2018年2月12日月曜日

和気の烏泊山

先週に引き続いて、和気から赤磐市付近の山を歩きました。まず、先週と同様に奥吉原から剣抜峠まで歩きました。二度目なので慣れたもので、楽に峠に上れて、先週とは反対に峠から南に歩きました。登山コースとしては満願寺コースですが、剣抜峠の北壁が急なので、峠までは谷を登ったわけです。そのまま南に急斜面を上がりましたが、道が整備されていて、息は切れますが楽に登れました。周囲は背丈以上の大きなシダの塊ですが、道があるのでその間を登って行けます。ちょっと登ると東側に展望があり、さらに230m+まで登ると少し平らになって、その後もう一息登れば、あとは楽な尾根歩きです。岩場もあって、ときどき展望が楽しめます。軽快に緩やかに尾根を登っていきます。383mピークは西側で巻き、その先の430m+ピークも西側で巻いて、主尾根に出ました。

主尾根には良い道があるので、あちこち行けそうでした。そこでまず東の烏泊山に向かいました。地形図どうりに道は南に一旦降りていきます。「黒岩」という札が木にかかっていて、確かに大きな黒い岩がありました。石に感心するだけでなく、登ってみると南に素晴らしい展望が広がり、片上湾に岡山ブルーライン、小豆島まで見渡せます。その先にはとても大きな炭焼き窯の跡があります。そして「黒岩東の分岐」という札の掛かっている分岐があり、南の伊部の方に下山できるようです。ここは和気町と赤磐市の境界のようですが、和気駅と書いてある方向に歩きました。次は烏泊山西の分岐で、まっすぐ行くと下山して和気駅に行けるのかも知れませんが、烏泊山に向かいました。尾根に戻ると大正池の方から登ってくる道があり、そこから少し登ると烏泊山の山頂に出ました。黒岩四等三角点(434.44m)があります。木の間から少し北側に展望があります。木に書けられた山名には「カラストマリヤマ」と振り仮名が振られていました。

烏泊山からは西に引き返しましたが、同じコースではつまらないので尾根道をショートカットしました。道の整備されてない尾根はシダ藪を恐れていたのですが、マーキングもあり、かつては道があったようです。木の枝を払いながら登ると、430m+ピークに出られました。マーキングはそのまま北に向かっていますが、南西に向きを変えて尾根を降りました。ここはマーキングがなくて心細かったのですが(いつもはマーキングに頼ることはないのですが、今日のコースはここ以外は十分に整備されていました)、枝や倒木を避けて降りていくと、尾根道に戻れました。先程剣抜峠から登ってきて地点を過ぎると、すぐに広い未舗装道に出ました。防火林道のようです。しばらく西へ歩くと南から道が来ており(伊部分岐)、保々呂谷からの道もこの付近に出るようでした。その先には舟下山への分岐がありました。時間があったので、すぐにはそちらには行かず、まず道路脇の大滝山四等三角点(425.09m)を確認しました。大滝山の山頂は分からなかったのですが、見晴台への車椅子可の舗装された遊歩道があったので、歩いてみました。これは南に降りていって、展望の良い東屋に出ました。ここからも瀬戸内海が望めます。ここからは林道鬼ヶ城線で伊部に出られると書いてありました。帰りは遊歩道でなくて登山道で防火林道に戻って、舟下山へ向かいました。

舟下山へのコースもよく整備されています。途中に「石積遺跡・L1犬の墓」という標識があったので行ってみましたが、確かに石積み(の残骸)がありました(写真)。そういえば熊山遺跡の説明に近くに幾つか似たようなものがあると書いてあったので、そのうちの一つなのでしょう。軽快に尾根道を降りていきましたが、道は尾根の東側に付けられている場所が多く、地形図の舟下山(435m)も東に巻いていってしまったので、引き返して山頂に上がりました。上がってみても、何もありません。登山道に戻って北に歩くと、舟下山四等三角点(424.74m)がありました。地形図ではここから真北に降りていく破線道がありますが、マーキングに従って西の尾根を降りました。水色の荷造り紐のマーキングを辿ったのですが、370m+ピーク付近から先はかなりの急勾配になりました。木に掴まって降りましたが、大きな岩や、大きなシダが茂っている場所もありました。シダは間を抜けて降りましたが、マーキングがないとここを降りるのは大変でしょう。マーキングは、水色の荷造り紐、赤いテープ、金色の紐、黄色のテープの順に従うようにしました。かなり長い下りで忍耐を試されているような感じでしたが、最後はガレ石の多い沢に出て、降りると山陽自動車道に突き当たりました。保守道路で、最初に登ってきた地点に戻れました。

バラエティがあって楽しめる山歩きでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「和気」です。

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