2017年9月2日土曜日

和田山の室尾山

朝来市和田山町の室尾山は、西側のキャンプ場から登る情報がネットにありますが、東側から登った例は見つからないので、こっちから登ってみることにしました。登り口は和田山町野村の心諒尼公園です(Google Mapは字が間違っています)。江戸時代の尼さんを記念した公園で、説明書きを読むと興味深い話なのですが、その公園の上に神社があります。名前は分からなかったのですが、その裏に害獣避けの扉があり、ここから登ることにしました。公園(ゲートボール場)の先の道にも扉がありましたが、神社の裏はちょっと藪を抜けると植林の尾根になって、快適に登れました。快適すぎて、ヲク山四等三角点を見に行くのを忘れました。急登ですが473mピークまで登って一息つき、北にちょっと降りると鞍部には横切る作業道があるようでした。そのまま登り続け、主尾根に出ました。この山は下から見るとフラットトップに見えますが、実際歩いても平らでした。気持ち良い尾根を歩くと、あっというまに室尾山山頂に着いてしまいました。木が邪魔であまり展望がありません。岡田山三等三角点(629.50m)があります。(写真)

下山は西に植林を降りました。あまり道標はありませんが、迷うことはなく降りられて、途中に男山への分岐があったので寄ってみました。何もありませんが、秋は紅葉が綺麗かも知れません。さらに降りていくと、途中に鉄塔があったので寄ってみました。奥多々良木出石線六七鉄塔です。この後、道を見失いました。キャンプ場と法宝寺跡の分岐を法宝寺跡の方へ歩いて来たのですが、道はススキの茂った原っぱに出ます。ここには「室尾地区の文化財」という説明板があるのですが、周囲には何もありません。すぐ下に家があるのでススキをかき分けて行ってみると、「里山体験学習館」と書いてあります。周囲は草が生い茂っています。裏の谷の方に行ってみるとシダが茂った荒れた植林で歩けません。里山体験館からススキの中に道を見つけて降りると、室尾の方へ行くキャンプ場からの道へ出ますが、その手前に室尾城跡と法宝寺跡への道標がありました。まず室尾城跡に行ってみると、江戸から明治時代の墓石がありました。説明板があるのですが、台だけで説明がありません。道標から考えて、おそらくここが城跡だと思います。後で写真を見ると、この前にススキの原っぱで見た説明板は現在位置が室尾城跡になっており、本来はここにあるべきものでした。何が起きたのでしょうか?

この後の下山も混迷を極めました。室尾に降りると出発点に戻るのは大変なので岡田に出なければならないのですが、道が分かりません。関電の「火の用心」を頼りに地形図の道になるべく近く歩くと、東の山裾を廻り、石垣のある法宝寺跡に出てきました。「薬師堂跡」という杭が一本だけ立っていました。この先の下山も、真っ直ぐに尾根を南に降りるべきだったのを間違えて東の谷に降りてしまい、登り返す羽目になりました。やっと道を見つけても、谷に降りた所でまた間違えて登り返しました。谷に降りたら谷の向こう側の道で尾根を越さなければならないのです。尾根を越してからは暗い植林をジグザグに降りるのですが、その先で平らな所に出てくると道はまた分かりにくくなりました。やっと害獣避けの扉を探し出して外に出て、草の生えた道を歩くと八幡神社に出てきました。登山道として整備されたことはあるようなのですが、道標も壊れかかったり読めないものが多く、関電のプラ階段も含めて振り回された感じでした。

岡田からの登山道は、もう少し整備していただければと思います。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆ 下山が問題でした
地形図は「直見」「八鹿」です。

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