鞍部に上がって来る道も無いようです。尾根上にはシダの間に踏み跡がありますが、しばしば消えてしまいます。さほど歩きにくくはありませんが、あまり楽しくもありません。木々の間から畑谷川の反対側のゴルフ場が見えますが、展望はありません。秋葉北谷四等三角点(357.29m)は落ち葉に埋もれています。ここへ登って来る前の斜面からは、西脇方面が望めました。三角点の名前から考えると、この南の谷は秋葉北谷というのでしょうか?

三角点を過ぎると標高が高いのでシダは減り、岩が増えました。さほど歩きにくい場所はなく、402mピークを過ぎ、藪を抜けると西光寺山への登山道に出ました。この辺から山頂までは雪がぱらついていました。山頂には西光寺三等三角点(712.71m)と祠、ほとんど読めない南向きの案内板と東屋があります。雪が降っていなければ展望は良好です。

頂上からは南西に尾根を歩きました。こちらは2016/02/06に歩いた方向です。「南無妙法蓮華経 洞ヶ山西光寺諸死精霊」と彫られた昭和2年の石碑がある洞ヶ山(672m)を過ぎ、前回は今田方面に下山した加東市最高峰の加東神山(648m)を過ぎ、「ミルフィーユの岩」という説明のある節理の走った岩を過ぎ、大峯四等三角点(617.99m)に着きました。ここには宇仁山遊会と山崎独歩会の札が掛かっていました。

三角点からは、真西に延びる尾根で下山しました。この尾根はやや幅広で、藪が多いのでGPSで現在位置を確認しながらでないと方角を見失います。尾根を下っていくと、先程の「ミルフィーユの岩」よりももっと節理が強く入った岩が多数あり、まるでナイフのように(ちょっとオーバーですが)起立している岩もありました(写真)。そして徐々にシダが増えてきます。踏み跡が残っている場所もありますが、シダが伸びていて見失いがちでした。背丈よりも高いシダが増えてくるとシダ藪の薄い所を選んで歩かねばなりません。一番平らな尾根上はシダが茂っており、そのような所は尾根から外れた急斜面を歩かねばなりません。岩も多く、灌木も邪魔でかなり危険な下山でした。最後はくの字に曲がった堰堤の所まで来て、南側の小川を渡って地形図の実線道に出ました。あとは実線道で出発点まで戻れました。

下山は工夫が必要だったと思うのですが、この付近の山ではシダ藪を避けるのは難しいようでした。


展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「谷川」」です。

2016年12月24日土曜日

篠山市今田の中口山

中口山は篠山市といっても西のはずれにある山で、黒石ダムの西の山です。中口山の西側はゴルフ場なので、あまり歩く気にならなかったのですが、いちおう地形図に山名もあるので、歩いてみることにしました。

登り始めは今田町黒石の尾根先にある切通しです。急斜面の藪を登ると、笹の生えた尾根に乗れました。ここから長い尾根歩きとなります。しかし少し登って下ると金網があって扉があります。ここが山への入口ということでしょう。扉を抜けると広い尾根となり、歩き易くなりました。ちょっと標高が上がると、この辺の山にはつきもののシダが生えていますが、低いシダの間を少し歩くとまた広い尾根になりました。尾根上は幅広く木が切ってあり、防火帯かも知れません。枝の隙間から少しゴルフ場が見えますが、展望は良くありません。507mピークを過ぎて、ちょっと降りてまた登り、その北で尾根は東に折れますが、幅広い切り開きは北に曲がって、中口山に着きました。山頂付近は身長よりも高い笹に覆われています。しかしほとんど枯れており、切り開きはちゃんとしているので、問題なく山頂に着けました。中口山三等三角点(555.70m)は笹薮の中です(写真)。

山頂を過ぎると笹薮も脱出できます。もう一箇所笹薮がありますが、それを抜けると西光寺山から延びる畑谷川に沿った尾根と合流します。この付近で防火帯のような切り開きはなくなりますが、553mピークを過ぎると北側が伐採されている場所があって、西脇方面がよく見えました。その先も少し藪っぽくなりますが歩きにくいことはなく、571mピークに着きました。

