2017年3月26日日曜日

篠山市今田の城山稲荷

篠山市の今田町市原に、「城山神社」と書かれた赤い大きなタンクがあります。これは、この西の山にある城山稲荷(地形図の表記)のことです。まずは参道から神社に登りました。「城山大神」という鳥居と駒狐(?)がいくつもあります。参道の階段の脇には軌道があって、物資を神社まで運べるようになっています。神社の前の鳥居は黄色です。

目的は神社から西に縦走することでしたが、それにはまず神社のあるピークから降りなければなりません。参道から西に入ると深い谷で、トラバースして西側に回り込むのは大変でした。鞍部には林道があるので、最初から神社には行かずにこちらに登って来るのが正解でしょう。西の山は植林ですが、すぐにシダの茂った自然林になりました。それでもかなり道は続いていましたが、地形図の終点の位置で終わっていました。ここからは藪に突入するしかないのですが、しっかりした道がありました。ときどきシダに覆われるのはこの標高ではしかたのないことですが、それを除けば文句のない道で、雑木林のハイキングという感じでした。途中から関電の巡視路になるので、ますます歩き易くなり、少し登ると巨大な送電線の鉄塔がありました。奥多々良木線八九鉄塔です。送電線はこの鉄塔で少し向きを変えるため、西側は複雑な構造になっています。碍子の数も20以上です。この先は、道はやや怪しくなりますが、歩き易い尾根でした。ここは篠山市と加東市の市境の尾根です。

北山三等三角点(551.84m)からは北に市境を降りず、南西に尾根をさらに辿りました。ここも切り開きはあるのですが、細尾根に尖った岩があり(写真)、北側の展望の良い箇所がありました。先週歩いた加東神山や、山を越して西脇方面も見えました。この先は尾根を西に歩き、南に曲がって上鴨川から市原に抜ける道を目指して下山しました。最初は良かったのですが、標高が下がるにつれて日当たりが良いためかシダや藪が増えてきて、踏み跡も怪しくなりました。標高350m付近からは南西に延びる尾根を目指しましたが藪に阻まれ、やむなく西向きの谷を降りました。がれ石が多い谷を途中まで降りて、そのままだと上鴨川に降りることになり、帰りが遠くなると思って、南に鞍部を抜けました。ここはシダはなく、木もわりとまばらで、問題なく南の谷に出ました。

ここからは地形図の破線道から実線道を歩いたのですが、いろいろ面白いものを見ました。まず、降りてきた谷の奥はしっかりとした石積みで囲まれており、家畜を放牧していたのかも知れません。その先は気持ちのよい植林の間の道で、溜池に出ました。ここには南から道路が来ており、付近は別荘地として分譲されたようで、林の間に家が数件ありました(宅地造成工事規制区域の看板が出ていたのとの関係は?)。そして平成21年のブナ植樹サイト(まだ幼木という感じでした)がありました。このあとは地形図では実線道ですが自動車で通るのは無理なくらいに荒れた道になりました。あまり勾配はありませんが、峠付近にも家があり、南側に「伐採、採取の禁止」が清水寺と平木地上権組合の名前で出されていました。この付近の電信柱は「只越」と書かれていました。そして溜池に出るとKonda ECO Land Clubのコンクリート造りでガラス張りの休憩所がありましたが、道路から入っていく道は草だらけでした。この付近の電信柱には光ファイバーまで掛かっていました。

下山は南に向かわないほうが得策と思います。他は歩き易い山でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「比延」です。

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