2017年2月19日日曜日

三石の城山

山陽本線で岡山県に入ると最初の駅が三石です。駅の北西の山は、戦国時代の城跡だそうです。駅の近くに登山口があります。よく整備された登山道が山頂の城跡まで続いています。急勾配が多くて息が切れますが、三石市街やレンガの土を採っている山がすぐに見渡せるようになりました。最初の「息つぎ井戸」は埋まっていますが、登山道から少し斜面を横切った所にある「千貫井戸」には、水が溜まっていました。眺めの良い第1見張所からは、近道というシダの間を抜ける急勾配のルートで登りました。頑張って登ると頭上に石垣が現れるのは感動物です。この石垣の上は第五展望台ということになっています。ここからは城内で、平坦地の道の右手は三の丸、左下は馬場だそうです。その北は二の丸、そして本丸跡となりますが、とにかく広いのに驚きました。本丸跡からの展望は木が邪魔ですが、日陰があるので昼寝にはもってこいの場所です。

本丸跡からは普通の登山道で深谷の滝を見ようと思って北に降りました。すぐに間道と札のある堀切がありましたが立派なものでした。東側は岩の間の切通しですが、その先は急斜面なので人工のものかどうかは分かりません。西側へ堀切を歩くと、大手門に出ました。ここは近道ではない方の登山道が通る所で、近道をするとこの石垣は見逃してしまいます。また、登山道はここから馬場の方へ登っていってしまうので、大手門の北側の石垣(写真)は見落としてしまいます。

大手門から戻って北に登山道を歩くと鶯丸という城の一部があり、その北にはJRの「西日本 有年~三石47鉄塔 1957.2」があります。この付近はシダが茂っていますが、日当たりの良い整備された道で快適に歩けました。北には第2展望所(海は見えなかった)、そして播磨の山(別荘地帯と宝台山など)が見える第1展望台を過ぎると、左手にシダの間を登っていく小道がありました。これが三角点への道です。シダの間を歩く細い道ですが、よく整備されていて、見失うことはありません。天王山四等三角点(354.12m)は展望はイマイチでした。

計画では来た道を登山道まで戻って北に下山するはずだったのですが、登山道に戻る途中に南に向かう分岐がありました。間違えてそちらに行ってしまい、すぐに間違いに気がついたのですが、三角点に行っているのと同じくらい良く整備されているので、この道で下山できそうな気がして、そのまま南に歩きました。低いシダの間を抜ける道が続き、JRの48鉄塔に出てきました。道はここで終わりかと思うとそうではなく、南に延びる尾根にずっと続いていました。マーキングはなく、登山道としては全く整備されていませんが、途中の展望はこちらの道のほうが良いくらいです。海もチラッと見えました。岩場が多く、黒く大きな岩がたくさんあります。しかし危険なほどに急峻な場所はなく、道も明瞭でした。むしろ下に降りてきて灌木の間を抜けるようになると、迷いやすくなりますが、それでも問題なく、最後は金比羅神社(Googleマップでは流荒神社)に出てきました。この神社は目の前に山陽本線が通っており、柵も何もないのでドッキリしましたが、東に金剛川に沿った小道があって、無事に県道96号線に出られました。

南の尾根を降りたので深谷の滝は見損なってしまいました。なお、この下山路はGoogleマップの航空写真で辿ることができます

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「備前三石」です。

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