ここからは下山なのですが、黒石ダムに降りると崖がありそうだったので、出発点に近い方に降りることを考えました。571mピークの付近から方向を定めて急な斜面を降りて行きました。斜面を降りて笹が茂っている所を抜け、少し登ると金属プレートのネジキ四等三角点(500.28m)がありました。この付近はかなり藪っぽく、枝をかき分けて歩かねばなりません。そのまま南に尾根を伝って降りるつもりだったのですが、笹薮の密度が高く、歩きやすそうな場所を歩いていくと、そのまま谷に降りてしまいました。谷には地形図では破線道がありますが、それらしきものはありません。しかし見上げると反対側斜面に林道があったので、それで下山しました。

2時間半ほどの山歩きですが、意外と歩き易く、ゴルフ場も気にならないコースでした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「谷川」です。

2016年12月23日金曜日

篠山市今田の虚空蔵山

篠山市南端の虚空蔵山は、山歩きの記録がたくさんネットで見つかるので、人気がある山のようです。その理由の一つは、この山は福知山線の藍本駅から登れて、縦走すれば草野駅に降りられるという阪神方面の登山者の利便性にあると思うのですが、姫路からだと山の東側まで行くのは面倒なので、西側の今田から登ってみました。

登り口は陶の郷で、[1]に詳しい情報があります。遊歩道が整備されていて、1292mの登山道は、関電の巡視路のようです。最初は植林の中を登りますが、急勾配には階段が作られています。途中にはベンチもあります。主尾根に出ると楽なところもありますが、いかにも登山しているという気分が味わえます。この付近の岩はスレート状に瓦くらいの厚さに割れているものが多いようです。と思っていると大きな岩があって、登ると三田の方向がよく見えます。このすぐ上が山頂で、南方面の写真と説明書きがありますが、だいぶ傷んでいるのが残念です。

山頂からは北に縦走しました。縦走路も整備されていて問題なく歩けました。途中で鉄塔への分岐があり、そこからも立杭方向に下山できそうでした。縦走路はいったん北西に降りて、鞍部に出ます。ここには丹南線14鉄塔が立っています。送電線は尾根と並行して走っているので、尾根からはいくつもの鉄塔への分岐があります。この先の草野三等三角点(495.89m)のあるピークは、八王子山という名前のようです(写真)。

この後、今田側への下山はちょっと悩む所です。地形図では破線道が尾根を不思議な場所で横切っています。切り開きのない藪を抜けて行ってみましたが、道はありません。しかし、そのまま尾根を北西に下っていくと、なんとなしに切り開きがありました。そのまま鞍部まで降りましたが、鞍部を横切る道はありません。藪はひどくないので、ここから今田側に降りてみました。ひどい藪はなく、なんとなく作業道に出てきました。この谷は広谷川というようで、堰堤が二つあり、無事に今田町休場に降りられました。

虚空蔵山には聖徳太子が建てたと言われる寺の跡もありますが、これは藍本から登らないと通れません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「藍本」です。

2016年12月18日日曜日

神河町長谷の赤田三角点

播但線の長谷駅から北を見ると、フラットトップの尾根が見えます。歩いてみたいと思って、長谷駅の無料サービス駐車場に車をとめて歩き始めました。播但線沿いに尾根が降りて来ているので、そこから登ろうと思って赤田の集落へ行くと、尾根先は人家となっていますが、ちょっと北に入ると尾根の裾に行きつけます。笹の生えた植林に入り込んで登り始めようとしたら、金網に突き当たリました。金網沿いに東に歩くと、運良く扉があったので、そこから入り込めました。さらにネットが張ってありましたが、壊れた場所から難なく入れます。尾根の端には平らな場所もありますが、すぐに登り始めました。植林なので障害物はありません。勾配もたいしたことはなくて、気持ち良く登れました。最後は自然林になりましたが、木の間隔が広くて問題なくてっぺんに着きました。

