2017年12月2日土曜日

養父市の石禾城

これは養父市と朝来市の市境にある山です。山城の跡があると[1]にあったので登ってみました。起点は普通なら東側の和田山町にするでしょうが(養父駅が養父市の外れにあるのにびっくり!)、先日城山に登った時の土地勘(山勘?)があるので、西側の上野から谷に入って、滝谷神社から登りました。前回は神社の前の急斜面を登ったのですが、今回は少し西に戻って、もうすこしなだらかな枝尾根を登りました。とは言うものの同じだけの標高を登るのですし、途中は急斜面もあって、木に掴まって登るのは同じでした。ややなだらかな尾根まで上がると、前回同様にネットに沿って主尾根の390m+まで登りました。

主尾根を前回は西の城山へ歩きましたが、今回は南に歩きました。コナラを主体とした自然林の歩き易い尾根でした。枝の間からあちこちの山や村が見えますが、これは葉が落ちているからで、つまりは夏にはほとんど展望が無いということです。まずは470mピークに着きました。ちょっと広くて良い感じです。真っ直ぐ歩くと南に行ってしまうので、東に歩きました。コソガ谷四等三角点(449.13m)は山頂の外れにありますが、周囲はコナラの林で、落ち葉が心地よい場所でした。ここから尾根を下って行くと、北側に大きく尾根が削られた場所がありました。丸く斜面がえぐられているのですが、鉱山の跡でもなく、削られた斜面の下に大きな木が生えているので、最近えぐられたわけでもなさそうです。これに気を取られていると尾根を間違えますが、東に斜面を降りて、ひと登りすると395mピークでした。この付近にはかつて共同アンテナがあったのかも知れません。アンプのようなものが落ちていました。

この先はちょっと急斜面を登って460m+ピークに出ました。さらに藪っぽい鞍部に降りてから急登となり、頑張って登ると地籍図根三角点がありました。ここが主尾根です。主尾根を北に歩くと、アシビの生えた平坦地があって上野三等三角点(537.65m)がありました(写真)。ここが石禾城もしくは畑高城です。確かに北側周辺に平坦地が作られており、山城か何かがあったようですが、今は展望は全くありません。

城跡から北に降りると、次の520m+ピークが石禾上城だそうです。ちょっと見て城跡という印象はありません。しかし木々の間から円山川沿いが見えるので、見張り場所としては使えるかも知れません。石禾というのは、ここの東側を流れる川が石和川(イサワ川)で、この和の字の口を取ったようです。さらに北の鞍部に降りましたが、破線道らしき道はなく、北に登ると480m+ピークが石禾下城ということになります。ここにも地籍図根三角点がありました。この付近は松茸山のようで、荷造りテープが木に巻き付いていました。ここからは西向きに尾根を降りました。すぐに北に急斜面を降りれば410mピークを通って北の尾根に行けますが、どこを降りたらよいのか分からないのでそのまま西に尾根を降りました。こちらは特に文句を言うほどのことはなく、歩き易い尾根でした。だいたいは気持ち良く歩けましたが、最後に滝谷神社に向かって降りる所には溝のような道があるのですが、あまりに急斜面なので、少し北側に斜めに降りて行って、それから神社の方に斜面を降りました。

途中で尾根を間違えたりもしたので、5時間近くかかりました。標高はあまりありませんが、足に堪える山でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「八鹿」です。

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