主尾根は少し藪っぽいのですが、歩くのに支障はありません。平らな尾根ですが、意外と岩がありました。多少の上り下りはありますが、期待どうりに平らな尾根でした。木が多くて展望はあまりありませんが、木の枝の間から北も南も見えました。一番高い所に赤田四等三角点(578.60m)があり、雪を被った北の山が見えました(写真)。更に西に歩くと尾根が別れており、南側の尾根を辿って植林を降りて、鞍部に出ました。ここには南側から作業道が上がって来ていました。北側の谷は倒木だらけでした。

鞍部からの作業道は地形図の破線道に繋がっています。破線道の終点付近には、本谷池という溜池があります。破線道で谷を降りました。途中から簡易舗装になって、そのまま降りると東のソーラーパネルの方に行くようですが、歩き足りないので西の山に向かう作業道に入ってみました。途中で消えかかる作業道ですが、最後は小さな支尾根に出ました。しかしこれでは下山とは逆なので、西に斜面をトラバースして、南に延びる尾根に登りました。このトラバースは急斜面もあるのでお勧めできません。この尾根は2011/08/14に登りました。今回は下りで、「赤田城趾」の標識から、見張所跡を通り、道標のある分岐から「東の林間広場」に降りました。階段は作られていますが、かなり荒れ気味の遊歩道でした。

3時間ほどで一周できました。気持の良いコースでした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「長谷」です。

2016年12月3日土曜日

北から登る丹波市山南町の大部谷三角点

先週の続編です。気持ちの良い山だったので北からも登ってみました。奥野々トンネルを抜けると県道86号線の南に工場がありますが、その先の五霊三角点を南に入りました。これは谷に入る道ですが、未舗装になると害獣避けの扉があったので、その手前に車をとめて歩き始めました。すぐに東側の尾根に登ろうと思っていたのですが、急斜面の藪で、非常に登りにくそうでした。突撃を躊躇しつつ谷の道を歩いていくと、地形図にもある堰堤がありました。かなり古いもののようです。二つの堰堤の南側の尾根を登ることにしました。急斜面ですが容易に登れる尾根でした。そのまま主尾根まで急斜面を登りました。このあとは376mピークを過ぎて、楽に金属プレートの大部谷四等三角点(464.75m)まで歩けました。途中は植林が多く、基の間から柏原が少し見えます。

大部谷三角点からは、北東に歩きました。植林も自然林もありますが、踏み跡がちゃんとあって、歩き易い尾根でした。急坂もありますが、道は付けられています。464mピークには関電の反射板があり、大きな柵が道を塞いでいます。これを過ぎて東に降りる付近は地形図によっては崖のマークが描いてありますが、実際にほとんど崖です。巻いて降りるにしても両側が急斜面なので、マーキングのある尾根を中央突破しましたが、足元が崩れやすく、非常に危険でした。滑落してもどこかでは止まると思いますが、這い上がって来るのは大変でしょう。木に掴まっても枯れ木ばかりですぐに抜けます。写真は少し降りた付近ですが、崩れやすい雰囲気だけは分かるかも知れません。恐る恐る、なんとか降りると小さなピークがあって、その先の鞍部には柏原町と山南町の境界の標識がありました。確かにそうなのでしょうが、両町とも道は怪しげでした。

鞍部から東はまた登りで、歩き易い植林と自然林を抜け、最後は急斜面の植林を登ると、金属プレートの金山四等三角点(501.36m)がありました。ここにはいろいろな杭やポールがあり、「馬頭 502m」という札が掛かっています。昭和43年の「大山」というこの付近ではよく見る円筒も立っていました。ここには2016/01/16に金山に行く途中に通っています。前回同様に北に歩きましたが、今回は金山の方向には行かず、真っ直ぐ北に丹波市と篠山市の境界を歩きました。この付近の植林はちょっと荒れ気味で、間伐材が転がっていますし、藪っぽい場所がありますが、480m+ピークを過ぎて鞍部に降りると道がありました。これは地形図の破線道のように468mピークには向かわず、そのまま西の斜面を降りて行きました。素直にこれを歩くと、尾根に溝が何本も付けられており、それを辿って西に長い尾根を降りました。最後は金網がありましたが、扉に突き当たって、道路に出られました。

464mピークの東の難所は今後もますます崩落が進み、本物の崖になるものと思われます。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「柏原」です。